復刻版 サックスを吹く前のお話 その2
9月
18日
朝晩はだいぶ涼しくて過ごしやすくなりましたが、昼間は快適とは言えない蒸し暑さを感じます。
出張に出ましたが、立ち止まると汗が出てきます。
今日も過去ブログの復刻版です。
これは2004年9月4日のブログを見直したものです。
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サックスを吹く前のお話 その2
昨日は、楽器を出してからストラップに楽器をつけるところまででしたね。
では、その続きです。
● ストラップの長さ調整方法 <これってけっこう大切!>以前、中学校に行ったとき、初心者の多くが、無理な長さで練習している人が多いのには、ビックリしたことがあります。
正しい長さに調整していないと、アンブシュア・音程・音色・呼吸などに影響します。
つまり、上達が遅くなってしまいますので気をつけましょう。
このストラップの長さは、サックスを持ったときの 【必須チェック項目】だと私は思っています。
実は、サックスを始めた頃の私も、どの長さがよいか分からなくて、演奏中でも上げたり下げたりして悩んでいました。
特に譜面を見ながら練習をしていると、段々前屈みになって、アンブシュアも締めて、肩も狭まってきて、息も苦しくなってきます。
気がつくと右手の親指も痛くなってきて、ストラップを上げていく・・・
こんなことが、よくあったんですね。
いろいろ試してみて、気持ちよく息がとおる方法が分かったんです。
次の方法を参考にしてみてください。
1.立って練習するとき
・普通に立って、楽器をストラップにかけます。
・目線は真正面というより、少し下くらいですね。
顔は直立不動で背筋を伸ばして顔が真っ正面を向くと、自然じゃないので、少し前に傾いた状態です。
息を吸いながら、肩を後ろに引いて、息を吐いた楽な姿勢って言ったら分かりやすいでしょうか?
・その状態で、【顔を動かさずに】マウスピースが口に来るように、ストラップの長さを調整します。
(これに、私は気を使ってます)
*決して、口をマウスピースに持っていかないようにしてください!
喉に負担がかかったり、姿勢が悪くなって呼吸がうまくできなくなります。
2.座って練習するとき
・普通に座って、楽器をストラップにかけます。
だらけた姿勢ではなく、背筋を緊張するほど伸ばさない程度
(私は、背筋をピンと伸ばして、息を吐いて、少し力が抜けた楽な姿勢です。)
・目線は座っていると、少し下でしょうか・・・
顔は背筋を伸ばして顔が真っ正面を向くと、自然じゃないので、少し前に傾いた状態です。
息を吸いながら、肩を後ろに引いて、息を吐いた楽な姿勢って言ったら分かりやすいかな?
・その状態で、【顔を動かさずに】マウスピースが口に来るように、ストラップの長さを調整します。
*決して、口をマウスピースに持っていかないようにしてください!
楽器に吹かれるのではなく、楽器を吹く姿勢ですね。
【中級以上の方に】
中上級者の方には、『その調整方法が全てではない』と言われると思います。
そのとおりです。
マウスピースの特性を活かすために、息の入れる角度を、吹きやすい姿勢で、楽器の持ち方で、息を入れやすいように、ストラップで調整することも必要です。
他にも、リードと下唇のプレッシャーを調整するのも、このストラップの長さで多少調整します。
マウスピースを変えて、思った音が出ないのは、この息の入れる角度が原因の一つになっていることがあります。
● ネックのネジ締め
マウスピースの位置が決まったら、軽〜く締めてあげましょう。
反対側にある、譜面台取付け用のネジも、時々締めてあげてください。
なくした人をよく見ます。
ほとんど使わないネジなので、緩んだことが分からないことが多いです。
鳴りが良くなると言って、外している人もいますが、ちゃんと袋などに入れてケースに仕舞っておいてくださいね。
(私は、アルトの時は普通に絞めていますが、テナーを吹くときは首を振ったときに一緒に回るくらいゆるくしています。 立ったり座ったり、サックスのポジションを変えたりするときに、いちいちネジをゆるめなくても良いようにしているためです。 でも、マウスピースの重みで回るほどは、ゆるくしていません。)
これで、やっと吹く準備ができました。
『よし 吹くぞ〜』 という声が聞こえてきそうですが、ちょっと気になるところがあります。
楽器の構え方って、それでいいの?
これは、また明日にしましょう。