『星と月は天の穴』@<荒井晴彦>監督
12月
13日
『ヴァイブレータ』(2003年・ 監督: 廣木隆一)・『共喰い』などの脚本や『火口のふたり』などの監督作で知られる<荒井晴彦>が、第33回日本映画プロフェッショナル大賞作品賞受賞の『花腐し』でもタッグを組んだ<綾野剛>を主演に迎え、作家<吉行淳之介>による同名小説を映画化した『星と月は天の穴』が、2025年12月19日より公開されます。
過去の恋愛経験から女を愛することを恐れながらも愛されたい願望をこじらせる40代の小説家の滑稽で切ない愛の行方を、エロティシズムとペーソスを織り交ぜながら描き出しています。
1969年。妻に逃げられ独身のまま40代を迎えた小説家の「矢添克二」は、心に空いた穴を埋めるように娼婦の「千枝子」と体を交え、妻に捨てられた過去を引きずりながら日々をやり過ごしていました。その一方で、誰にも知られたくない自分の秘密にコンプレックスを抱えていることも、彼が恋愛に尻込みする一因となっていました。
そんな「矢添」は、執筆中の恋愛小説の主人公に自分自身を投影して「精神的な愛の可能性」を自問するように探求することを日課にしています。しかしある日、画廊で出会った大学生「瀬川紀子」と彼女の粗相をきっかけに奇妙な情事へと至ったことで、「矢添」の日常と心は揺れはじめます。
「矢添克二」に<綾野剛>、大学生の「紀子」を<咲耶>、娼婦の「千枝子」を<田中麗奈>が演じ、「 矢添の大学時代の同級生」に<柄本佑>、「 小説の中のB子/女子大生」に<岬あかり>、「 娼館・乗馬俱楽部の女」に<MINAMO>、「 娼館・乗馬倶楽部の女主人」に<宮下順子>が共演しています。










kito