心理的リミッターの解除
1月
10日
1923年にフィンランドのパーヴォ・ヌルミという選手が、37年間も破られなかった記録を2秒も更新し、4分10秒3という世界記録を樹立しました。
陸上関係者や専門家は「もうこれ以上の記録は見込めないだろう。人間に4分の壁を超えるのは不可能だ。」と断言し、これは世界的な”常識”となりました。どんなに才能がある選手がどんなに努力しても、この記録は破られず。その高すぎる壁を超えることは、年々不可能の色を強めていました。
ところが...
1954年、イギリスのロジャー・バニスターという選手が、自分のコンディションを科学的に分析し、3分59秒4という世界記録を11秒も更新する人間離れの快挙を達成しました。
これには世界中が驚愕しました。
しかし、本当に驚くのはこの記録それ自体ではありません。
なんと、ロジャーの世界記録樹立からわずか1年の間に、23人もの選手が4分の壁を超えたのです!
これは何を意味するでしょうか?
私たちは自分で勝手に限界を設けるきらいがあります。しかし人類には不可能だと言われていた壁をロジャーが超えたとたんに、ライバル選手たちは「俺たちにもできる!」と思ったに違いありません。そして、実際にそれを成し遂げてしまったのです。
おそらく人間は、自分で設定したレベルの範囲内でしか成長できず、それを超えることはないのでしょう。
心理的リミッターを解除することは、世界中の人々が希望を持つ意味でも大事ですし、特に起業家にとっては欠かせないマインドじゃないでしょうか?