素直になる
8月
10日
おだやかに機嫌よく過ごすライフコーチの十条らいふです。
我々は子供のころから
「素直であること」
を求められます。
「素直」とは
ひがんだ所がなく、人に逆らわないこと。心が純真さを失っていないこと。
という意味です。
言われたことに
逆らわず
そのとおり実行すると
親や先生から褒められました。
そういう子が
「素直で良い子」
と評価される。
自己主張が強く
先生の言うことを聞かない子や
疑問を持つ子は
「素直ではない」
とされて評価されない。
エジソンが小学校のころ
先生に「1+1はなぜ2になるのですか」と
いった質問ばかりして
退学になってしまったエピソードもあります。
我々は
そういう教育を受けてきています。
明治時代の
富国強兵の施策から
国や会社の指示に「素直」に従い
誰もが一様に同じ方向に
向かって行くことが求められたからです。
その結果
日本は高度成長をとげ
GDP世界第二位となるほどの
成果を得ました。
「素直」という言葉の意味は
さまざまに捉えることができるのですが
それが過度になると
自分の本当の意思が
わからなくなることがあります。
これまでは
自分以外の人の意思に
素直に従うことで
大過なく過ごせる確率は高かったのです。
しかし
いまは国も会社も
将来の幸せを保障できるとは
限りません。
そういうときに
人の言うことに
過度に素直であると
自分の人生を
見失うことになりかねません。
自分の意思はなんなのか
素直な人ほど
わかっていないのかもしれません。
そんなときに
他者との対話を通じて
自分がなにを考え
本当は何をしたいのか
定点観測をすると良いです。
自分の心には素直になるべきですが
その心の状態がわかっていないと
他者の意思で行動しているのか
自分の意思で行動しているのかが
わからなくなるのです。
だから
他者との対話を通じて
自分の心を俯瞰してみることが大事です