復刻版 ロングトーン のお話 その1
9月
22日
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ロングトーン のお話 その1
やっと、ウオーミングアップが終わって、音を長く吹く【ロングトーン】を、これから行いますが、
その前に、なぜ必要かご説明いたします。
では、はじめましょう
【ロングトーンをなぜ行うの?】
1.音がフラフラしないで、まっすぐに出せるようにするため
(音程を安定をさせます)
2.正しいアンブシュアを作るため
(楽によい音が出せることが、奏者にあったアンブシュアだと思いますが、これが難しいんですよね。 この話は別の機会にします。)
3.音色作り
(吹いた音を良く聞いて、イメージと合っているか確認することは、とても大切です。 ただ吹いていても、サックスの音のイメージがないと、良い音で出ているのか、ひどい音なのか分からないですからね。 CDや生演奏を聴いて、自分が 『こういう音出したいな〜』 という、目指す音を探してください。 できれば、生の音を聞いた方がいいです。 CDだと生音と違う音色に、なっていることが良くあります。 目指す音 これがあるのと、ないのとでは、何年か後に大きな差になってきますよ〜 )
4.正しい呼吸法をマスターするため
(昔は、『サックスなんて窓から出しとくと風で音が鳴る楽器だ』 とラッパの人から言われたものですが、そんなに簡単なものじゃないですよね〜 (なぜかトロンボーンの人には、小うるさい人が少ないです。ラッパの人すいません・・・) さて、サックスを吹くためには、息を吐かないと音が出ません。 この息をちゃんと出す練習の意味もあります。 短時間に沢山の息が吸えて、長く吹ければ、それだけ演奏上有利になります。 循環呼吸という、息を吐きながら吸う呼吸法もあるので、後で紹介しますね。)
5.今日のセッティングの確認
(・今日のサックスや音の調子はどうか? ・リードのへたりはないか? ・リードに対して息を吹き込む角度を変えて、もっとよく鳴る角度がないか? ・口の中の面積を変えて、もっと良い音色やイメージした音色が出るか? ・リガチャの位置を変えて、リードがもっとよく鳴る場所はないか? 息を出す圧力を変えても、楽器が気持ちよく鳴るか? などなど、たくさんチェックするためにも、ロングトーンは必要ですね。
何いってるか分からないことが多いと思いますが、『ロングトーンを行う意味は、沢山あるんだ〜』 ということを知ってほしいのと、今日の目標を1つでも良いですから決めて、目標を持ってロングトーンを行ってください。)
● 今日のまとめ と 今日の一言
『ロングトーンにも 意味がある。
目標を持って 長〜く吹こう!』
今日のお話は、これでおしまいにします。
循環呼吸のことを書き忘れました・・・
循環呼吸というのは、インドのヘビ使いが始めたとか、イタリアのガラス職人が始めたとか、いろいろルーツはあるようです。
やり方を簡単に言うと、鼻から息を吸いながら、ほっぺたにためた息を押し出すのを繰り返して、ずーと息を出し続けるんですね。
練習方法は、コップに水を入れて、ストローからブクブクと泡を出して、ほっぺたの息を出すときに、鼻から息を吸う方法や、口に水を含んで、勢いよく吐き出しながら、鼻から息を吸う方法があります。
要は、口の中にたくさんの空気を入れて、ほっぺたの力で、いままでと同じ量の空気を出して、その時に鼻から吸うんです。
やっている人を見ていると、ほっぺたの空気を出す瞬間に、鼻から、スッ!って感じで一瞬で吸って、また息がなくなってくると、スッ!って吸っているように見えますね。
みなさんも、まずは手に息をあててやってみてください。
何となくできそうな感じがするでしょ
でも、楽器でやるとできないんですよ。
もし楽器で試すときは、2オクターブ目のハイD(レ)あたりで、やってみてください。
1回でできた人は、インドでヘビ使いになれますよ(笑)
冗談はさておき、ステージで使ってるのを見た人です。
トランペッターのメイナードファーガスン、エリック宮城さん、田中哲也さんなど、全てハイノートヒッターですが、ステージでも延々と、まさにロングトーンを吹いていました。
サックスでは、ケニーGがDVDで延々吹きまくっているのを見ました。 私の知っているクラッシックの音大生もコンクールの曲を延々と循環呼吸で吹いているのを目の当たりにしたこともあります。
では、ロングトーンをなぜ行うかも分かりましたので、明日は 【ロングトーンのお話 その2】 をします。
今日は、ロングトーンのお話 その1 と 循環呼吸 でした。
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