復刻版 ウオーミングアップのお話
9月
20日
ヨガの呼吸法も書いてますね。
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やっと音を出すところまできましたね。
今日は、ウオーミングアップのお話です。
教則本や譜面、チューニングメーターは、まだ見ないでくださいね。
ロングトーンとは、意味が違いますので、間違えないでくださいね。 ウオーミングアップです。
では、はじめに
【ウオーミングアップをなぜ行うの?】
1.ウオーミングアップは、特にマウスピースをくわえるために必要な、顔の左右11対の筋肉や舌など (これを ”アンブシュア” といいます) を楽器を吹くために、準備運動をすること
2.音を出すために、息をリードに当てて振動させますが、この呼吸は、腹式呼吸をしなくてはいけないんです。 これも息を吸う肺や、息に圧力をかけて吐き出す時に使う、お腹まわりの筋肉の準備運動をすること
3.ウオ−ミングアップで、リードやサックスのセッティング、今日の調子をサックスと会話しながら行うことで、気持ちを音楽と楽器に持っていくためです。
つまり、いきなり吹き出さないで、サックスを吹くための、体の準備と、気持ちの準備をするためですね。
楽器をケースから出したときには、決して体やアンブシャに無理をかけない方が良いと思います。
F1マシンでも、エンジンかけていきなり発進したら、エンストしたり、本来の性能を発揮できないのと同じですね。
【では、ウオーミングアップの方法です】
● ウオーミングアップ
1.初めは出しやすい、中音のC#(全てのキーを開けた開放のドの#)か低音のG(ソ)で吹き始めましょう。
テナーの場合はGからの方が吹きやすいかもしれません。
*何回かGを吹いたら、E(ミ)まで半音ずつ、下がっていきましょう
*低い音が出ないときは無理に出さないで、C#かGの音から、また下がってきましょう
*A(ラ)の方が出しやすい人は、そこから始めてください。 出しやすいからと言って、オクターブキーを押す音から始めるのは、口を締めやすいのでやめましょう。 今日の練習が台無しになりますよ。
2.出しやすい音量からはじめましょう
*準備運動ですから、大きな音はいりません。 自分が楽に出せる音量が、体に負担がかからないです。 いきなりでかい音で吹いたら、体も口もおかしくなってしまいます。
3.息は徐々に深く吸うようにしましょう
*最初は、たくさん息を吸わないでください。 本に書いてあったり、先輩にメイッパイ吸って練習しろと言われても、楽器を持ってすぐにメイッパイなんて、吸えるわけがないんです。 体をこわしますから、絶対にしないでくださいね!
*少しずつ、息の量を多く吸うようにします。 息を吐くのも、適当なところでやめましょう。 何分かした頃には、十分息が吸えるようになってきます。 それまでは無理は禁物ですね。
4.チューニングメーターは、ウオーミングアップが終わるまで、絶対に見ないでください。
どうですか?
楽器も暖まって、息も吸えるし、アンブシュアも、いつもの感覚にもどりましたか?
今日のサックスは、あなたのいうこと聞いてくれそうですか?
では、ちょっと一休みしましょう。
『まだ、5分もたってないのに、もう休むの? なぜ?』 って、言われそうですが、顔の筋肉や、そのほかの部分を、1回リフレッシュしてあげましょう。
楽器を置いてください。
口を大きく開けてください。 顔のリフレッシュです。
次に、肩を後ろに引いて戻して、肩を回しましょう。 体のリラックスと、息をもっと吸えるようにするためです。
ちょっと話がそれますが、息をたくさん吸ったと思っても、まだ入るって知ってました?
これを、やってみてください。
息を鼻から吸えるだけ吸ってみてください。 もうだめですか?
じゃ 口から ヒュ!ヒュ!ヒュ! って吸ってください。
ほら、まだ入ったでしょ
肩を上げながらやると、まだ入るかもしれませんよ。 あまりやるとお腹がパンクするのでもうやめましょう・・・
息を、お腹に落としてください。
その状態で、口を細いストローほどの穴から、細く、強く、お腹に力を入れて、息を出してください。
サックスを吹く時は、このぐらいの強い息が必要なんですよ。
だから、お腹から息を出すって言うんですね。
呼吸法としては、ちょっと違うんですが、お腹に力を入れて息を出す感覚は、つかんでもらえたと思います。
ここまでやれば、準備OKです。
ゆっくり体とアンブシュアを馴染ませてから、ロングトーンやテクニックの練習に入った方が、上達は早いと思いますよ。
ここから先は、次回お話しします。
● 今日のまとめ
一言でいえば、 【ウオーミングアップは必ずやろう】 です。
今日の一言
『ウオーミングアップ やれば必ず 上達だ!』
間違いない!!
【脱線ついでに】
ヨガの呼吸法をご紹介します。
海女さんもこれをやっているので、長く海に潜ることができるそうです。 あの、ハイノートヒッター メイナードファーガスン始め、多くのプロもやっています。
10秒かけて、ゆっくりと、息を吸いきります。
(口からヒュ!ヒュ!ヒュ!って吸わなくてもいいですよ)
10秒間、息を止めます。
10秒かけて、息を出しきります。
10秒間、息を止めます。
これを繰り返すんですね。 慣れてきたら、時間を長くしていってください。
コツは、息を出すのは長い時間でも大丈夫ですが、ゆっくりと息を吸うことです。
では、ウオーミングアップも終わりましたので、次回は 【ロングトーン】 のお話をします。
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