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2005年3月12日に石森管楽器地下ホールで発足会を行ない産声を上げました。

参加はサックスをこよなく愛し、チャーリーパーカーを学びたい方ならどなたでも大歓迎です。

CPCCに興味のある方はHPで詳細をご確認ください


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復刻版 ルー・タバキンさんのクリニック その2

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もう4年も前になりますが、ルータバキンさんのクリニックに行ったときの話その2です。

特にテナーサックスでは重要な音の太さをどのように出したらよいかという、質問に的確に答えています。

とても大切な内容ですので、読んでみてください。

これは2004年9月11日のブログを見直したものです。

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● ルー・タバキンさんのクリニック

まず、ルー・タバキンって誰? っていう方も多いと思いますので、タバキンさんのご紹介です。

ジャズプレーヤーでテナーサックスとフルート奏者です。 (テナーはゴールドプレート、フルートは総金製です。)

タバキンさんは、1940年3月26日フィラデルフィア生まれですから、68歳ですね。

フィラデルフィア音楽院で学んで、1965年以降ニューヨークで、メイナードファーガソン、サド・ジョーンズオーケストラに参加し、1960年代後半には、フィラデルフィアで自己トリオ活動にくわえて、ドナルドバード、ローランドハナ、エルビンジョーンズらのグループでも活躍 1968年以降は、バークレーで学んだ秋吉敏子さんとともに行動し、1970年初めに秋吉さんと結婚(離婚しちゃいましたが)、1972年にはロスアンジェルスに居を移し、1973年『秋吉敏子・ルータバキンビックバンド』を結成し、世界中をツアーし精力的にソロ活動をしながら、自己のグループでも様々なジャズフェスティバル、ライブハウスで演奏。 テナーサックス奏者としては勿論、フルーティストとしても世界中で非常に高い評価と支持を得ている方です。 (WOODSTON PRESS Vol.1より抜粋)


では、Q&A形式クリニックの内容です。

Q : 音を太くするときは、どうしたらよいのでしょうか?

A : 暖かいサウンドは、ウォームエアーで、ウオームサウンドを出す。

お腹から寒いときに息を出すように、暖かい息を ”ハー” と出す。

息を吸うときは ”ハッ” という感じで、瞬間にお腹を膨らませる。

ブレスを胸ではなく、お腹で素早く吸い、 息は ”ビュー” ではなくて ウォームエアーを ”ハー” っと出す。

音は、エッジが立った爆発的な ”ビャー” じゃなくて ”ヴォ−” という感じ

タンギングせずに、ウォームエアーで LOW Bb の最低音を出してみてください。 (これはけっこう難しいですよ)

トランペットの偉大なるクラークテリーは、高齢で病気をしていても、完璧な呼吸法を身につけていた。

それ以外の筋肉を使わずに、楽に効率よく演奏していた。

喉はリラックスして、前屈みの姿勢にならない。

よくコルトレーンのようなサウンドを出す人は、ストラップを下げていますが、ストラップをもう少し上げて、喉をリラックスさせましょう。

効率的なよい呼吸法を身につけて、喉を広げると、色々なサウンドが出せるようになります。

一番始めに聞いたのがドンバイアスだったが、とても速いテンポで大きい音で美しいサウンドで演奏していた。

どうしたら、あのように出せるか研究した。

そして発見したのは、下唇をリラックスさせることと、お腹を使ったたっぷりとした息 であった。

練習方法は、ウォームエアーで、お腹の力を使って、低音G(ソ)から半音下がって、F#(ファ#)からF(ファ)・・・・ と下がっていく、この方法で上から下までやる。

これはそんなに簡単にできるものではないし、腹筋運動のようだが、ウォームエアーで、お腹の力を使って、これを何年もかかって毎日やると効果が出るが、ほとんどの人がこれに耐えられなくなる (笑)

− 聞いていて思ったこと −

タバキンさんが20数年前に来日されたときのクリニックでは、オーバートーンの話がメインでしたが、今回のクリニックでも話された、ウォームエアー、お腹から息を出す、喉を広げる ということも話されていたのを思い出しました。 『大切なことは、変わらない』 と改めて思い知らされたクリニックでしたね。 明日から、またいろいろと試して勉強していきたいと思います。

ルー・タバキンさんのクリニック のお話その2 でした。
#TV #ドラマ #ビデオ #映画 #音楽

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復刻版 ルー・タバキンさんのクリニック その1

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復刻版 ルー・タバキンさんのク...
▲ ルー・タバキンさんのサインです。 ▲

もう4年も前になりますが、ルータバキンさんのクリニックに行ったときの話です。

何回かに分けて、その内容をご紹介します。

これは2004年9月10、12日のブログを見直したものです。

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今日は、ご質問の回答とルー・タバキンクリニックのさわりだけですがお話をしたいと思います。

昨日は、アンブシュアや関係あるお話をしました。 

どのアンブシュアが良い、というものではありませんが、後でアンブシュアを変えるのは、とても大変なことなので、先生に相談したりして決めてください。

●2004年9月9日のことですが、石森管楽器が主催した ルー・タバキンさんのクリニック に行ってきました。

ソプラノの選定があったので、早めに行ったところ、入り口にタバキンさんがいたので、思わず紹介してもらって、握手とサインをもらってしまいました。

20年以上前に、タバキンさんのクリニックを受けているので、これで2回目となります。 ライブとQ&A方式のクリニックで、2時間くらいだったでしょうか

とても素晴らしい、演奏とサックスサウンド、クリニックでした。 終わった後も、会場で12時半までお酒を飲んだり、リコーの人や司会通訳をした、TOPジャズプレーヤーの三木俊雄さんや現、石森社長(小さい頃は兄弟ともスケボーで遊んでいたんですよ)などと話したり、個人クリニックを受けてきましたよ。 感激です! マウスピースは持っていったので、友達の女性プロテナープレーヤーに楽器(コーンのビンテージテナー)を借りて、タバキンさんの前で、お酒の力で吹きましたが、とても大きくて良い音だと褒められてしまいました。 もっと喉を広げた方がよいというのと、小さい音を吹くときもウォームトーンでお腹から出した方がよいと指摘されましたが。 そんなことでしたので、終電は途中までしかないし、帰宅したのは3時近かったです。

タバキンさんの吹いているのを見て、ビックリしたことがあります。

なんと、タバキンさんはストラップをつけずに、楽器を楽々吹きまくっているんですね。

楽器を落とさないように、気をつけてやってみてください。

左手を添えて、右手とマウスピースをくわえた口だけで持ってみてください。

右手親指以外を、ゆっくり離していってください。

最後に支えるのは、右手親指+口 だけです。

左手で支えていたら、中音C#(ドの#)ができないですよね。

サックスマスターになると、親指と口だけでバランスとって、楽器を吹きこなせちゃうんですね。

指を楽に動かすには、全く握らなくてもよいと言うことですね。

* くれぐれも落とさないように!

● ルー・タバキンさんの使用楽器

これがタバキンさんの使用楽器です。

サックス    : アメリカンセルマーマーク6 ゴールドプレート

            (製造番号 79***)

マウスピース : オットーリンク 8〜8☆(#112)

            1960年代と言っていたので、フロリダモデルかな?

リガチャ    : オレグ

リード      : リコージャズセレクト4S アンファイルド

サックスは、オレッグさんに、サムフック、滑り止め、サイドキーなどいろいろな所を作ってもらっているようです。

サックスのネックは、オレッグさんが、内側を削ったり、角度を調整したそうですが、タバキンさんは詳細を知らないようですが、改造の結果、音程も良くなったそうです。

マウスピースは、ラルフモーガンさんに使っているといろいろな所が変わってくるので、リフェイスを何年かごとに行ってもらっているそうですが、とても大変な作業らしいですよ。

ルー・タバキンクリニックのさわりだけ のお話 でした。
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復刻版 アンブシュア のお話

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これは2004年9月9日のブログを見直したものです。

3種類のアンブシュアを紹介していますが、どの形でも長時間吹いて疲れないなら正解だと思います。

最近基礎練習のおかげか長時間吹いていても疲れなくなりました。

しかし、この頃の文章は長く書いてますね。 感心します・・・

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今日は、どうしようかと思いましたが、アンブシュアのお話をします。

前回は、ロングトーンのお話でしたね。 

腹式呼吸やお腹から圧力をかけた暖かい息を出すこともお話ししました。

少し、復習です。

 出しやすい低域の音から、はじめは音を半音ずつ下げていった後に、今度は上昇していく

 息をたくさん吸って、まっすぐ出す

 自分の目標を練習する

今日は、以前のブログで、演奏するジャンルによって違うので先生に聞いてください。 といいましたが、やはり一度お話ししておかないと、この先説明しづらくなりそうなので、一般的な話になると思いますが、聞いてください。

では、サックスの音を出すために、とても大切な【アンブシュア】について、お話しいたします。

サックスのアンブシュアとは、顔の左右11対の筋肉や、口の中、舌などの状態を指します。

簡単にいうと、『マウスピースをくわえて、音を出すために必要な口のまわりのこと』 です。

よく勘違いする、マウスピースをくわえている唇のまわりだけではない、ということですね。

11対の筋肉というのは目から下にある、顔のいろいろな筋肉のことです。

ここからは、マウスピースのくわえ方・唇の形を、3種類ご紹介します。

1.FAT−LIPS (ファット・リップ)

ジャズ系、フュージョン系などのプレーヤーに好まれる唇です。

【上下の唇を巻かないで、自然にマウスピースをくわえる】方法です。

利点は、唇に柔軟性があるため

・音程・音色の変化がつけやすい (サブトーンやパーカッシブトーン、ベンドなど)

・太い音が出しやすい

・フラジオも含めた高音域で音がやせない

・長時間の演奏でも疲れない などがあげられます。

よく言われるのは、『スープを冷ますような唇』 ですが、私は、それほど口をとがらせないと思います。

20年以上前ですが、アーチーシェップのレコードジャケット(ってやっぱ古いですね〜)が、まさにこのスープを冷ますような、とがらせた唇をしていました。

それを真似て、暫く練習していましたが、全くダメでしたね。

いまは、唇は普通の状態で、マウスピースを口にもってきて、くわえるだけです。

では、歯と唇の状態です。

・上の歯は、マウスピースにあてます。

・下唇は、外に出ているキスをする部分(分かりやすいですね)ではなくて、内側のピンク色の部分を、歯のクッションにしてリードにあてます。 もちろん下唇は巻きません。

このファットリップは、黒人プレーヤーがルーツではないかと思っています。

奏法を教わらなかった黒人が、何も意識せずにマウスピースをくわえただけの状態で、自然にこの状態が、楽に作れて、リードのクッションになる唇のピンクの部分も厚いので、よい音を出しているのが始まりだと思いますね。 (真相は、定かではありませんが・・・)

トランペットの連中も、あの分厚いピンクの唇がほしいと、よく言っていました。

2.SINGLE−LIPS (シングル・リップ)

クラッシックや吹奏楽などの方に多い唇の形です。 もちろんジャズ系の方にもいます。

【下唇を巻いて、自然にマウスピースをくわえる】方法です。

利点は、

・安定した音程が得られる

・安定した音色が得られる

・どの音でもブレスの度合いが、あまり変わらない などがあげられます。

この、安定した音程と音色は、他の方法ではすぐに得られない最大の利点です。

歯と唇の状態です。

・上の歯は、マウスピースにあてます。

・下唇のキスをする部分の範囲で、自然な形で巻き、歯のクッションにしてリードにあてます。

『下唇を巻いて』 と言われると、巻きすぎる人が多いので注意してください。

特に、楽器を初めたばかりのプレーヤーは、先生に見てもらってください。

唇の厚さや、歯の形などが一人一人違いますので、『こうしなくてはいけない』 というものはありません。

しかし、音を出す大切な部分ですので、最初のうちはレッスンのたびにチェックしてもらうようにした方がよいですね。

唇が痛くなると思いますが、最初のうちは誰でも経験することです。

私も始めたばかりの頃は、かなり噛んでいたため、唇が腫れて醤油をつける刺身などを食べると、飛び上がるほど痛くて食べられませんでした。

これは、いま考えると、下唇巻きすぎと、かみすぎだったからです。

3.DAOUBLE−LIPS (ダブル・リップス)

いろいろなジャンルで、吹かれている方が少数ですがいるようです。
もちろんプロに中にもダブル・リップスで演奏している方がいます。

【上唇と下唇を巻いて、マウスピースをくわえる】方法です。

利点は

・歯の形状、かみ合わせ、差し歯などに影響を受けにくい

・音色をコントロールしやすい (歯を直接マウスピースにあてないため、歯や骨などを伝わる音が耳に入りにくいため、自分の本当の音が聞きやすい)

・太い音が出しやすい (口の中が広くなるため)

・タンタンギングがやりやすい などがあげられますがマスターするのは難しそうです。

歯と唇の状態です。

・歯は、直接マウスピースにつけません。

・上唇と下唇の範囲で、自然な形で巻き、歯のクッションにしてリードにあてます。

普通教わるのは、1.か2.だと思いますが、3.の奏法も優れているようですので一度は試してみてください。 私もやったことがありますがけっこう暖かい音が出るものです。

● アンブシュアの注意点

アンブシュアは、

 『 良い音を出し、その音をコントロールするために、いかに歯でかまずに、リードを安定して振動させてあげられるか 』

だと思います。

音楽を表現するには、アンブシュアに柔軟性が必要ですからどの形でも、歯でかむようなことはしないでくださいね。

● アンブシュアの確認

1.どの唇の形でも、手に持ったマウスピースだけくわえて、前後左右に動かしてみましょう。

すぐに動くようならOKです。

固くて動かないようなら、締めすぎ(かみすぎ)ですね。 

合奏のときに、、まわりの人に音程を合わすことができなくなってしまうし、ビブラートもかけられなくなります。

2.次に、マウスピースだけくわえて、ピアノキーで、アルト ”Bb” テナー ”Ab” 程度の音になりますので、確認してみてください。

厳密にピッチを合わせる必要はありません。

そのために、ネックで調整するようにできているんですね。

でも、サックスを吹いたときに、極端に抜いているとか、コルクが見えないぐらい差し込んでいる場合は、楽器自体の音程バランスが崩れてしまうので、もう一度アンブシュアを見直してみましょう。

バリトンサックスの場合や、CキーのソプラノにBb用のマウスピースを入れた場合は、コルクが見えなくなる場合もあります。

チューニングする一つの音程だけではなく、全体のバランスも見るようにしましょうね。

ちなみに音程の70%以上は、このアンブシュアで決まります。

楽器の音程が悪いと疑う前に、アンブシュアを見直しましょう。

それでもダメなときは、サックスを調整に出してくださいね。

誰が吹いても極端に違うようなら、マウスピースを疑った方がよいかもしれませんね。

● ちょっと脱線して、チューニングメーターについて

『音程はチューニングメーターが作るんじゃない! 響きで合わせるんだ!』 

 って知ってますか?

たしかに、メロディやユニゾンの音程は、チューニングメーターでよいのですが、ハーモニーになったときは、その音程ではダメでです。

C(ド)とE(ミ)の音で友達と確認してみてください。

Cを基準に3度Eの音を重ねた場合、Eを吹いてる人が、チューニングメーターどおりに出すと、綺麗にハーモニーにならず、大きなうねりができるはずです。

綺麗なうねりのないハーモニーにするには、Eの音を出している人は、少しずつ音程を下げていってください。

うねりがない綺麗なハーモニーになる場所があります。

響きがよければ、鳴らしていない上のG(ソ)の音も聞こえてくるはずです。

チューニングメーターが、全てではないことが分かっていただけると思います。

このことからも、締め気味のアンブシュアでは、融通がきかなくて、ハーモニーのときに合わせられなくなってしまうんですね。

ジャズの世界では、『上下半音は、口でコントロールできないといけない』 と、言われています。

表現力を求められる音楽ですから、かっちりしたアンブシュアでは、コントロールができないんですね。

*ご注意

アンブシュアは、体型や顔かたちが人それぞれ違うように、一概にこれがいいとは、言えないものです。 ジャズやフュージョンだから、絶対ファットリップだ!とは言えないんですね。 大多数の人がやっている形です。 くらいかな

マウスピースのくわえ方も、『マウスピース全体を輪ゴムで締めるように』 とか 『口笛を吹くように』 とか、いろいろありすぎるんですね。 これは、自分でいろいろな練習をしていく中で、試して、より楽な口で、良い音を出せる方法を見つけていくしかないです。 それも一つだけではなく、表現する音楽やスタイルによって、音色を変えられる、器用なアンブシュアが必要になってきます。 サックスという楽器は、とても奥が深くて、常に研究と新しい発見の繰り返しなんですね。 ですから、アンブシュアの詳細は、とても文章で表現しきれるものではないです。

アンブシュアは、サックスを吹く上で、とても大切な事ですので、特に楽器を初めたばかりの人や、独学で練習している人は、無理なアンブシュアを覚えないようにしてくださいね。 一番よいのは、実際に吹いている姿が見てもらえる先生に相談して、自分にあったアンブシュアを探すことが早道だと思います。

『メロディやユニゾンの音程は、チューニングメーターでよいのですが・・・』 と書きましたが、びったりの音程では、雰囲気がでない音楽も沢山あります。 特に民族音楽や、日本の雅楽・民謡などの西洋音楽から派生していないものを聞いていただければ分かると思います。 フュージョンでも、クォータートーン(1/4音程)を、一つのインパクトとして、当たり前のように使っていますし、ジャズのブルースでは特に、ある音の音程を下げて雰囲気を出しています。

● マウスピースパッチのお話

上の前歯先端が平らでなかったり、揃っていないプレーヤーは、上手く歯をマウスピースに固定できないので、使った方がよいようです。

厚さもいろいろありますので、試してみましょう。

厚いものは、上の歯が固定しやすいので、アンブシュアを安定させる意味でも、始めたばかりのプレーヤーは、一度使ってみることをお勧めします。

ある程度吹けるプレーヤーが試す場合は、厚いパッチをつけると、サウンドが変わったり、変わったように聞こえますので、その点は注意してください。

他にもマウスピースに歯形がつくのを防止するために、薄いものを貼り付けるのも良いかもしれません。 (サウンドがほとんど変わらないので、私はつけています。)

必ずつけなくてはいけない、というものではないことを、最後に付け加えておきます。

● 今日のまとめ

 3つの唇の形と、よく使われているジャンルなどと、注意点、確認方法などを紹介いたしました。

 1.FAT−LIPS

 2.SINGLE−LIPS

 3.DAOUBLE−LIPS

● アンブシュアの注意点

● アンブシュアの確認

● ちょっと脱線して、チューニングメーターについて

● マウスピースパッチのお話

『音程はチューニングメータが作るんじゃない! 響きで合わせるんだ!』 

  今日の一言

  『 アンブシュア 自分の口は 自分で探そう 』

今日のお話は、これでおしまいです。

アンブシュア のお話 でした。
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復刻版 ロングトーンのお話 その2

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これは2004年9月8日のブログを見直したものです。

いまだにロングトーンを行っていますが、楽器の鳴りを良くするには、ロングトーンの時に鳴るポイントを探すことです。

アンブシュアは極力ゆるくして無理な練習をしないで、疲れたらすぐに休んだ方が良いですね。


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ロングトーン のお話 その2

昨日は、【ロングトーンをなぜおこなうの?】というお話と、話の流れでお話しした、循環呼吸のことでしたね。

その前に、本当は、アンブシュアの話をしたいのですが、このブログでお話ししていることは、サックスを初めて吹いている方を、イメージしているので、いろんなジャンルの方でも、共通的な内容を中心に話していこうと思っています。 アンブシュアについてはジャズ系のお話ししかできません。

日本の吹奏楽、クラッシック系のアンブシュアと、私のようなジャズ系のプレーヤーでは、全く、考え方も奏法も違うんですね。 アンブシュアについては、指導者の方に、教わるのが早道かもしれません。 指導者がいなくて、独学でやられている方は、サックス教室に見学に行ったついでに聞いてみましょう。 教え上手な先生なら、そのまま教室に通うことをお勧めします。 

では、昨日お話しした、目標を1つでも良いので持って、今日は、ロングトーンをやってみましょう。

ウオーミングアップも終わって、ストラップの調整もバッチリですね?

では、はじめましょう

【ロングトーン】

1.はじめは出しやすい音、からから始めましょう。

アルトのお勧めは中音のC#(ド#)、テナーなら低音G(ソ)からです。

ウオーミングアップで行ってますが、今度はロングトーンなので神経を研ぎすませて、音を良く聞きながら行います。

2.息をたくさん吸って、お腹に息を入れるようにします。

 (プロの人は、背中にも息を入れると言います。 そしてお腹から息を出します。イメージできますか?)

はじめは息が沢山入らないと思いますので、次のようなことをやってみてください。

・顔と一緒にサックスも、上を向きながら、大きく、息が入らなくなるまでスーと息を吸います。

 顔が上がるのと同じようにサックスを持ち上げてください。

 顔とサックスの角度は、常に一定です。

・次に上を向いた顔とサックスを、元の位置に戻します。

・その時に、吸った沢山の息をお腹に落とします。

・お腹が膨らんで、腹筋に力を入れることで、圧力のある息を出す準備をします。

これは、上を向くことで、鎖骨が上がって、肺に息がたくさん入るようにしてあげるんですね。

そして、戻すことで、お腹に力を入れやすくしてあげているんです。

格好悪いですが、練習だと思ってやってください。

アッ これは、個人練習のときだけですよ。 でも、ソロに入るときに、大きくサックスを持ち上げると格好いいかもしれませんね! 今度やってみようかな・・・

腹式呼吸のお話をします。

上を向いて寝た状態で、呼吸してください。 お腹が上下するでしょう。 けして肺で息してるとは思わないですよね。

これが腹式呼吸を簡単に理解する方法です。

腹式呼吸は、『息を吐きながらお腹を出していく』、という人もいますし、『息を吐きながら、お腹を出して、途中からへこませる』という人、『息を吸って膨らんだお腹を、へこませていく』と言う人もいます。

いずれも共通しているのは、お腹の力で、息を出している点です。

普段意識しないで、休むことなく呼吸していますが、その時のような弱い呼吸ではなく、お腹の力で圧力をかけた、力強い一定した息が必要なんですね。

鼻から息を吸って、お腹の力で息をストローの穴ぐらいの大きさで、力強く吹き出してください。

昨日お話しした、ヨガの呼吸法で練習しても良いかもしれません。

はじめは意識して、お腹から息を出すようにしてくださいね。 そのうちサックスを吹くときに意識しなくてもできるようになります。

3.出しやすい音量(mpかmf)で、まっすぐに音を出します。

はじめは、誰でも音がふらついたり、長く吹けなかったりします。 そのためのロングトーンですから、よく自分の音を聞きながら行ってくださいね。 

なぜ、まっすぐに音が出ないか考えてみましょう。

・まず、アンブシュアが不安定で、リードに不定期のビブラート??を、自分の意志に反してかけているため、音がふらつく 

・次に、リードにあてる息の量が不安定で、自分ではうまくコントロールできない

両方一緒に起こっていることが、ほとんどだと思いますが、大丈夫です。

サックスをコントロールするアンブシュアと息の圧力が、ロングトーンで安定してきますので、自分の音を良く聞きながら、毎日ロングトーンを練習しましょう。

*ロングトーンだからといって、息がなくなるまでやらなくても良いです。 無理をすると体をこわします。

音をまっすぐ出していても、ロングトーンの場合、最後は息が少なくなるので、音量が小さくなってもOKです。

4.3で出した音を、半音ずつ下げていき、今度は上昇していきます。

*ここでの注意点は、まだアンブシュアも息の出し方も安定していない状態で、高音を無理に出そうとしないことです。

徐々に音域を広げていきましょう。

上に行けばいくほど、口を締めていく傾向が誰にでもありますし、実際少しは締めぎみになります。

これを解決するのは、お腹から出す、息の圧力をあげて、音程を圧力で補って、口を締めないようにするんですね。

この方法だと、音色も極端に変わらないようになります。

中級者は、このアドバイスを理解してください。

サックスは、息の圧力で、音色・音程をカバー・一定化するんです。 もちろん口も多少使いますが、早いパッセージでは、できないので、息の圧力を十分注意してくださいね。

息の圧力を上げて というと音量が上がってしまいますが、音量を上げずに、リードにあてる、息の強さ・圧力を上げるようにしてください。

そうすると、今までより少ない息の量で、同じ音量が出るはずです。

ダイナミックレンジも広がりますよ。

違う言い方で説明します。

高い音は少ない息で出ます。

しかし息の勢い(お腹からの圧力)がないと、音程が下がってしまいますし、音もふらつきます。

喉を狭めないように、喉は広げて、暖かい息を出すように心がけて、いつも練習することです。

この、暖かい息を(Warm Breath)といいますが、口先だけで息を吐くと、冷たい息ですが、膨らましたお腹から出すと暖かい、一定した、強い息になります。

以前お話しした 息を鼻から吸えるだけ吸う方法で、鼻からたくさん吸って、口から ヒュ!ヒュ!ヒュ! って吸って、その状態で、口を細いストローほどの穴から、細く、強く、お腹に力を入れて、息を出すやり方だと、分かりやすいかもしれませんね。

5.まっすぐ吹いた後は、今日の目標をやってみましょう

ダイナミックレンジの練習として、クレッシェンドしていったり、デェミニエンドしたり、ビブラートの練習をしたり、息を入れる角度を変えて実験してみたり
いろいろと目標を持って、楽しく練習してください。

● 今日のまとめ

  出しやすい低域の音から、はじめは音を半音ずつ下げていった後に、今度は上昇していく

  息をたくさん吸って、まっすぐ出す

  自分の目標を練習する

  今日の一言

  『 ロングトーン ただ吹かずに 自分の音を良く聞いて 』

今日のお話は、これでおしまいです。

 ロングトーンのお話 その2 でした。
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復刻版 ロングトーン のお話 その1

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これは2004年9月7日のブログを見直したものです。

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ロングトーン のお話 その1

やっと、ウオーミングアップが終わって、音を長く吹く【ロングトーン】を、これから行いますが、

その前に、なぜ必要かご説明いたします。

では、はじめましょう

【ロングトーンをなぜ行うの?】

1.音がフラフラしないで、まっすぐに出せるようにするため

  (音程を安定をさせます)

2.正しいアンブシュアを作るため

 (楽によい音が出せることが、奏者にあったアンブシュアだと思いますが、これが難しいんですよね。 この話は別の機会にします。)

3.音色作り

 (吹いた音を良く聞いて、イメージと合っているか確認することは、とても大切です。 ただ吹いていても、サックスの音のイメージがないと、良い音で出ているのか、ひどい音なのか分からないですからね。 CDや生演奏を聴いて、自分が 『こういう音出したいな〜』 という、目指す音を探してください。 できれば、生の音を聞いた方がいいです。 CDだと生音と違う音色に、なっていることが良くあります。 目指す音 これがあるのと、ないのとでは、何年か後に大きな差になってきますよ〜 )

4.正しい呼吸法をマスターするため

 (昔は、『サックスなんて窓から出しとくと風で音が鳴る楽器だ』 とラッパの人から言われたものですが、そんなに簡単なものじゃないですよね〜 (なぜかトロンボーンの人には、小うるさい人が少ないです。ラッパの人すいません・・・) さて、サックスを吹くためには、息を吐かないと音が出ません。 この息をちゃんと出す練習の意味もあります。 短時間に沢山の息が吸えて、長く吹ければ、それだけ演奏上有利になります。 循環呼吸という、息を吐きながら吸う呼吸法もあるので、後で紹介しますね。)

5.今日のセッティングの確認

 (・今日のサックスや音の調子はどうか? ・リードのへたりはないか? ・リードに対して息を吹き込む角度を変えて、もっとよく鳴る角度がないか? ・口の中の面積を変えて、もっと良い音色やイメージした音色が出るか? ・リガチャの位置を変えて、リードがもっとよく鳴る場所はないか? 息を出す圧力を変えても、楽器が気持ちよく鳴るか? などなど、たくさんチェックするためにも、ロングトーンは必要ですね。

何いってるか分からないことが多いと思いますが、『ロングトーンを行う意味は、沢山あるんだ〜』 ということを知ってほしいのと、今日の目標を1つでも良いですから決めて、目標を持ってロングトーンを行ってください。)


● 今日のまとめ と 今日の一言

  『ロングトーンにも 意味がある。

    目標を持って 長〜く吹こう!』

今日のお話は、これでおしまいにします。


循環呼吸のことを書き忘れました・・・

循環呼吸というのは、インドのヘビ使いが始めたとか、イタリアのガラス職人が始めたとか、いろいろルーツはあるようです。

やり方を簡単に言うと、鼻から息を吸いながら、ほっぺたにためた息を押し出すのを繰り返して、ずーと息を出し続けるんですね。

練習方法は、コップに水を入れて、ストローからブクブクと泡を出して、ほっぺたの息を出すときに、鼻から息を吸う方法や、口に水を含んで、勢いよく吐き出しながら、鼻から息を吸う方法があります。

要は、口の中にたくさんの空気を入れて、ほっぺたの力で、いままでと同じ量の空気を出して、その時に鼻から吸うんです。

やっている人を見ていると、ほっぺたの空気を出す瞬間に、鼻から、スッ!って感じで一瞬で吸って、また息がなくなってくると、スッ!って吸っているように見えますね。

みなさんも、まずは手に息をあててやってみてください。

何となくできそうな感じがするでしょ

でも、楽器でやるとできないんですよ。

もし楽器で試すときは、2オクターブ目のハイD(レ)あたりで、やってみてください。

1回でできた人は、インドでヘビ使いになれますよ(笑)

冗談はさておき、ステージで使ってるのを見た人です。

トランペッターのメイナードファーガスン、エリック宮城さん、田中哲也さんなど、全てハイノートヒッターですが、ステージでも延々と、まさにロングトーンを吹いていました。

サックスでは、ケニーGがDVDで延々吹きまくっているのを見ました。 私の知っているクラッシックの音大生もコンクールの曲を延々と循環呼吸で吹いているのを目の当たりにしたこともあります。

では、ロングトーンをなぜ行うかも分かりましたので、明日は 【ロングトーンのお話 その2】 をします。

今日は、ロングトーンのお話 その1 と 循環呼吸 でした。
#TV #ドラマ #ビデオ #映画 #音楽

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復刻版 ウオーミングアップのお話

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これは2004年9月6日のブログを見直したものです。

ヨガの呼吸法も書いてますね。

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やっと音を出すところまできましたね。

今日は、ウオーミングアップのお話です。

教則本や譜面、チューニングメーターは、まだ見ないでくださいね。

ロングトーンとは、意味が違いますので、間違えないでくださいね。 ウオーミングアップです。

では、はじめに

【ウオーミングアップをなぜ行うの?】

1.ウオーミングアップは、特にマウスピースをくわえるために必要な、顔の左右11対の筋肉や舌など (これを ”アンブシュア” といいます) を楽器を吹くために、準備運動をすること

2.音を出すために、息をリードに当てて振動させますが、この呼吸は、腹式呼吸をしなくてはいけないんです。 これも息を吸う肺や、息に圧力をかけて吐き出す時に使う、お腹まわりの筋肉の準備運動をすること

3.ウオ−ミングアップで、リードやサックスのセッティング、今日の調子をサックスと会話しながら行うことで、気持ちを音楽と楽器に持っていくためです。

つまり、いきなり吹き出さないで、サックスを吹くための、体の準備と、気持ちの準備をするためですね。

楽器をケースから出したときには、決して体やアンブシャに無理をかけない方が良いと思います。

F1マシンでも、エンジンかけていきなり発進したら、エンストしたり、本来の性能を発揮できないのと同じですね。

【では、ウオーミングアップの方法です】

● ウオーミングアップ

1.初めは出しやすい、中音のC#(全てのキーを開けた開放のドの#)か低音のG(ソ)で吹き始めましょう。

テナーの場合はGからの方が吹きやすいかもしれません。

 *何回かGを吹いたら、E(ミ)まで半音ずつ、下がっていきましょう

 *低い音が出ないときは無理に出さないで、C#かGの音から、また下がってきましょう

 *A(ラ)の方が出しやすい人は、そこから始めてください。 出しやすいからと言って、オクターブキーを押す音から始めるのは、口を締めやすいのでやめましょう。 今日の練習が台無しになりますよ。

2.出しやすい音量からはじめましょう

 *準備運動ですから、大きな音はいりません。 自分が楽に出せる音量が、体に負担がかからないです。 いきなりでかい音で吹いたら、体も口もおかしくなってしまいます。

3.息は徐々に深く吸うようにしましょう

 *最初は、たくさん息を吸わないでください。 本に書いてあったり、先輩にメイッパイ吸って練習しろと言われても、楽器を持ってすぐにメイッパイなんて、吸えるわけがないんです。 体をこわしますから、絶対にしないでくださいね!

 *少しずつ、息の量を多く吸うようにします。 息を吐くのも、適当なところでやめましょう。 何分かした頃には、十分息が吸えるようになってきます。 それまでは無理は禁物ですね。

4.チューニングメーターは、ウオーミングアップが終わるまで、絶対に見ないでください。

どうですか?

楽器も暖まって、息も吸えるし、アンブシュアも、いつもの感覚にもどりましたか?

今日のサックスは、あなたのいうこと聞いてくれそうですか?

では、ちょっと一休みしましょう。

『まだ、5分もたってないのに、もう休むの? なぜ?』 って、言われそうですが、顔の筋肉や、そのほかの部分を、1回リフレッシュしてあげましょう。

楽器を置いてください。

口を大きく開けてください。 顔のリフレッシュです。

次に、肩を後ろに引いて戻して、肩を回しましょう。 体のリラックスと、息をもっと吸えるようにするためです。

ちょっと話がそれますが、息をたくさん吸ったと思っても、まだ入るって知ってました?

これを、やってみてください。

 息を鼻から吸えるだけ吸ってみてください。 もうだめですか?

 じゃ 口から ヒュ!ヒュ!ヒュ! って吸ってください。

 ほら、まだ入ったでしょ

 肩を上げながらやると、まだ入るかもしれませんよ。 あまりやるとお腹がパンクするのでもうやめましょう・・・

 息を、お腹に落としてください。

 その状態で、口を細いストローほどの穴から、細く、強く、お腹に力を入れて、息を出してください。

サックスを吹く時は、このぐらいの強い息が必要なんですよ。

だから、お腹から息を出すって言うんですね。

呼吸法としては、ちょっと違うんですが、お腹に力を入れて息を出す感覚は、つかんでもらえたと思います。

ここまでやれば、準備OKです。

ゆっくり体とアンブシュアを馴染ませてから、ロングトーンやテクニックの練習に入った方が、上達は早いと思いますよ。

ここから先は、次回お話しします。


● 今日のまとめ

一言でいえば、 【ウオーミングアップは必ずやろう】 です。

  今日の一言

 『ウオーミングアップ やれば必ず 上達だ!』

  間違いない!!


【脱線ついでに】

ヨガの呼吸法をご紹介します。

海女さんもこれをやっているので、長く海に潜ることができるそうです。 あの、ハイノートヒッター メイナードファーガスン始め、多くのプロもやっています。


 10秒かけて、ゆっくりと、息を吸いきります。

 (口からヒュ!ヒュ!ヒュ!って吸わなくてもいいですよ)

 10秒間、息を止めます。

 10秒かけて、息を出しきります。

 10秒間、息を止めます。


これを繰り返すんですね。 慣れてきたら、時間を長くしていってください。

コツは、息を出すのは長い時間でも大丈夫ですが、ゆっくりと息を吸うことです。


では、ウオーミングアップも終わりましたので、次回は 【ロングトーン】 のお話をします。
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復刻版 サックスを吹く前のお話 その3

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今日も過去ブログの復刻版で2004年9月5日のブログを見直したものです。

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サックスを吹く前のお話 その3

さて、昨日は、ストラップに楽器をつけて、やっと吹く準備ができたのに、チョット待った が、かかったところまででしたね。

特にアルトサックスの場合は、前で構えたり、横で構えたり、どっちが正しいか悩む人が多いようですね。

では、その続きです。

● 楽器の構え方ってどうしたらいいの?

昨日までで、マウスピースを口のところにもってきました。

その時の、構え方をチェックしてみましょうか

・サックスの位置は、どうなっていますか?

・指は楽に、パラパラと動きますか?

昨日の 『1.立って練習するとき』 にお話しした

『顔は直立不動で背筋を伸ばして顔が真っ正面を向くと、自然じゃないので、少し前に傾いた状態です。 息を吸いながら、肩を後ろに引いて、息を吐いた楽な姿勢って言ったら分かりやすいかな?』

この 『直立不動』 とか 『背筋を伸ばして』 と言われると、楽器を持って、まだ慣れていないサックス奏者が、顔を正面に向けたまま、楽器も直立させちゃうんです。

この状態では、両手の親指で、楽器を前に押し出しちゃうんですね。

少しの時間ならいいけど、10分もしないうちに、右手の親指が痛くなって、指が動かなくなってしまいますよ。

では、はじめます

● サックスの位置はどうすればいいの?

サックスは体につけて、指が楽な位置にしましょう。

なぜかというと、楽器を安定させて、指で楽器を支えないためです。

この方が、指が楽に動くでしょ  これが大切なんですね。

では、サックスを体のどこにつけるかです。

まず、アルトでもテナーでも、体の右側につける方法でやってみましょう。 (バリトンを正面で構える人は見たことないので、横構えですね〜)

背の高い人も、低い人もいるので、一概に言えませんが、あまり右腕を前に出したり、後ろに引いたりしない、楽な位置にしましょう。

って言われても、よく分からないですね。

では、もう少し分かりやすく説明しますね。

 サックスから手を離して、両手を意識しないで、ブラッと下げてください。

 (立っている人は、サックスを落とさないように、ゆっくり離してくださいね。 座っている人は、右足の上に置きましょう。)

 自然に手をサックスにもっていってください。

 この状態で指を動かすと、親指に力や負担がかからないので、パラパラと動くでしょ

 これが、一番指が楽に動くんじゃないでしょうか?

 では、サックスを体から離さないように、構えてみましょう。

 何度も言いますが、口をサックスに持っていかないように!

どうですか? ちゃんとマウスピースが口にきましたか?

ずれているようなら、ストラップを調整して完了です。

始めは、大半の人が楽に持てる、横に構えて練習してみましょう。

私は前構えの方が、指が楽に動いて、親指などが長時間吹いていても疲れないし、やりやすい
という方は、前構えにしてください。

背の高い方は、前構えの方が、立った時は吹きやすいようです。

楽に指が動かせる構え方が、一番です!

● ソプラノサックスの場合は、体につけられないけどどうすればいいの?

ストレートタイプのソプラノサックスは、体につけられませんね。

この場合は、ヒジを張らないようにして、首があまり前屈みにならないで、楽に持てる位置にしましょう。

右手親指で支えますが、マウスピースをくわえた時に、右手親指と口だけで、サックスが安定するように持ってください。

始めは、楽器が回ってしまい、楽器を落としますので、左手を必ず添えてくださいね。

サックスは落とすと、へこむだけではなく、すぐ調整がずれたり、音が出なくなったりしますよ! 

ストラップがつけられるストレートタイプの場合も、口をサックスに持っていかないように、マウスピースが自然に口にくる位置に、ストラップを調整します。

ソプラノ用の短いストラップがありますので、楽器に付いていないときは、購入してください。

マウスピースへの息の入れ方もあるので、詳細はその時にもお話しします。 

カーブドソプラノの場合も、ストラップがつけられるものと、つけられないものがありますが、基本はストレートタイプと同じです。

● 参考までに正面と横構えを変えるときの注意点

座った時は横構え、立った時は前構えにしてもかまいませんが、正面と横構えを変えるときの注意点をあげたいと思います。

『まだ音も出してないのに、早いぞ〜』 と言われそうですが、とりあえず、構えを変えるときは、注意が必要なんだぞ〜 というのを知ってもらいたいので書きます。

まだ、よく分からな〜い という方は、こういうことがあるんだ〜 ということだけ知っておいてくださいね。

何も意識しないで、構えを変えてほしくないんです。

何も意識しないと、音程が変わってしまいます。

正面で構えると楽器が体に当たりますから、それ以上角度がつかないですよね。

その状態だと、マウスピースに対して、息を上から吹き下ろしたり、下あごでリードにプレッシャー(圧力)をかけてしまったりして、音程が高めになることが多いんです。

横に構えると、楽器が自由に振れますので、マウスピースに対する息の角度と、リードへのプレッシャーが変わってきます。

そうすると 構え方で音程が変わるので注意してください。

では、どうするか? そのポイントは、

マウスピースに対して、息の角度をどのような姿勢や、吹き方になっても変わらないように、顔と楽器の角度を保つことです。

楽器を振りながら吹いている人とか、格好いいアクションつけてる人も、このことは、ちゃんと守ってるんですよ。

テレビでも、ライブでもいいですから、サックス奏者の顔とサックスの位置関係を見てみてください。

顔とサックスが一体となってると思いますよ。

● 今日のまとめ

一言でいえば、 【サックスを楽に持つこと】 これだけです。

な〜んだ、それだけか って言われそうですが、知らないうちに無理に持ってることって多いんですよ〜

今日の一言  『 吹く前に チェックをしよう その構え 』

しかし、マウスピースを口に持ってくるまで、文章で書くと長いですね〜

でも、初めてサックスを持った時は、分からないことばかりだと思いますので、一つ一つのサックスを吹くためのパーツや、動作にも沢山の意味があることが分かってもらえたと思います。

では、マウスピースが無事に口にきましたので、明日は 【楽器を持って始めに出す音】 というお話をします。
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復刻版 サックスを吹く前のお話 その2

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今日は台風の影響で雨でした。

朝晩はだいぶ涼しくて過ごしやすくなりましたが、昼間は快適とは言えない蒸し暑さを感じます。

出張に出ましたが、立ち止まると汗が出てきます。

今日も過去ブログの復刻版です。

これは2004年9月4日のブログを見直したものです。

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サックスを吹く前のお話 その2

昨日は、楽器を出してからストラップに楽器をつけるところまででしたね。

では、その続きです。

● ストラップの長さ調整方法 <これってけっこう大切!>以前、中学校に行ったとき、初心者の多くが、無理な長さで練習している人が多いのには、ビックリしたことがあります。

正しい長さに調整していないと、アンブシュア・音程・音色・呼吸などに影響します。

つまり、上達が遅くなってしまいますので気をつけましょう。

このストラップの長さは、サックスを持ったときの 【必須チェック項目】だと私は思っています。

実は、サックスを始めた頃の私も、どの長さがよいか分からなくて、演奏中でも上げたり下げたりして悩んでいました。

特に譜面を見ながら練習をしていると、段々前屈みになって、アンブシュアも締めて、肩も狭まってきて、息も苦しくなってきます。

気がつくと右手の親指も痛くなってきて、ストラップを上げていく・・・

こんなことが、よくあったんですね。

いろいろ試してみて、気持ちよく息がとおる方法が分かったんです。

次の方法を参考にしてみてください。

1.立って練習するとき

・普通に立って、楽器をストラップにかけます。

・目線は真正面というより、少し下くらいですね。

 顔は直立不動で背筋を伸ばして顔が真っ正面を向くと、自然じゃないので、少し前に傾いた状態です。

 息を吸いながら、肩を後ろに引いて、息を吐いた楽な姿勢って言ったら分かりやすいでしょうか?

・その状態で、【顔を動かさずに】マウスピースが口に来るように、ストラップの長さを調整します。

(これに、私は気を使ってます)

*決して、口をマウスピースに持っていかないようにしてください!

喉に負担がかかったり、姿勢が悪くなって呼吸がうまくできなくなります。

2.座って練習するとき

・普通に座って、楽器をストラップにかけます。

 だらけた姿勢ではなく、背筋を緊張するほど伸ばさない程度

 (私は、背筋をピンと伸ばして、息を吐いて、少し力が抜けた楽な姿勢です。)

・目線は座っていると、少し下でしょうか・・・

 顔は背筋を伸ばして顔が真っ正面を向くと、自然じゃないので、少し前に傾いた状態です。

 息を吸いながら、肩を後ろに引いて、息を吐いた楽な姿勢って言ったら分かりやすいかな?

・その状態で、【顔を動かさずに】マウスピースが口に来るように、ストラップの長さを調整します。

*決して、口をマウスピースに持っていかないようにしてください!

楽器に吹かれるのではなく、楽器を吹く姿勢ですね。

【中級以上の方に】

中上級者の方には、『その調整方法が全てではない』と言われると思います。

そのとおりです。

マウスピースの特性を活かすために、息の入れる角度を、吹きやすい姿勢で、楽器の持ち方で、息を入れやすいように、ストラップで調整することも必要です。

他にも、リードと下唇のプレッシャーを調整するのも、このストラップの長さで多少調整します。

マウスピースを変えて、思った音が出ないのは、この息の入れる角度が原因の一つになっていることがあります。

● ネックのネジ締め

マウスピースの位置が決まったら、軽〜く締めてあげましょう。

反対側にある、譜面台取付け用のネジも、時々締めてあげてください。

なくした人をよく見ます。

ほとんど使わないネジなので、緩んだことが分からないことが多いです。

鳴りが良くなると言って、外している人もいますが、ちゃんと袋などに入れてケースに仕舞っておいてくださいね。

(私は、アルトの時は普通に絞めていますが、テナーを吹くときは首を振ったときに一緒に回るくらいゆるくしています。 立ったり座ったり、サックスのポジションを変えたりするときに、いちいちネジをゆるめなくても良いようにしているためです。 でも、マウスピースの重みで回るほどは、ゆるくしていません。)

これで、やっと吹く準備ができました。

『よし 吹くぞ〜』 という声が聞こえてきそうですが、ちょっと気になるところがあります。

楽器の構え方って、それでいいの?

これは、また明日にしましょう。
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復刻版 サックスを吹く前のお話 その1

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このブログは2004年9月2日から始めているので、もう4年も経っています。

最近は更新もままならない状態なので、最初のころ書いていたサックスの話をいま見ておかしいところを直しながら紹介したいと思います。

この頃は、テナーをメインに吹いていたので、テナーのことを中心に書いています。

これは2004年9月3日のブログです。

では、

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始めに

このブログへの皆様からの投稿・メールなどのご質問、Yahoo掲示板などの話題に私が投稿したり、気づいたことをプラスして書き進めていきたいと思います。

ご注意 : ここでお話しすることは、私のジャズサックス人生での経験上のことですので、全てが正しいとは限りません。

いろいろなやり方・奏法・考え方がありますので、参考程度に読んでください。

とは言っても、経験上で間違ったことを書くつもりはありませんのでご安心を

皆様からのご意見も取り入れて、私も勉強していきたいと思いますので、温かく見守っていただければ幸いです。

 * サックスを習っている方は、講師・先生の教えを優先してくださいね。



では、1回目ですので、サックスを吹く前の話からしていきますね。



【 楽器を吹くまでに注意することって? 】

● 吹く前にやることっていったら

   ケースを開けて

    ストラップを首にかけて

     リード選んで

      マウスピースとリガチャの間にリードを入れて

       リガチャのネジ締めて

      ネックにマウスピースを付けて

     ネックをサックスにつけて

    サックスをストラップに引っかけて、ストラップの長さ調整して

   ネックのネジ締めて

   完 了 !!



そのとおりですが、注意する点をあげてみましょう



● リードの選び方

 自分がよいと思っているリードを、まず付けましょう。 

(リードの話は長くなりますので、この話は別の機会にします)



● マウスピースへのリードの当て方

マウスピースにリードを止める金具を リガチャ と言いますが、ネジをゆるめて、リードを差し込んで、リードが調整できるように、軽くネジを締めましょう。

リガチャの位置は、リガチャの止め方を参考にしてください。

一般的な、真っ正面から見て、マウスピースの先端が、ちょっとだけ見えるようにリードの先端を調整しましょう。

 リードを押してマウスピースにつけたときに、先端を揃えるという方法もありますが、マウスピースとリードとの開きに具合よっても、それぞれ違いますので、出すぎ、引っ込みすぎにならない範囲で決めましょう。

 マウスピースとリードの開きが狭いものは、リードの先端(ティップといいます)を揃える、私のように開きが広いテナーサックスのマウスピース(オットーリンクメタル#8)を使っている人は、少しだけ下げた方が、良い結果が得られやすいと思います。



● リガチャの止め方

リードにリガチャが当たって、割らないように、先にリガチャを入れてください。 私は何枚か割ってしまいました・・・

ソプラノ・アルト:リガチャの位置は、マウスピースの裏側から見て、 リガチャが止められる部分の、真ん中あたりにくるようにします。

テナー・バリトン:アルトよりも少し下

リード側から見ると、色が変わって、リードを削りはじめている部分にリガチャがきていたら、上すぎですので、下げましょう。

(これは、個人差がありますので、目安と思ってください。 教本などを参考にしてくださいね)

(リードの削りはじめの形が、Uの字のものをアメリカンカット、まっすぐのものをフレンチカットと言います。)

(私は、ソプラノ・アルトはちょっと下、テナーは一番下までリガチャをもってきます。)



● リガチャネジの締め方

 リードが左右にぶれないように、ある程度締めたら、上側のネジから、きつすぎないように止めましょう

きつく締めると、リガチャが伸びてきてしまいます。

*ネジが固い場合は、ネジを外してコルクグリスをネジに塗ってあげましょう。



● ネックにマウスピースをつけるとき

 コルクグリスを 必ず つけてからマウスピースを、優しく回しながらつけましょう。

*マウスピースによって、太さが違うので、メタルの細いのを入れられると、コルクが破損したり、自分のマウスピースがブカブカになりますので、楽器を貸すときは注意してください。

ブカブカになったときは、応急処置で紙などを巻いたりします。

ネックのコルクも劣化して堅くなったり、はがれてきますので、その時は修理に出して交換しましょう。

交換の時は、必ず使うマウスピースを持っていって、合わせてもらうことが必要です。

*ネックを持ちますが、オクターブキーやネックを曲げないように、優しく持ってくださいね。

マウスピースが固いときは、早めに修理に出してコルクを合わせてもらってください。



● ネックをサックスにつけるとき

固いときは、ネックと本体の勘合部分を、セーム革などで綺麗にしてあげてください。

それでも固いときは、無理に入れずに、少しだけコルクグリスを指で塗ってあげてください。

(私は、いつも少しだけつけます。  なぜって、ソロで立ったときに口でネックを回しちゃうからです・・・)

それでも固いときは、修理に出して合わせてもらいましょう。

原因の大半は、ネックの勘合部分が、楕円に変形していることが多いようです。

TPのバルブオイルなどを使うと、ネックのネジをいくら締めても回ってしまうのでダメです。(経験者は語る)

ブカブカの時は、ネックに紙など巻かないでくださいね。

抜けなくなってしまいます。

時間のあるときに、調整に出しましょう。

*この時点では、まだネジをゆるくしか締めません



● サックスをストラップに引っかけるとき

ストラップのフックの方向を間違わないように!

楽器を落としてしましますよ!

ストラップがねじれていないか確認して、フックの開き方向は、右側が開いているのが正解です。

最近は、ストッパーが付いているのもありますので安心ですね。

それでも、私は楽器を落下させてしまいました。(泣・・・) 長く使っていたストラップなので、中のバネが取れてストッパーの役目を果たしていなかったんです。

   今日の一言

     『 知ってたら 早めに交換しよう ストラップ 』

  

ストラップの調整方法からは、長くなってしまうので、また次回お話しします。


器を吹く前のお話 その1 でした。



ご注意 : ここでお話しすることは、私のジャズサックス人生での経験上のことですので、全てが正しいとは限りません。

いろいろなやり方・奏法・考え方がありますので、参考程度に読んでください。

とは言っても、経験上で間違ったことを書くつもりはありませんのでご安心を

皆様からのご意見も取り入れて、私も勉強していきたいと思いますので、温かく見守っていただければ幸いです。

 * サックスを習っている方は、講師・先生の教えを優先してくださいね。

(このブログの内容にも著作権があります。 内容をコピー・転載するときは、自己紹介欄のメ−ルアドレスまでご連絡ください。)
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セルマーサックス全モデル吹き較べ14本

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セルマーサックス全モデル吹き較...
サックスを語る上で絶対に外せないSelmerのサックス

昨日のCPCCで、その歴史を知るためにもSelmerが製作した全10モデル14本を吹き較べました。

このようなことが出来るのは、世界でもCPCCだけではないでしょうか?

CPCC会長と知り合わなければ実現しませんでした。
写真も会長がオークションで紹介したものを掲載いたしました。

さて、吹き較べのサックスですが、1922年に始めてSelmerとして世に出したModele22、1926年製のModele26、マイナーチェンジされた1929年製のNew Largebore、1931年製のCigar Cuttee、Super、Radio Improved、1936年から製造されたBalanced Action、1948年から製造されたSuper Balanced Action、1954年から製造されたMark6のうち13万番台で設計が変る前の11万番台と後の人気番手14万番台、1974年から製造されたMark7、1981年から製造されたSuper Action80、1987年から製造されたSuper Action80 SERIE2、1995年から製造された Super Action80 SERIE3(Millenium Model)

高橋管楽器で見事に調整されたビンテージサックスから最新のSelmerまで、素晴らしいSelmerサウンドを全員で楽しみました。

Modele22からSERIE3までやはりSelmerのサウンドです。

そしてモデルチェンジを重ねるごとに響きや音の大きさが変ってくるのが分かりました。

メンバーの総合評価では、Mark6の14万番台、11万番台、Super Balanced Action、Balanced Action、Mark7と市場の人気と同じになりました。

個人的には、1930年代のRadio Improvedから1981年まで製造されたMark7までのサックスの響きが好きです。

音の巾があるし音色も変えられて甘くて強い音がでる楽器達です。

最近の楽器はオートマチック車のように、誰でもある程度のレベルの音が、すぐに出る感じがします。

楽器を始める人には音程や音のつぶだちも良くてカッチリ吹けるとても良い楽器ですが、色を出しづらいと言うか細かなニュアンスや曖昧な表現がしづらい気がします。

総合評価が一番よかったMark6の14万番台の楽器は私の持っているものですが、もう一本の15万番台も響きがよいです。

11万番台はダークな響きがして、もっと吹き込めば評価も変ってきたかもしれません。

楽器は、本来持っているポテンシャルもありますが、たくさん鳴らしてあげて育てていくことが必要だと思います。

以前持っていたSuper Action80も購入した動機は高いBの音がよい音だったので決めましたが、購入当初は他の音は全く響かなかったです。

しかし、吹き込んであげて楽器を慣してあげれば全音域で気持ちよく鳴ってくれるようになりました。

少し時間もかかりますが、これも楽器を吹く楽しみの一つですね。
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