引き続き、ロイヤル・コペンハーゲン、カサゴのフィギャリンです。時代は1923年から1928年で、1902年にAndresenという作家によって制作されました。グロテスクですが、憎めない顔をしており、とても面白いですね。このフィギャリンは、ブローハム博物館のカタログにも掲載されており、なかなか珍しいものです。
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/rc_scorpion_fish.html
ロイヤルコペンハーゲンの鱈の置物である。長さが25㎝ある。オリジナルの造形作家は、カール・フレデリック・リースベアで、制作年代は1888年とされている。おそらく、ロイヤル・コペンハーゲンで一番最初に多色の釉下彩によって制作されたフィギャリンである。ということは、世界で一番最初に制作された釉下彩のフィギャリンということになる。
このフィギャリンそのものの製作年は、1890年2月で、絵付師はのちにマイセンへ移り、釉下彩の技法を伝授するマリアナ・ホストである。
いま、このリースベアが制作したこの魚のフィギャリンをいろいろ調べて、論文を書いている。どうしても、現物を見て確認しないとわからないことがあり、結局、この魚のフィギャリンを購入してしまった。まあ、ちょっと、高かったが仕方がない。実際に手に取ってみると、良くできており、いろいろな発見があった。。次回の展覧会でも、これらリースベアの魚について発表したいと思う。
追伸:HPにアップしました。
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/rc_CFL_codfish_N1.html
昨日、ゴングの吊り台を制作した。というより、洋服掛けとフック2個をホームセンターで購入して、ゴングを吊ってみたのである。いや、なかなかいい感じで組み上がり、とても安定している。重さも軽く、キャスター付で、移動も簡単。もちろん、キャスターには、ロックが付いており、固定できる。
なんと、この洋服掛け、バー両方で、150kgも吊ることができる。すなわち、片方のバーだけでも75kgまでOK。そして、なかなか見つからなかったフックも一個で130kgまで吊ることができるのである。ゴングは、22kgなので、ぜんぜん問題ない。
安定させるために、2本のバーからゴング吊り、ちょうど台の中央にする必要があるかなと思ったけど、実際組み立ててみると、片方だけで十分安定した。ようするに、ゴングは吊ってあるので、横方向の力は、意外と台にはかからないことがわかった。すなわち、制振作用が働いているのである。いや~、構造力学の世界だな..
そして、なんといっても、ゴングは、やはり、ちゃんと吊ってあげると、いい音が出る。 満足満足!
ビング&グレンダールの真珠貝文記念皿である。1914年製で、お皿の下に「BING&GRONDAHL PORCELAIN」と陽刻してある。オリジナルは、ダール・ヤンセンが1898年に制作したもので、それには、文字ではなく、王冠が刻印されている。
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/b&g1898.html
また、1900年のパリ万国博覧会用にも制作されている。これには、「EXPOSITION UNIVERSELLE PARIS 1900」と刻印されている。
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/b&g1900.htm
時代が若い物は結構あるのだが、古いものはなかなか見つからない。今回やっと見つけたので、購入した次第である。このことから、「BING&GRONDAHL PORCELAIN」と陽刻してあるものは、少なくとも1914年から作られていたことがわかった。
なお、ダールヤンセンは独立してからも、似たようなものを制作している。
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/DJ_1925.htm
そして、なんと板谷波山が、このプレート(実は、京都陶磁器試験所がこの1900年の記念プレートを、当時資料として購入しているので、波山はこれを見ていたと考えられている。)を参考にして制作した蝶貝名刺皿が、今、ヤフオクに出品されている。真贋は定かではないが、波山のこのプレートは数枚確認されているので、市場に出てきても、おかしくはない。現在、599,110円(税込647,038円)である。さて、いくらになるだろうか。まあ、100万円は軽く超えるだろうが、私の予想は、おそらく、売主が早期終了にして引込めるだろう。まあ、成り行きを観戦していきたい。興味がある方は、ヤフオクで、板谷波山と検索すれば、すぐにヒットするので、ご覧あれ。
ロイヤルコペンハーゲンの釉下彩藤文花瓶である。制作は1890年6月、絵付け作家はアンナスミスである。
http://home.h00.itscom.net/shiokawa/RC_2030_ASmidth.html
資料によれば、アンナスミスは1889年だけ、27番のペインター番号を使用していることになっているが、この花瓶から、1890年6月のユニカでも、サインではなく、ペインター番号27番を使っていたことが明らかになった。1891年に制作したユニカではサインを用いている。なお、B&Gのユニカ作家、マリースミスはアンナスミスの娘である。
波佐見焼、青以窯の葆光彩磁桃文水差である。作家は、竹ノ下左千夫という方らしい。箱には、葆光彩磁とは書いていないが、おそらく、板谷波山の葆光彩磁を目指して制作したのだと思われる。なかなかきれいに発色している。
久しぶりに、和物を落とした。立派な箱に入っている。
ローゼンタールの子カラスである。ローゼンタールの本によれば、Young Magpie なので、カササギだが、ヨーロッパのカラスには肩の部分が白いものもいるので、カラスとした(B&Gのカラスも肩が白い。) http://home.h00.itscom.net/shiokawa/b&gcrow.htm
Willy Zugelが1912年に制作したもので、おそらく、1910年代の作られたものだと思われる。ローゼンタールはイングレイズが多いが、おそらく、アンダーグレイズだと思われる。なかなか可愛らしい。今度の展覧会に出してあげようかな。
とりあえず、マーティン・ブラザーズ、真葛×2、デルフト、
ヴィチェンツィーニ、ヴェッツィ、鍋島、セーヴル、ダービーです。
今朝、9時半から西洋陶磁器勉強会がありました。出席者は6人。私はおそらく4年ぶりの参加でしょうか。ほんとうに、ひさしぶりでした。11時からワヤン・アンクルンの練習があったので、私は1時間ほどの参加でしたが、やはり、実物を手に取って、みんなで骨董談義は楽しいですね。
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