《庭樹花(1)・_・春⇔椿!!”》 昨夜半から降っていた雨も上がり、垣根を見ると椿が咲き出していた。 沢山の蕾が見える。しばらくは眼を楽しませてくれるだろう。 * * * コロナウイールスが広がりだした。対処・処置を徹底してほしい。 国会・マスメディアは、もっと真摯に報道してほしい。 異国からの問い合わせに絶句する。個人的な活動もできなくなってきた。 悲鳴・絶句だ。
《 “大丈夫か??草花たち” 朴訥・/・視感》 スギナ(杉菜); ツクシ(土筆)は、スギナの胞子茎、シダ植物である。 ツクシが成長するとスギナになるわけではない。 ツクシは、胞子を飛ばしたあとは枯れてしまう。 ツクシは、平地や山地に普通に見られ、地上茎は食用にもなる。 後に出るスギナ(栄養茎)は、節で枝分かれし内部は中空。 葉は退化して節の部分に鞘状となっている。俗に云う袴(はかま)は、葉。 正しくは「杉菜(すぎな)」の 胞子茎(ほうしけい)が土筆。付子とも書く。 土筆に引き続いて細い線状の 緑の葉っぱが出てくるのがスギナ。 土筆は、茶色の胞子茎。杉菜は、 緑色の細い葉。両方とも地下で つながる。 スギナ(栄養茎)が、春先に出す生殖用の茎(生殖茎/胞子茎)が「ツクシ」。 地上に見えてる部分だけ観てると別々の植物と思える。 ツクシの頭が土の中から見え始めると、春を感じる。 スギナの胞子茎がツクシで、ツクシという植物名があるわけではない。 * * * * * 泉の森のなかに引地川の水源地があり、配水池(大和ポンプ所)もある。 周辺樹林が一体となって水源涵養林(かんようりん)になっている。 今、配水池周辺が工事中。必要な工事だろうが、植物には?? 消えてしまうのか、と心配する稀少植物もあるのだが、、、。 毎年見られた、土筆・杉菜群落は、全滅しそうだ!?! 表土が掘り返されてしまった。雑木林との境目辺りが今後どうなるのか?? 観察を続けないと、と痛切に思ったが、それよりも何処か、わびしい。 「2020/02/21泉の森」
《 “ハキダメギク”花暦・_・草(2)》 ハキダメギク(掃溜菊); 明治時代に日本に渡来した北アメリカ原産の帰化植物。 空き地道端、庭等に生え、外来侵入植物に指定されている。 牧野富太郎博士が世田谷の掃き溜めで発見した故の命名。 茎や葉がけっこう毛深く、総苞片には腺毛がある。 根元近くから二又に分枝、葉は対生、卵形、有柄、縁に鋸歯ある。 類似同属の「コゴメギク」は、花弁が小さく、全体に毛が少ない。 頭花は、5mm程度で目立たないが、3つに割れた独特の白い舌状花。 繁殖力が強く、群生する。人間にとっては、少々困った植物でもある。 春先から咲く花だが、最近は今、冬にも咲いている。気温変動故か。 「2020/02/19大和市西鶴間」
《 “最新ファームウェアアップデート”襍・_・囈》 ニコンは2月18日、ミラーレスカメラZシリーズの新ファームを発表した。 ファームウェアアップデートの中でZ6/Z7に犬・猫の瞳AFを追加した!! 動物の瞳AF・顔認識AFの追加は、驚き・サプライズだ。 人の顔・瞳認識に動物(犬と猫)の顔認識 AF 機能が加わった。 なんとも凄い。今後、客メーカーも追従するだろう!! 「犬と猫」だけなのかは、分からない?? 「2020/02/18」
《 “フキ・蕗・苳・款冬・菜蕗”花暦・_・草(1)》 日本原産だが、北は樺太、朝鮮半島・中国でも見られるとある。 北海道・足寄町の螺湾川(らわんがわ)に沿って自生するラワンブキ。 高さ3mにも達する。かつては、馬に乗ったまま下をくぐったと伝わる。 秋田県には、2mほどにも伸びる秋田蕗が有名である。 画では北斎が、北斎漫画でフキの下で遊ぶ男たちを描いている。 野菜としても出回る栽培種。主な品種として愛知早稲や水フキ。 栽培種は、苦みが少なく調理し易い。水フキを「タニフタギ」とも呼ぶ。 ふきのとう(蕗の薹・蕗の花を指す)は、蕾みの状態を意味している。 それを摘み取り、天ぷらや煮物・味噌汁・ふきのとう味噌等に調理する。 一般的には、花が開いた状態になったふきのとうは食べない。 細かく刻み油味噌に絡める「ふきのとう味噌」などには利用されている。 蕗の薹の茎部分を軽く灰汁抜きし肉や刻んだ油揚げ、糸蒟蒻等で煮付けで頂く。 葉柄は、重曹や木灰等を入れた熱湯で灰汁(アク)抜き煮物や炒め物に。 生のまま塩や塩糠に漬け込み保存、調理前に煮て流水で塩抜き、 煮物や炒め物にする。このように処置しておくと冬の間にも利用できる。 醤油と砂糖で濃い味の佃煮にしたものを「きゃらぶき」と言い保存食・常備菜となる。 繊維質やミネラルが豊富で、昔は冬の野菜不足を補う一般的な山菜であった。 秋田フキなどの大型のフキは茎の中の空洞も大きい。 身欠きニシンや細切りにした薩摩揚げ等を好みで詰めものとして煮付けても良い。 蕗の薹を、青森の津軽弁では「ばっけ」、秋田弁では「ばっけ」「ばんけ」、 山形の庄内弁では「ばんけ」、アイヌ語「マカヨ」と言う。 アイヌ語でフキは「コロコニ」又は「コルコニ」と発音する由。 フキの葉の下に住む妖精の「コロポ(ボ)ックル」のコロはフキを示すに由。 蕗の薹は、植物としては フキ(蕗)だが、早春の山菜としておなじみ。 花が開くほど苦味が強くなるので、生で食べるには花の開く前が良い。 がしかし、高温の油で苦味が少なくなる。天麩羅には咲き始めの花が美味。 * * * * * 山の沢筋、河川の中洲や川岸、水辺で風が余り無い土地を好み自生している。 近縁種は、世界に広く分布しハーブとして利用もされている。 フキの花は雌雄異株。雄株の雄花茎は雌株の雌花茎より低い。 花色は、普通、黄色を帯びているが、雌花茎の花は白色~帯紫色。 根茎は地中を這い地中に枝を伸ばし膜状の惰円形の鱗片があり多くのひげ根をつける。 中空の葉柄を食用とし、若い花茎がフキノトウである事は上記した通り。 (上記は、我が家にあったメモを抜粋したもので不正確かも知れない) * * * * * 春を感じさせる里山に散歩に出掛けた。落ち葉が少なくなり枯れ枝が目立つ。 地中は、メタボリズムの真っ最中なのだろう^^)。 毎年、ほぼ規則正しく姿を見せる植物達。人間にとって害ある花もある。 それらと付き合う処方はあるだろう。でも園芸種とか改良種が多すぎないか。 人間が、勝手に都合良く変えて良いものかって、思うことがある。 花ではないけど、果実の味が均一すぎる気もする。 甘い・酸っぱい等々、色々あるから良いのではないかって思っていた。 改良せず、自然体的果実が市場に出てきたのは何故か!?! 里山の片隅に「蕗の薹」を見つけて、今年も会えたって。春近し。 帰宅して、「蕗」をしらべていたら。。。斎藤茂吉の歌を見つけた。 * * * 蕗(ふき)の葉に丁寧にあつめし骨くづもみな骨瓶(こつがめ)に入れしまひけり (斎藤茂吉「死にたまふ母」(1913)より。『赤光』所収) 十尺(とさか)よりも秀でておふる蕗のむれに山がはのみづの荒れてくる見ゆ (これはアキタブキか??1932志文内,斎藤茂吉『石泉』) まぼろしに現(うつつ)まじはり蕗の薹(たう)萌ゆべくなりぬ狭き庭のうへ 枯れ伏しし蕗にまぢかき虎耳草(ゆきのした)ひかりを浴みて冬越えむとす (1937「庭前」,齋藤茂吉『寒雲』) 「2020/02/14泉の森」
《 “毎月15日は「お菓子の日」!!”朴訥・_・襍囈》 全国菓子工業組合連合会が1981年に制定した「お菓子の日」。 菓祖神を祀る神社の例大祭に因み制定された「お菓子の日」!! 「笑顔の中心にはいつもお菓子」 その昔、お菓子の神様をまつった例大祭が15日に行われていた。 お菓子神社^^)和歌山県下津町・橘本神社、兵庫県豊岡市・中嶋神社) 往古より大切なもの、貴重なものとして愛されてきたお菓子。 科学的にお菓子の主成分である砂糖は、脳を元気にするエネルギー源。 ブドウ糖の供給源として大切なものである。 栄養面でも米、麦、野菜や牛乳、卵、ナッツ、フルーツ等、 素材が豊富、而してたくさんのビタミンや繊維、ミネラル等を吸収する。 「お菓子は、別腹!!」って^^)、何より心にも元気をくれる。 楽しく食べて笑顔を以って、疲れもストレスもふっとばそう(宣伝ではない)。 毎月15日にはお菓子を囲んで、楽しもう!?! * * * * * 和歌山県下津町・橘本神社; 「記紀」によれば、第十一代垂仁天皇は、 田道間守(たぢまもり)に命じて不老長寿の霊菓を求めて常世国(現在の中国)に渡り、 十余年の辛苦の末、非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)、 即ち「橘」を持ち帰るが、天皇は既に崩御されていた。 田道間守公は落胆悲涙し、その陵に橘を捧げて命絶えたとされています。 その橘が日本で最初移植されたのが、「六本樹の丘」(橘本神社旧社地)。 橘は現在のみかんの原種で改良され多くの人々に食べられる果物となっている。 それ故に、みかん発祥の地とも言われている由。 10月の例大祭(みかん祭り)を盛大に行われている(渡御、獅子舞、投餅等)。 * * * * * 昨日は、St. Valentine's Dayだった。僕にとっての日本的なチョコを貰った最初は!! 1965年だった。後輩から手造りのチョコ菓子をもらい嬉しかったのを覚えている。 クリスチャンの友達は、男女に関係なくお花を贈っていた。 日報連(報道写真主体の写真愛好家!集団)の先輩は、チョコ屋の陰謀と言っていた。 今となると楽しい思い出だ。高校入学の年、バンジョウと自転車(ランドナー)を!! 未だ横須賀の米軍基地が、駐留軍基地と呼ばれていた頃の事。 軍属の神父さんが本国に帰るので、使え、とくださった。 最近思うのは、和洋に関係なく食材・調理が融合していること、嬉しい限りだ。 今日は、お菓子を食べながら、思い出した様に米国田舎音楽を聞いている。 最近、Rhonda Vincentという女性歌手をよく聞く。 あのアパラチア山脈の田舎町に再訪してみたい。Bluegrass は、いいなぁ!!
《尖ったデジカメ+交換レンズ!!》 尖ったデジカメ、SIGMA。“Foveon X3ダイレクトイメージセンサー”搭載。 そんな仕様のデジカメが、再来年には販売される!?!夢膨らみ期待大。 他方、撮影ごころを擽る・懐古的(私的)デジカメも発売された。 「ライカM10モノクローム」は、高価過ぎて手がでないのだが、 国産でも惹きつけて止まない、フジフィルムのX-Proシリーズ。 ファインダーを覗くと、レンジファインダーの世界そのものだ。 デジカメ時代に、フィルムカメラ時代のようなアナログ的操作感覚。 往古のレンジファインダースタイル。他メーカー製には無い特徴。 そのX-Proシリーズも3世代目を迎え、フィルム感覚の幅が広がった。 通常のデジタルカメラに反し、背面の液晶が内向きに付けられており、 手で蓋を下側にチルトさせないと液晶画面が現れない仕様!?!。 而して、フィルムシミュレーションの「クラシッククローム」等々。 画像に魅せる磨き上げられた“バイク”を見ると唸ってしまう。 「クラシックネガ」なる新フィルムシミュレーション、驚きだ。 他にも面白いミュレーションが用意され、フィルム選びを思い出す。 テクノロジーが詰った、本質が余りにも強く表れる稀有なカメラ。 『X-Pro3』は、デジカメとフィルムカメラの良所を兼ね備えたカメラだ。 * * * * * 『X-Pro3』にしっくりと組み合うレンズも見える。 あのライカ用に開発されたレンズ群だ。日本製であることも凄い!! 色々な技を学ばないと真価を引き出せない。真摯に向き合わないと! 植物撮影に適したレンズ群だが、誤魔化しが効かず強く集中する。 カメラ自体が微調整してくれない、全て撮り手の使い方次第だ。 アナログ的だが、デジタル対応の最新光学設計も施されたレンズ。 Voigtländer の広角レンズ群は、とんでもなく個性的だが引き込まれる。 外観は、クラシカルでも美しいスタイリング。懐古的ではない。 古典的レンズを最新技術で再構築し現代レンズにない独特の描写力。 機械よりも人間の能力を発揮しないと!!なんとも楽しい。 デジカメワイドレンズ特有の撮像素子構造に起因する周辺部の色被り。 これを解消すべくセンサーへの入射光線角度を最適化する光学設計。 絞り開放状態から画面隅々までコントラスト、解像力に優れる。 深み、美しさ表現が素晴らしい。 パンフォーカス撮影である。 被写界深度が非常に深い、つまりはピントの合う範囲が広いのだ。 使ってみた15mm、35mm、75mmレンズ、皆暴れん坊だ。 昔を思い出す。15mmをマニュアルフォーカスで2mの位置に合わる。 開放値F4,5にセットすると約0.9m~∞までピントが合ってしまう!! F8に設定、1mの位置に合わせれば約0.5m~∞までピントが合ってしまう。 高精度レンジファインダー連動機構、被写界深度をしっかりと活用できる。 このような事を撮り手の感性で使いこなす。カメラ・撮り手のコラボだ。 脳の活用、爺には大きな+で一石二鳥だ。その上でのコンパクトレンズ。 初心を以って、植物撮影に臨みたい。密かに訓練を始めた^^)。 今年の紫陽花行脚でお披露目出来るか??(手腕が問題だ??) ※ ※ ※ ※ ※ CIPA、一般社団法人カメラ映像機器工業会は、 新型コロナウイルスに対する安全確保を第一に考え、 2月27日からのパシフィコ横浜で開催を予定していた、 CP+2020の開催中止を発表した。仕方あるまいなぁ~~。 ※ ※ ※ ※ ※
《尖ったデジカメ!!》 新開発のイメージセンサーを搭載しディテールまで高精細に再現し、 圧倒的な描写力を魅せる「ライカM10モノクローム」が発売された。 新次元のモノクローム撮影、カラーフィルターを省いたデジカメ。 4000万画素の高精細センサーを搭載してディテールまで鮮明、 圧倒的なシャープ描写には、モノクロームを越えた新次元の描写力。 ある意味プロ仕様だが、100万を超える価格にも驚いた。 * * * 尖ったデジカメを追求してる日本企業もある。そのメーカーは、SIGMA。 一眼用交換レンズメーカーとして高い評価を得ているメーカーである。 もう7年以上前になるが、仲間から借りた『DP3 Merrill』の画像に驚いた。 APS-Cサイズで35ミリ換算で75mmレンズを搭載した固定レンズデジカメ。 何よりも凄かったのは、マクロ撮影が出来たことだった。 顔優先AFモードとモノクロームモードを搭載しているなんて!! センサーは、“Foveon X3ダイレクトイメージセンサー”。 RGBすべてを3層のセンサーが取り込み偽色が発生せず高精細画像。 植物撮影には、もってこいのデジカメで魅力あるものだった。 唯、一点、不満があって(赤の色合いに不満)購入せず借りっぱなしであった。 以来、35mmフルサイズセンサーで動画機能抜き^^)デジカメが!! そんなデジカメの出現を待っていた。そんな要望に叶うデジカメ。 SIGMAから発売される!!と昨年、発表があった。しかし!?! 先日、SIGMAの山木社長が、発売は、再来年になるかもしれない、と。 いったん開発プロジェクトを白紙に戻し、再検討すると。 山木社長の苦悩の表情が紹介されていた。 昨年、一般的センサーを使った動画重視!!ユニークデジカメがでた。 でも僕個人(問題外だが)としてはFoveonフルサイズ判センサーを待ちたい。 RGBの1:1:1、20M×3層なんて・・・羨望だ。 新しいFoveon搭載カメラ、fpと異なるスチル重視のデジカメになってほしい。 『DP3 Merrill』あの素晴らしさ。それを更に進化させたデジカメを待ちたい。 Foveon X3ダイレクトイメージセンサーRGBすべてを3層のセンサーが取り込む。 何より超精細な表現が出来る、魅力だ。そんな尖った仕様を開発してるSIGMA。 シグマに限らないが、日本にはユニークなものを販売してるメーカーがある。 マニアックな、オタク的メーカーを応援したい。SIGMAも頑張って欲しい。 こうしたメーカーを大切にしないといけない、とつくづく思う。 期待して、待っていますよ、SIGMAさんm(._.)m(^з^)!!
《植物風物詩(1)・_・冬⇔「霜柱」!!”》 シモバシラ(霜柱); 和名は、冬時期に枯草の茎に霜がつき、霜の柱が出来ることに由来する。 花は、秋口に付く。花冠の淡紅色品種をウスベニシモバシラという。 * * * 一昨日、泉の森民家園・旧小川家前花壇のシモバシラが漸く氷結した由。 シモバシラの茎自体は、冬になると茎は枯れてしまう。 と云うものの根は、活動しており茎道管に水が吸い上げられる。 その茎の根本が、外気が氷点下になると氷結し霜柱の様に見える。 だが、花姿自体も霜柱に見える、といえようか。 東京都下高尾山のシモバシラは、植物愛好家には知れたる所。 アイスキャンデーの様なもの。蝶の羽やバラの花のような形もみえる。 昨今は、気温が余り低くならないので小さめである由。 枯れた茎の周りに氷柱が見える様は、かき氷の様でもある。 「2020/02/07 泉の森・民家園」
《言い伝え・風習(1)・_・春⇔「ヨーカゾー」!!”》 大和(関東一円)では、12月と2月の8日を「ヨーカゾー」と云ってきた。 この日は、「一つ目小僧」がやってくる日なんだそうだ。 この日に「目カゴ」(目を粗く編んだ竹籠(かご))を竹竿の先につけて、 家の軒先や庭先に立てる風習があった。 言い伝えによると、一つ目小僧は12月8日に各家を訪れ、 災いを与える家を帳面に記した。 その帳面を2月8日に取りに来ると約束して道祖神に預けて行くので、 災いを避けるために1月14日のセート焼き(道祖神の火祭り)の火で、 帳面を燃やしてしまうのだと言い伝えられてきた。 **今で言う「左義長」「どんと焼き」もセート焼きの一種** 目カゴを飾るのは、一つ目小僧が目の多い物に驚いて逃げるからに由。 この様なヨーカゾー伝承に因んで、民家の軒先に目カゴを飾り付けた。 * * * 民間伝承って興味深い。神様仏様混淆、日本の民間信仰を物語っている。 1932年(昭和7年)に座間市(大和市の隣)市内の墓地から、 眼窩が一つしかない頭蓋骨が掘り出されたことがある。 行き倒れの末に野犬の襲撃などで命を落としたものと推定され、 供養のために「一つ目小僧地蔵」が建造され、 一つ目小僧の伝承と結び付けられて後に伝えられている。 この頭蓋骨の主、単眼症であったか??座間市栗原(芹沢公園の近く)。 「2020/02/02 泉の森・民家園」
《樹花(8)・_・春⇔マンサク!!”》 マンサク(満作); 複雑によじれて見える花だが、4枚の花弁。早春に魅せる黄色い花。 和名の由来は山で最初に咲く花「まず咲く」、豊年満作が転じた等々。 花に近寄ってみると瀟洒であるだけでなく、よい香りが漂ってくる。 2月頃、葉に先立ち開花。前年の葉腋から短い花序を出し束生する。 萼片は外に反り返り、内面は平滑で赤紫色。雄蕊、雌蕊も同じ色。 満作の葉は、花の咲いた後に出る。葉だけでは、満作と断定しづらい。 低木で樹皮は灰色~灰褐色、楕円形の皮目がある。枝は灰褐色。 葉芽は、扁平な紡錘形~長楕円形で柄がある。葉は、単葉で互生する。 葉身は、左右不同で菱状円形~広倒卵形。先が尖り縁は波状の鋸歯がある。 マンサクは、葉の大小や形状の相違から幾つかの変種がある。 丹沢を始め関東地方のものは葉が大きくオオバマンサクと称している。 又、日本海側では、先が丸いマルバマンサクが自生している。 外来の シナマンサクは、より早く咲き出す。常緑のトキワマンサクもある。 山地に自生してるが、公園に植栽され冬景色の中で黄色く魅せてもいる。 箱根には葉が小型の標準のマンサクがあるらしい。見てみたいものだ。 * * * 今日、なんとも残念で、悲しい報道があった。 北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さんのご母堂が3日に亡くなった由。94歳。 拉致問題が、未だに解決を見ない。何とか成らないものか。 而して、近隣諸国の非人道的対処を聞くにつけ、如何ともし難く、もどかしい。 外交・政治問題以上に、マスメディアが国民の安全追求を発信しないことに怒る。 その上で、国会が国外に発信しないことにも驚く。野党は、党利党略だけだ。 国会・マスメディアが一丸となり拉致被害者の即時帰国を言い続けないのか?? 国民を喚起させ、国全体が、世界に向け声を挙げるべきだ。なんとも情けない。 訃報を知った今日、慰安婦問題での民事裁判判決があった。 元朝日新聞記者・植村隆氏の慰安婦記事を「捏造(ねつぞう)」と裁判所が判断。 平たく云えば、報道機関は、事実関係を真摯に語れという事だ。 こんにちの主要報道機関の偏向、疑問に思うのは僕だけか。
《樹花(7)・_・春⇔カワズザクラ!!”》 カワズザクラ(河津桜);早咲き桜 オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種と考えられ、 2月~3月に桃色の花を咲かせる。 種名は静岡県の河津川沿いで発見されたことに由来する。 桜の種類、早咲き桜として全国区になりつつある河津桜。 身近な泉の森の中にも植栽されている。 昭和30年頃、伊豆の河津町で発見されたもので、 カンヒザクラ と オオシマザクラ の自然交配種に由。 * * * 神奈川県には、地域に根ざした桜が2種類ある。 ハルメキ(春めき) 学名:Cerasus 'Harumeki' 別名:アシガラザクラ(足柄桜) 「春めき桜」を愛でることが出来る所に「春木径」がある。 狩川右岸の「春木径」の由来には、少々関心を持っている。 南足柄市名誉市民で富士フイルムの創設者であった春木榮氏。 氏は、平成12年(2000年)10月25日に101歳で大往生。 春木氏は、南足柄市の発展と富士フイルムの伸展に大きく貢献された。 春木氏が尽くされた偉業を偲び、101本の春めきを植裁、 多くの人々の憩いの場とし、この堤を「春木径」と名付けられた。 春めき桜は、2000年3月に品種登録された、新しい桜品種。 寒緋桜と支那実桜の交雑種で、登録前は足柄桜と呼ばれていた。 今ひとつは、タマナワザクラ(玉縄桜) 学名:Prunus x yedoensis cv. Tamanawa-zakura 平成2年(1990年)に大船植物園が登録した品種。 2月に咲き始める。多くの桜は、1~2週間で散ってしまう。 だがこの玉縄桜は、1ヶ月間と開花期間がとても長い。 玉縄桜は、神奈川県立フラワーセンターで1969年(昭和44年)見つかった。 この桜を1990年(平成2年)に「玉縄桜」として品種登 録した。 染井吉野桜と大寒桜の自然交配種と推定されている。 玉縄桜は、染井吉野より早咲きで花期が長い。花色は、染井吉野に近い。 * * * * * ブログルの看板的ブロガーの「ファルコン」さんが、休稿される由。 早くの復帰、心よりお待ち申し上げます。 先に記した三浦梅園翁の 「 人生莫恨無人識、幽谷深山花自紅 」 この言葉、ファルコンさんに呈します。 「2020/02/02泉の森・民家園」
《樹花(6)・_・春⇔薄紅色~~白色!!”》 ウメ(梅)“ mume " ; 神奈川県西部から静岡県熱海に掛けて梅林・梅園と名が付く場所が数か所ある。 観賞用だけではなく、食用として用いられる梅。この節、各地で梅祭りが!! 梅開花たよりが例年より早い。出かけたいのだが、思うように動けない。 古来、花木の代表として愛でてきた。今は、花木の代表はサクラへと移ったが。 果実の有用性で、武将に重用されてきた。その名残か!?!各地梅園がある。 幹は暗黒色で、不揃いで割れ目ができるが、剪定に強く、樹形を整えやすい。 「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」と云われるが梅の木苔は、趣ある。 紅梅の幹や根は材が赤い。その材や樹皮を使って染めた色を梅染と呼ぶ。 早春、展葉に先立って花を咲かせ、花弁、萼片は其々5枚、雌蕊1つ雄蕊多数。 バラ科の花には自家不和合性があって、複数本ないと実のつきが悪くなる由。 花色は通常白だが、紅、淡紅色など、様々。園芸種は300以上あるとか。 一年枝は緑色で小さな白点が無数にあり、葉芽は小さい(2mm位)。 芽鱗の縁に短毛があり、1節に芽は1~3個、両脇の副芽は小さい。 花芽は早春に膨らみ丸くなる。花芽は1年枝に多くつく。勢いの弱い長枝にもつく。 勢いの強い長枝には花は咲かない。2年~3年枝には短枝が出ると翌年花芽がつく。 * * * 表題に記した“梅園”とは、梅の花をこよなく愛でたと伝わる、三浦梅園翁の事です。 「陰陽なるものは、条理なり。条理なるものは、本義を草木の理において取るなり」 三浦梅園は、江戸中期の自然哲学者、国東半島に住して孤高の偉人。 「反観合一」なる言葉に僕の思考の原点とさせて頂いてきた。當に“天地自然”の事。 東洋思想の基本、陰陽「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」を思う。 その陰陽を梅園翁は、「ものの条理」と称している。 条理とは、「草木がなる理(すじ)」と哲理する。 「条とはほんらい木の枝のことで、理とはその筋のこと」 「条とは守備が貫通し、理とは左右にはっきりさけるもの」 一本の幹が根をだし票(こずえ)をだし、根はつぎつぎに分かれ票はつぎつぎと分岐。 その分かれるさまを仔細に見れば筋があり、その筋は何のための筋かとみれば、 気がその筋にしたがって運動し、気の運動によって形がなる。分かる、分かりやすい。 人間の思考は、複雑怪奇に混乱させているのではないか?? 植物に例えると、果実がなるには気がとおる根や枝(条)と筋(理)が必要。 その根と枝と筋は幹により、幹のもとをたどると一粒の種。 時期の違いはあれど、実る果実はすでにそのものの中に発芽する種を持っている。 種を撒く場所さえ間違えなければ、自ずと芽は出、果実は成る。 日向か、日陰か、肥沃な土地がいいのか等々、自然淘汰されていく。 語れば、膨大な時間を必要だが、凡人には中々分かり得ない。 だが、一例を考えると、「おのおの」とは、これ如何に!! 「おのおの」とは、それぞれの人格や性格のよい面をよく見極めることであり、 「長ずるところ」とは能力として得手な分野、「好むところ」とは興味が強い方向。 凡人にとって面白い言葉を頭に入れている。 「足の皮は厚きがよし、面の皮は薄きがよし。」 「枯れ木に花咲きたりといふとも、先(まず)、生木(なまき)に花さく故を訪ぬべし。」 最も心に響いた言葉、「 人生莫恨無人識、幽谷深山花自紅 」 「人生 恨(うら)むこと なかれ 人 識(し)ること 無(な)きことを 幽谷深山(ゆうこくしんざん)花(はな)自(おのず)から 紅(くれない)なり。」 「2020/02/02」
《樹花(5)・_・春の紅葉⇔“綺麗!!”》 キバナイペー(コガネノウゼン・黄金凌霄); 冬眠から目覚め、ぽかぽか陽気に新芽を出したり花を見せたり。 キバナイペーが、ラッパ形で鮮やかに黄色の花を見せ、満開だ!! 花が終焉を迎える頃に、のんびりと葉を出し始める。 早、春の如く青空に映える。3月・4月と錯覚してしまう。 一般的には、ゴールデントランペットツリーと知られている花。 キバナイペーは、コロンビアやブラジル原産で高さ5m以上になる。 まとまって咲く姿、花色の鮮やかな黄色、春の香りそのものだ。 開花後に見せる“さや”の中には、羽付きタネが沢山はいっている。 さやがはじけ、たねが風で拡散する姿は、壮観である。 * * * 早くも2月、否、未だ2月!!そんな頃に赤く染まった葉が!! 新芽が赤いモミジを春モミジと呼ぶらしいが、紅葉して真っ赤。 出猩々(デショウジョウ)と呼ばれ、盆栽の世界では人気がある。 イロハモミジの仲間で、葉は小型でやや深く裂け、端正な形だ。 出猩々と呼ばれるごとく新芽が目の覚めるような赤だが、 数週間ほどで緑に色変化、秋に再度、紅葉するが新芽の方が綺麗。 「2020/02/01大和市西鶴間周辺」