5月
8日,
2017年
不良ケーブルでもPoEは給電してしまう
正規状態でない場合にはSPLIT(ペア割れ)と呼び、LANケーブルとしては不良
となります。
既製品ではこの不良は99.9%出ませんが(皆無では無い)、現場工事の場合は
熟練者でも加工現場の照度の問題などでミスを犯します。
勿論、プロは施工後にそれなりのテスターで検査をするので問題はありませんが、
安価なテスターや初心者はこの間違いを犯す確立が意外に高く、通信遅延など
の原因となります。
加えて、PoEの場合、このSPLITは機能上チェックしていないので、導通が正常
であれば給電します。
これはCROSSケーブルでも給電可能な設計となっているためですが、SPLITは
データ通信で大きな問題となるので、PoEの給電がOKと表示されても
LINKが正常に行われない場合があるので要注意です。
4月
18日,
2017年
PoELANケーブル電圧ドロップ測定
信号のロスは無視して、ケーブルでの電圧ドロップを実際に測定します。
ケーブル長が長い時、実際の負荷試験は中々厄介ですが、この装置があれば
測定可能です。
ちなみに、802.3atで、24AWGで50mの場合、通常負荷で3V程度のドロップが
あります、ケーブルの品質や太さで、この部分がどう変わるのか測定が可能
となります。
4月
18日,
2017年
PoE LANケーブル限界試験機
PoEの802.3btは100W対応とされるため、線径の細いLANケーブルや
カシメ部分の接触面が少ないケーブルでは異常動作bに恐れがあります。
情報通信伝送の経験しか無い方は、エネルギー伝送の恐ろしが中々
理解が出来ないと思います。
この試験機はその恐ろしさ、製造の重要性を実際に見ることが出来ます。
電源はチョイス出来ます。商用電源のAC100Vでも試験が出来ます。
LANケーブルにはPoEより高負荷になるように配線され、8本の一本
一本で負荷試験を行います。
4月
13日,
2017年
PoE LANケーブル試験機完成
やはり当初の予想どうり、電球は100Vでの負荷設定であるため、半分の電圧
では負荷が検査のようには行きません、そこで60W球を並列にセット出来る
設計となっています。これで正解!!
PoE100W負荷は今年の7月に発表されるIEEE802.3btの規格で、従来
の4倍の能力となります。
そこで心配となるのがLANケーブル、理論では無く実際の結線の状態で
負荷試験を行います、PSEの試験機はありますが、これはLANケーブルの
試験機、多分現時点で世界で一台しかないと思います。
4月
13日,
2017年
PoE LANケーブル試験機
行う装置の作成をしています。
電圧を測定したり、PSEの試験機は存在しますが、LANケーブルに負荷電流
を流しての検査機器は販売されていません。
この機器は、長時間一定負荷をかけ続ける構造となっています。
放熱を考慮し、あえて電球を使っています。
左のターミナルにDC50Vを印加し、二つのSWでA方式、またはB方式を、
両方ONにすれば、802.3btの負荷が得られます。
右のターミナルで負荷試験中の電圧測定も可能となっています。
部品の取り付けは終了し、今日配線を行う予定です。
802.3btの規格でも24AWGであれば理論値ではクリアしますが、それ単線無限空間での事、
撚り線状態で4対8本、熱伝導の悪いビニール皮膜で覆われた状態で
果たしてどこまで大丈夫なのか、100mで8OHMもある抵抗値での電圧降下は
どの程度か、これは計算値ではダメと判断し、こんな装置を作ったのです。
4月
10日,
2017年
機器構成ミス
一番多いのが、機器構成を最初から間違えているケースだ。
一例を上げると、最近PoEの機器が便利であるとの事で良く使われるが、
PoEの動作原理を全く知らずに導入し、機器の個体差でクレーム扱いを要求
して来る。
PoEは送電開始まで、超短時間であるが、様々な手続きを経て給電開始と
なるが、ケーブルの長さや個体差で微妙な時間差が生じる。
これを停電時に自動復帰して接続が出来ないとか、不安定であるとのクレーム
があった。聞けば、監視装置のカメラに使うととのこと、加えて無人運転だから
フールフルーフで無いと困るとの言い分。
ちょっと、まってくれ、これは民生用機器であり、相応の価格、まして、何故
ここでPoE機器を使うのか、電源は用意出来るではないか、カメラも同じくで
ある。UPSは無いのかと聞けば、3年でバッテリーがダメになるので導入しない
との回答。
※この手の機器の監視用はかなり値段が高い、しかもUPSは必須である。
こんな出鱈目な設計・機器構成で人命に関わる監視をしようと考えているのである、
無論個人では無いお国の仕事である、災害時不動作で云々は、突き詰めると
こんなところに原因があるのではないか。
多分、最初の予算はたっぷり用意し、わけのわからぬ費目で無駄金を使い
肝心のところで手抜きがある。しかし、当事者はそれが手抜きとは意識して
いない。もっと、しっかり勉強・研究・実験しろと言いたい。
4月
7日,
2017年
またもや猫の手状態
年度末&年度初めの諸々の手続き
Email関連の諸手続き
FlashからjQueryへの移行のコンサル
生産管理でラズパイ利用の提案、Physonの仕様調べと実験
PoEケーブルの試験装置の作成
ケーブルの試験&データに関しての検証と打ち合わせ
特許申請の打ち合わせ
PSE試験機の作成
上海からのVPNパケロスの問題解明のためのLOG読み
&新規メンテナンス契約の提案
自社用LinuxServer(CENTOS7)の立ち上げ
LED電灯工事(のこり)
自宅のWin10-32bitを新規マシンWin10-64に交換
※完全に仕事用のマシンです
自宅キッチンにビルトインオーブンを入れる準備
持ち込まれた複数の包丁の研ぎ上げ
通常のBOSSの仕事以外にこれだけあります。
加えて、中国(連休明け)・台湾(5月末)の出張、今月も岡山・東京に
行かねばなりません・・・・
そうそう、会社を追い出された?システム担当(かな)の往生際の悪い
どうでも良い質問の回答(当然放置)もあります。
4月
1日,
2017年
PoE可変型負荷試験装置
負荷抵抗器を使うと小型化できますが、放熱処理が必要となるので、今回は
白熱電球を使用しました。
E17のソケットなので、色々なW数が簡単に用意出来ます。
1号機なので試作に手間取りましたが、構造は簡単なので、2号機からは短時間
で作成出来そうです。
PoEのPDの基盤が届けばすぐに試験が開始出来ます。
PSEは出力表示がありあますが、これの検査は意外に厄介なので、こんな
装置を作成しました。
PoEで給電側をPSEと言いますが、これには当然出力容量制限があります。
情報伝送では此の制限を気にするのはごく限られた環境ですが、
PoEでは家庭でもこの問題に直面します。
現在、電圧を測定するテスターはありますが、負荷が無ければ意味の無い
数値となります。そこで強制的に負荷をかける仕掛けを作ったのです。
平日では落ち着いて作業が出来ないので、ついつい休日の作業となります。
3月
30日,
2017年
PoE負荷試験
PSEの出力が定格を維持しているか、そしてPD側の電圧はどこまで
ダウンしているかなど様々試験が必要となります。
LANケーブルの銅線での温度係数は大きな影響はありませんが、
長さは正比例で抵抗値を増加させます。
我が社では100m程度のLANケーブルを実際に用意し、PDには負荷装置を
用いて実際の電圧降下を測定しています。
3月
25日,
2017年
PoE HUBの試験
簡単ではありません。
通電して電圧が出ても、負荷をかけた場合、定格の出力が得られるかの試験
をしなければなりません。
通常はそこまでの負荷はかけないのですが、性能試験をするならそこまで
やらないとOKが出せません。
通常のPDでは負荷試験は出来ないので、特殊な負荷装置を使用して
PSEの出力を調べます。