日本人にはわかりにくい英語の数字の表現
8月
9日
日本人にはわかりにくい英語の数字の表現
英語で数字を読むとき、日本語の感覚とはまったく違う順番で表現するため、日本人にとっては混乱しやすいポイントがあります。
英語で数字を読むとき、日本語の感覚とはまったく違う順番で表現するため、日本人にとっては混乱しやすいポイントがあります。
例えば 15,000。
英語では "Fifteen Thousand"(フィフティーン・サウザンド) と読みます。直訳すると「1,000 が15個」という意味です。英語は「千(1,000)」を単位として、その数を先に言います。
英語では "Fifteen Thousand"(フィフティーン・サウザンド) と読みます。直訳すると「1,000 が15個」という意味です。英語は「千(1,000)」を単位として、その数を先に言います。
ところが、日本語では 「1万5千」 と読みます。日本語は「万」という単位を使うため、「15千」という概念は存在しません。この違いが原因で、英語で数字を聞いたときに桁を誤解しやすくなります。特に多いのが、15,000 を「15万」と聞き間違えるケースです。これでは桁がひとつ増え、実際より10倍も多い数字になってしまいます。
英語圏では「百(Hundred)」「千(Thousand)」「百万(Million)」で区切りますが、日本語は「万(10,000)」という独自の単位で区切るため、発想が根本的に異なります。この構造の違いを理解していないと、金額や数量のやりとりで大きな誤解が生まれます。
たとえば、
150,000 → 英語: "One Hundred Fifty Thousand"(1,000 が150個)
日本語: 「15万」
1,500,000 → 英語: "One Million Five Hundred Thousand"
日本語: 「150万」
実際に起きたかもしれない「桁間違い」
今回の米国との関税交渉の報道を見ていると、「もしかして日本側が数字の桁を間違えたのでは?」と思ってしまう場面があります。
アメリカ側の発表と日本政府の説明が食い違っており、日本側は「15%未満の関税は一律15%」という認識を示したのに対し、米国官報ではその特例がEUのみとされ、日本には15%の追加関税がそのまま適用される可能性があるのです。
日本語: 「15万」
1,500,000 → 英語: "One Million Five Hundred Thousand"
日本語: 「150万」
実際に起きたかもしれない「桁間違い」
今回の米国との関税交渉の報道を見ていると、「もしかして日本側が数字の桁を間違えたのでは?」と思ってしまう場面があります。
アメリカ側の発表と日本政府の説明が食い違っており、日本側は「15%未満の関税は一律15%」という認識を示したのに対し、米国官報ではその特例がEUのみとされ、日本には15%の追加関税がそのまま適用される可能性があるのです。
もし数字や条件の理解において、こうした英語の表現の違いや桁感覚の違いが影響していたとすれば、これは国際交渉の現場で非常に大きな問題です。ビジネスのやりとりでもそうですが、「数字の取り違え」は金額や条件を大きく変えてしまうため、翻訳だけでなく単位・桁の構造を正確に把握することが欠かせません。
数字の聞き間違いは、日常会話なら笑い話で済みますが、外交や経済交渉の場では数千億円規模の損失や条件の不利益につながります。今回の件は、改めて数字の正確な理解と確認の重要性を思い知らされる例かもしれません。
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