なぜ日本海では日本の潜水艦に勝てないのか
3月
24日
なぜ日本海では日本の潜水艦に勝てないのか
海上自衛隊の海洋観測艦「わかさ」が退役しました。一見地味なニュースですが、日本の安全保障にとっては非常に重要な意味を持ちます。潜水艦は水中では目が見えず、音(ソナー)に頼るしかありません。しかし音を出せば位置がバレる。出さなければ何も見えない。つまり潜水艦は常に“盲目”に近い状態で行動しています。
ここで日本海という特殊な環境が効いてきます。海底地形は複雑で、水温や塩分による層も強く、音の伝わり方が一定ではありません。外国の潜水艦にとっては極めて扱いにくい海です。
しかし日本は違います。「わかさ」のような海洋観測艦が長年にわたり海のデータを蓄積してきました。どの場所で音がどう反射し、どう歪むのかを把握しているのです。これにより日本の潜水艦は、実際にピングを打たなくても状況を“予測”できる。いわば目を閉じたままでも動ける状態です。
一方、外国の潜水艦はその“地図”を持っていない。だから同じ海にいても不利になります。日本海では日本の潜水艦に勝てないと言われる理由はここにあります。見えない情報の積み重ねこそが、本当の強さなのです。
1986年就航。40年間、本当にお疲れ様でした。
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