12月
2日,
2007年
紅葉の明治村その10
幸田露伴は何度も引越しをしていますが住居にはすべて「蝸牛庵」と呼んでいたようです。
東京の大金持ちが愛人のために建てたお屋敷で、「女持ち」の風情が感じられるつくりです。
大きな縁側とやさしく張り出した軒が特徴です。
坐漁荘のとなりにありますが、優雅さは圧倒的にこちらです。
12月
2日,
2007年
映画 椿三十郎
前作は45年も前なんですねぇ・・・・
前作の印象が強いので、「見劣り」を心配しましたが、今回はカラーのためか、ヌケ(映像)は明らかにこちらの方が優れています。
9人の若侍も流石にオーディションで選んだだけあって、これもこちらの方が断然優れています。
前作は伊織を25歳の加山雄三がやっており、一人浮いていた感じがします。
脚本は前作と同じだそうで、昔をしっかりと思い出す事が出来ました。
三船敏郎はこの時42歳なんですが、声と圧倒的な存在感があり、この部分の比較は織田裕二に求めるの
は酷ですが、笑顔の下にあるかすかな冷酷さは、新しい椿三十郎を描いていると思います。
※織田の華奢な身体をカバーする工夫が欲しかったです、背中での演技が不満でした。
前作との比較はともかく、十分に楽しめます、特に全体のキャストは明らかに今回の方が勝っています。
12月
1日,
2007年
紅葉の明治村その9
写真は帝国ホテル前大通りから、金沢監獄方面望む日の落ちかけた景色です。
12月
1日,
2007年
紅葉の明治村その8
手入れされた庭園があり、とても落ち着いた佇まいです。
静岡に西園寺公望が建てた別荘ですが、見かけとは裏腹にかなり手の込んだ建物です、外敵の襲来も予測されており、なかなかです。
明治の和風建築の秀逸で、当時の粋が感じられます。
写真は周辺の紅葉の様子です。
12月
1日,
2007年
紅葉の明治村その7
写真はその坂の途中、酒蔵を望むこの道は静寂に支配され心和む良い所です。
明治村にもこのような場所があるのです。
12月
1日,
2007年
紅葉の明治村その6
現在も現地では営業中だそうですが、改築時にここに移設されてようです。
写真愛好家に必見の所です。
ストロボなどの補助光が無い時代、太陽光を暗幕と白カーテンで巧みに調光する仕組みが現存しています。
先人の工夫に驚きと同時に頭が下がります。
12月
1日,
2007年
紅葉の明治村その5
外観は普通の田舎の農家風ですが、内部は精緻な教会構造となっています。
つくりが実に精妙で見飽きません。
内部が白いため、補助光の使用がかえって難しく、外部光とのバランスには苦労します。
12月
1日,
2007年
紅葉の明治村その3
外観は、内閣文庫の南にある川崎銀行の屋上から撮影しました。
内閣文庫は外観も良いのですが、白塗りの廊下に差し込む光がとても素敵です。
難点は入場者がひっきりなしで、シャッターチャンスが難しいことです。
※この写真も出来は不満足ですが、「人」が写っていない点だけで選びました(泣)
11月
26日,
2007年
紅葉の明治村その2
夏季以外の晴天の正中時前後が撮影には最適で、ステンドグラスから差し込む光は堂内を荘厳にします。
透過光を計算しぬいた内部構造には舌をまくばかりです。
祭壇の使徒像には大きく光があたり、左右にあるキリスト像は電光のような鋭く細い光が背景に浮かぶ位置に置かれています。
季節によりその位置と時間は変わりますが、決して偶然の産物では無く、高さと場所はきっちり計算されてステンドグラスの位置が決められています。
これを初めて見た日本人はキリスト教にどのような思いを持ったのでしょうか?