シアトル市内のスタバにてこれを書いています。
いや正確には、「しゃべっています」
なぜなら iPadには siri があって、
話し言葉を認識して文字変換してくれるからです。
機械に向かって独り言のよう日本語をつぶやいている私を見て、
周囲の人たちはどう思っているのでしょう?
i Phone 購入時には英語と他の数個の欧州語しかなかったその機能が、
やがて日本語も利用できるようになり嬉しいです。
アップル創設者のSteve Jobsがなくなった直後、
同製品を買い集めるようになりました。
その頃の同社の株はうなぎ登り。
現在では下がっているようですが。。
ところで、スタバといえば日本には既に千に近い数の店舗が営業してます。
今朝のニュースではベトナムにスタバ第一号店が開業したと報じていました。
かつてフランスの植民地だったベトナムには
アジアには珍しく、コーヒー文化が出来上がっているのだそうです。
そこでスタバではフランス流に似せるため、
通常の2倍の濃度のコーヒーとして売り出したそうな。
無敵を誇った企業も、国も、個人も
やがてピークを過ぎれば下降して行きます。
その下降トレンドにあって生き延びるには、
新しい時代環境や異なる文化土壌にも
マッチできる自己への変革が出来るかどうか。
さらに、
変えてはならない企業理念と、
変えて行かねばならない戦略・戦術は何かを
見極めることでしょうか?
そんなことを考えていたら、
ニーバーの「平和の祈り」を思い出しました。
英語(英語原文)
O GOD, GIVE US
SERENITY TO ACCEPT WHAT CANNOT BE CHANGED,
COURAGE TO CHANGE WHAT SHOULD BE CHANGED,
AND WISDOM TO DISTINGUISH THE ONE FROM
THE OTHER
日本語訳
神よ 変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
安倍晋三首相の経済財政政策・アベノミクスについて様々な論評に触れる機会が多いのですが、その外交政策については分からないところが多いです。
このたび、プラハに本拠を置く国際NPO団体「プロジェクトシンジケート」のウェブサイトに、昨年の12月27日付けで安倍晋三首相の英語論文が掲載されました。
しかし日本国内のメディアはこの論文に沈黙しています。日本の総理大臣が英語で世界に訴えた論文を、当の日本メディアが一切取り上げようとしないのもおかしな話です。
そもそも安倍総理が英語で論文を発表していたということ自体、初耳です。
これは北野氏のメルマガに掲載されていたのを見つけたものです。
中国との間で偶発的な戦闘の危機が警戒されています。
そんな時、一国の代表がどういう外交政策を近隣諸国に展開しようとしているのか、まず日本国内に明瞭に語るのが先決でしょう。
個人的にはこの安部さんの日本の置かれている状況認識、そして外交の基本戦略に賛同しています。
英語本文はこちらです。
http://www.project-syndicate.org/commentary/a-strategic-alliance-for-japan-and-india-by-shinzo-abe
日本語訳はあるブログ運営者によるものです。
以下掲載します。
「アジアの民主主義セキュリティダイアモンド」
2007年の夏、日本の首相としてインド国会のセントラルホールで演説した際、私は「二つの海の交わり」 ─1655年にムガル帝国の皇子ダーラー・シコーが著わした本の題名から引用したフレーズ─ について話し、居並ぶ議員の賛同と拍手喝采を得た。
あれから5年を経て、私は自分の発言が正しかったことをますます強く確信するようになった。
太平洋における平和、安定、航海の自由は、インド洋における平和、安定、航海の自由と切り離すことは出来ない。
発展の影響は両者をかつてなく結びつけた。
アジアにおける最も古い海洋民主国家たる日本は、両地域の共通利益を維持する上でより大きな役割を果たすべきである。
にもかかわらず、ますます、南シナ海は「北京の湖」となっていくかのように見える。
アナリストたちが、オホーツク海がソ連の内海となったと同じく南シナ海も中国の内海となるだろうと言うように。
南シナ海は、核弾頭搭載ミサイルを発射可能な中国海軍の原潜が基地とするに十分な深さがあり、間もなく中国海軍の新型空母がよく見かけられるようになるだろう。
中国の隣国を恐れさせるに十分である。
これこそ中国政府が東シナ海の尖閣諸島周辺で毎日繰り返す演習に、日本が屈してはならない理由である。
軽武装の法執行艦ばかりか、中国海軍の艦艇も日本の領海および接続水域に進入してきた。
だが、このような“穏やかな”接触に騙されるものはいない。
これらの船のプレゼンスを日常的に示すことで、中国は尖閣
周辺の海に対する領有権を既成事実化しようとしているのだ。
もし日本が屈すれば、南シナ海はさらに要塞化されるであろう。日本や韓国のような貿易国家にとって必要不可欠な航行の自由は深刻な妨害を受けるであろう。
両シナ海は国際海域であるにもかかわらず日米両国の海軍力がこの地域に入ることは難しくなる。
このような事態が生じることを懸念し、太平洋とインド洋をまたぐ航行の自由の守護者として、日印両政府が共により大きな責任を負う必要を、私はインドで述べたのあった。
私は中国の海軍力と領域拡大が2007年と同様のペースで進むであろうと予測したが、それは間違いであったことも告白しなければならない。
東シナ海および南シナ海で継続中の紛争は、国家の戦略的地平を拡大することを以て日本外交の戦略的優先課題としなければならないことを意味する。
日本は成熟した海洋民主国家であり、その親密なパートナーもこの事実を反映すべきである。
私が描く戦略は、オーストラリア、インド、日本、米国ハワイによって、インド洋地域から西太平洋に広がる海洋権益を保護するダイアモンドを形成することにある。
対抗勢力の民主党は、私が2007年に敷いた方針を継続した点で評価に値する。
つまり、彼らはオーストラリアやインドとの絆を強化する種を蒔いたのであった。
(世界貿易量の40%が通過する)マラッカ海峡の西端にアンダマン・ニコバル諸島を擁し、東アジアでも多くの人口を抱えるインドはより重点を置くに値する。
日本はインドとの定期的な二国間軍事対話に従事しており、アメリカを含めた公式な三者協議にも着手した。
製造業に必要不可欠なレアアースの供給を中国が外交
的な武器として使うことを選んで以後、インド政府は日本との間にレアアース供給の合意を結ぶ上で精通した手腕を示した。
私はアジアのセキュリティを強化するため、イギリスやフランスにもまた舞台にカムバックするよう招待したい。
海洋民主国家たる日本の世界における役割は、英仏の新たなプレゼンスとともにあることが賢明である。
英国は今でもマレーシア、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドとの五カ国防衛取極めに価値を見いだしている。
私は日本をこのグループに参加させ、毎年そのメンバーと会談し、小規模な軍事演習にも加わらせたい。
タヒチのフランス太平洋海軍は極めて少ない予算で動いているが、いずれ重要性を大いに増してくるであろう。
とはいえ、日本にとって米国との同盟再構築以上に重要なことはない。
米国のアジア太平洋地域における戦略的再編期にあっても、日本が米国を必要とするのと同じぐらいに、米国もまた日本を必要としているのである。
2011年に発生した日本の地震、津波、原子力災害後、ただちに行なわれた米軍の類例を見ないほど巨大な平時の人道支援作戦は、60年かけて成長した日米同盟が本物であることの力強い証拠である。
私は、個人的には、日本と最大の隣国たる中国の関係が多くの日本国民の幸福にとって必要不可欠だと認めている。
しかし、日中関係を向上させるなら、日本はまず太平洋の反対側に停泊しなければならない。
というのは、要するに、日本外交は民主主義、法の支配、人権尊重に根ざしていなければならないからである。
これらの普遍的な価値は戦後の日本外交を導いてきた。
2013年も、その後も、アジア太平洋地域における将来の繁栄もまた、それらの価値の上にあるべきだと私は確信している。 >
{安部さんの論文は以上ここまで}
この論文に対して北野さんという国際政治に精通しておられる方が以下の論評を書いています。
「広く広めてください」と薦められていますので、ここに掲載しました。
{以下が北野氏の論評}
▼日本の「世界観」を示す
安倍さんは、論文の中で、
「日本は民主主義国家である!」
ことを何度も何度も強調しました。
<アジアにおける最も古い【●海洋民主国家】たる日本は、両地
域の共通利益を維持する上でより大きな役割を果たすべきである。>
<このような事態が生じることを懸念し、太平洋とインド洋をまたぐ
航行の【●自由の守護者】として、日印両政府が共により大きな責
任を負う必要を、私はインドで述べたのであった。>
<日本は【●成熟した海洋民主国家】であり、その親密なパートナ
ーもこの事実を反映すべきである。>
<●海洋民主国家たる日本の世界における役割は、英仏の新た
なプレゼンスとともにあることが賢明である。>
<要するに、日本外交は【●民主主義、法の支配、人権尊重】に
根ざしていなければならないからである。
これらの【●普遍的な価値は戦後の日本外交を導いてきた】。
2013年も、その後も、アジア太平洋地域における将来の繁栄も
また、【●それらの価値の上にあるべき】だと私は確信している。 >
これはなんでしょうか?
総理ご本人がこう語ることで、中国のプロパガンダを明確に否定しているのです。
中国のプロパガンダってなんだ?
皆さんご存知ですね?
・「日本は右傾化している!」
・「日本は軍国主義化している!」
・「その証拠に、日本は韓国やロシアの領土を狙い、中国固有の領土である尖閣、沖縄を不法に支配しつづけている
・だから、世界は一つになって、(軍国主義国家)日本をこらしめなければならない
・中国は、【アメリカ】、ロシア、韓国に
【反日統一戦線】
の構築を提案する!
中国と韓国が、セッセと反日プロパガンダをしているので、世界のメ
ディアでも、
「安倍 = ナショナリスト」という類の記事が出てきている。
一方安倍さんは、日本の世界観は、
・成熟した海洋民主国家
・自由の守護者
・民主主義、法の支配、人権尊重など普遍的価値を重んじる国
であり、これからも、
・普遍的価値に基づいて行動していくと全世界に宣言したのです。
繰り返します。
中国は、「日本の世界観は、昔と変わらず『軍国主義』だ!」とプロパガンダする。
安倍さんは、「いや日本は、成熟した民主主義国です!」と反論した。
なによりも総理ご自身が宣言されたことが、大きいです。
▼中国は「世界の脅威である」ことを示す
次に、安倍さんは、「中国は日本だけの脅威ではない。
全世界の脅威なのだ!」
<ますます、南シナ海は「北京の湖」となっていくかのように見える。>
<南シナ海は、核弾頭搭載ミサイルを発射可能な中国海軍の原潜が基地とするに十分な深さがあり、間もなく中国海軍の新型空母がよく見かけられるようになるだろう。中国の隣国を恐れさせるに十分である。 >
<これこそ中国政府が東シナ海の尖閣諸島周辺で毎日繰り返す演習に、日本が屈してはならない理由である。>
<もし日本が屈すれば、南シナ海はさらに要塞化されるであろう。
日本や韓国のような貿易国家にとって必要不可欠な航行の自由は深刻な妨害を受けるであろう。
両シナ海は国際海域であるにもかかわらず日米両国の海軍力がこの地域に入ることは難しくなる。 >
<製造業に必要不可欠なレアアースの供給を中国が外交的な武器として使うことを選んで以後、インド政府は日本との間にレアアース供給の合意を結ぶ上で精通した手腕を示した。 >
これはいったいなんでしょうか?
はっきりいえば、「尖閣問題」なんて、日本人と中国人しか興味ありません。
このことは、日本も中国も知っている。
だから、中国は「日本が再び軍国主義化しているのは世界的問題だ!」とし、
二国間の領土問題を、「世界問題」「歴史問題」に転化しようと
しているのです。
一方の安倍さんもしたたかで、実例をあげながら、
「中国は、日本とは違い、非民主主義、人権無視の独裁国家であり、世界の問題なのだ!」
としている。
そして、安倍さんの主張は、まったく正当なのです。
▼そして、世界を味方につける
もし、日本が中国の主張するように、「軍国主義化している」としましょう。
そうなると、日本は、アメリカ、欧州、中国、ロシア、韓国などを敵にまわし、再び「敗戦」ということになるでしょう。
ところが、全世界が「日本は成熟した民主主義国家」
「中国は非民主主義の一党独裁国家」
と考えていればどうなります?
さっきと同じメンツの中で、アメリカ、欧州、韓国は日本の味方になります。
そう、安倍さんは
1、日本は「軍国主義国」ではなく「成熟した民主主義国である」と宣言
2、中国は、全世界の脅威である!と宣言
その上で、
3、「日本と同じ世界観、価値観を共有する皆さん、一つになって、中国の脅威にたちむかいましょう!」と呼びかけている。
安倍さんは、戦略を一文で、こう書かれています。
<私が描く戦略は、オーストラリア、インド、日本、米国ハワイによって、インド洋地域から西太平洋に広がる海洋権益を保護するダイアモンドを形成することにある。 >
ここでは、
アメリカ
オーストラリア
インド
に言及されています。
特に、アメリカ、インドについては個別に長く言及し、重要度をアピールしています。
これは、とても正しい。
日本最大のパートナーは現在アメリカ。
しかし、この国は長期衰退トレンド。
だから日本は将来、世界最大の民主主義国家インドとの連携をますます強めていく必要が出てくるでしょう。
民主主義の国 日本、アメリカ、インド、オーストラリアで独裁国家中国を封じ込める。
(そして、尖閣、沖縄を守る)
すばらしいビジョンです。
さらに、安倍さんは、イギリスとフランスが「中国包囲網」に加わるよう要請しています。
さらに、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール。
もう一度繰り返します。
安倍さんのこの論文は、
1、日本は、(中国の主張する軍国主義国ではなく)
成熟した民主主義国家である!
2、中国は、「世界の脅威」である!
3、だから、日本は、欧米印豪東南アジアと一つになり、この脅威に対抗していかなければならない!
ことを明確に示しました。
皆さんはどんな感想をもたれましたか?
私は、正直「とても誇らしい!」と思いました。
全世界に日本が大切にする「世界観」を提示し、「脅威」を明らかにし、
脅威に対抗するための「戦略」まで示した。
日本の総理大臣で、ここまで明確に進むべき道を示した人がいた
でしょうか?
オークランド市から返答がありました。
先日カリフォルニアのオークランドで駐車違反チケットをもらったことを書きました。
有効時間内にもかかわらずです。
とりあえず反則金58ドルをお支払いし、証拠となる時間の明記された領収書をコピーして先方に送ったのです。
本日またしても不可解な手紙を先方からもらってしまいました。
書簡による公聴会の機会を与えるので、証拠資料とともに返信してくれと言うのです。
ただし、本書類の日付から5日以内に届けないと、どんな出張も無効となるということが何度も繰り返されています。
その記された日付が今月の11日。先方が郵便スタンプした日付は14日となっていて、私の家に届いたか18日です。
このときで既に7日が過ぎています(^∇^)
この経緯を説明した返書を送付しますが、さて次はどんなことを言ってくるのか楽しみです。
かっこいい、シアトルのお巡りさん。
この後始末はどうするのだろうか?
シアトル・ダウンタウンでの警察は、車でパトロールするだけでありません。
マウンテン・バイクに乗っているのを頻繁に見かけます。
そして今日、私のすぐ横を通り過ぎて行ったのは乗馬のPolice officer!
「写真を撮ってもいいですか?」と勇気を出して聞いて見ました。
「もちろんいいよ。…どこから来たんだね?」
そんなこと頼むのは観光客に違いないと思ったのでしょう。
気さくなそのPolice officerさんは、馬を脇に移動させてポーズまでとってくれました。
お馬さんは、カメラを向けられて緊張してしまったのでしょう。
その瞬間大きな落し物をお尻からポトポト(^。^)
連続してかなりの量をニョキニョキ(^-^)/
数時間後その道を通りましたが、落し物はまだそこにありました( ̄▽ ̄)
排気ガスもなく環境に優しいお馬さんでしょうけれど、この排泄は環境を汚さないのでしょうか? その場所は駐車場の出入り口です。
本日未明、イスラエルがハマスの軍事施設を空爆しました。
軍の幹部の乗った車も爆撃して、殺害。
このところ続いているガザ地区からのロケット攻撃に対する報復処置です。
ハマスが報復に出るのは必死。
イスラエルでガイドをされているRさんに、日本大使館から注意を促すDMがメールで届いたとのことです。
今後も注意深く様子を見守らないといけませんが、来週からのイスラエル11日間の旅行は計画通りに実行します。危険水域に達したらもちろん中止となりますが、今のところは変更ありません。
ロケット攻撃で応酬している地区はイスラエルの西側。私たちは主に東側を巡り、距離にして数百キロも離れています。直接の被害の可能性は非常に小さいものです。
ただ、空港でのセキュリティ・チェックは厳しくなるでしょう。
そして、これ以上紛争がはげしくなると、神殿の丘には入場制限が課せられるかもしれません。
イスラエル・エルサレムの平和のためにお祈り下さい。
本日から出発されたハーベストタイム(中川健一団長)の9日間のイスラエル旅行の安全のためにもお祈りください。
Puyallupは人口3万人強の町。
少し古い統計ですが、87パーセントを白人が閉め、農業が中心産業の町です。
年に一度大きなフェアがあることくらいしか知られていない町かもしれません。167号線がI-5と平行してシアトルの南に南北に伸びてますが、その167号線上に開けた町と言えます。
広大なグリーンの公園に挟まれて、モダンで真新しい市庁舎と図書館がそびえています。
こんな小さな町にもこれだけの立派な公共施設があるのに何時もながら驚きます。そしてその公園正面には戦没者を称える記念碑が建てられていて、これもよく目にする光景。
宗教とは切り離されたところで、「自由と我が国を守るために」犠牲となった英雄たちに賛辞を惜しまないのは市民共通の認識のようです。
ニューヨークにも大きな韓国街があります。
竹島問題で日韓間が緊張してるだけに、この街に今回行くのを正直ためらいました。
32丁目でメトロを降りるとそこが韓国街となっていて、先ず日本食を扱っているレストランでランチを済ませました。
「アニョハセヨ」と声をかけて下さるので、店員の皆さんは韓国人であるのが分かります。知人の店はその向かいにあり、腹ごしらえした後、いざ出陣とあいなりました。
「出陣」だなんて気負っていたのは私だけで、韓国の十数人の知人達が私を大歓迎してくれました。店長曰く、最近はビジネスが停滞気味だそうです。
何とか突破口を開いてもらいたく、祈りながら最善の奉仕をさせていただいたつもりです。その結果も皆さんに喜んでいただいたばかりでなく、プラスアルファの報酬までいただいて、実に心和む時を持たせていたきました。
その直前に行った初めての日本人のお店からはかなり理不尽な扱いをいただいてへこんでいた時でしたので、韓国人の彼らと心を通わせることができたことに大きな慰めを感じました。
領土問題で両者が自分の出張を続けたならば、問題はこじれるばかりです。
おいしい日本料理を用意してくれた韓国の方たち、ビジネスを分かち合うことができた韓国の方たちは、私にとり大切な友人たちです。
その友人たちを向こうに回して、財産や権利のことで争うなんて事はしたくありません。
家族間で遺産相続をするような醜いものに感じてしまうでしょう。
ところが、もし私に一人も韓国の友人がいないとしたら、己の言い分を分からせようと意地を張ることもあったと思います。
竹島の領土問題は政府間が冷静に話し合い、不幸な歴史問題とは切り離して解決の道を探っていってほしいと思います。
私たち市民が出来ることは、近所の韓国人を友人として大切にもてなす事ではないでしょうか。国際親善は政府間の協定で完結ものでなく、私たちひとりひとりが良い友人付き合いをするところから始まっていくように感じました。
今回も、近藤MASAKOさんとお会いする。
60代前半の彼女とはすでに7年来の知人であるが、今回始めてその苗字の由来を教えていただいた。
父方が新撰組の近藤勇の親戚と言う。母方は会津若松の松平容保を補佐した要人であることは以前から聞かされていた。
明治維新後、特権を失った士族は新天地を求めて多く渡米したらしい。特に敗軍とされた会津若松藩は土地を取り上げられて、青森の荒涼とした八戸に移住させられるが、その中からMASAMOさんの4代目のご先祖はまずハワイに移民したと言う。
彼女のご両親はもちろん戦時中、強制収容所に入れられる。
その中から志願兵が徴収されるが、そのほとんどは士族出身の人々だと言う。
ただしこの点は機関銃のような早口で巻くしたてた、先祖を誇りとしている彼女の言葉でであり史実であるかどうか、私は確かめたことはない。
彼女の家族・親戚たちもすべて志願し、有名な442部隊で参戦し、そのうち二人の叔父さんが命を落としたのだと言う。
「侍は己が主人のために命を捨てるのよ。今や米国が彼らの主人となり、このことを他の人にわかってもらう為には“当たって砕けろ’で戦うしかなかったのよ。」
とにかくすごい勢いで話される。彼女が当時生きていたら女性ながらも戦地に赴くであろう。次の訪問が会って時間が気になったが、その機関銃早口に私から口を挟むことすら難しい。およそ30分間は射撃を続けられた。
サンフランシスコ・ダウンタウンの博物館に父親が寄贈したと言う、先祖からの家宝の日本刀をいつか見に行ってみたいと思っている。
今年もこの日を迎えた。
米国にいると、何事もない通常の日として過ぎてゆく。
米国にとってその日はさほど重要ではないのだろう。
書棚に眠っていた「きけ わだつみのこえ」が目に入った。
十代にして特攻隊に志願した若者たちが散ってゆく直前にしたためた手紙。
あて先は家族であり、母、父であった。
私は、きっと彼らは全体主義に洗脳されて死を美化し、狂想のうちに体当たりをしていったのだろう、と想像していた。
だが、その本に記されている彼らは実に冷静だ。しかも決して軍や国から教え込まれたままに正義の戦争をしているとは考えていない。神風特攻も無駄な死だと、己を客観的に捕らえながらも、運命にに抗わなかった。
彼らの多くは自らの「無駄な死」の後に祖国が生き返ることを信じていて、復興・繁栄を祈念しているのに驚いた。
一つの遺書を紹介します。
特攻作戦の現実に残した文書です。
彼らの切ない犠牲の上に、今日の私たちが享受している平和と繁栄があることを忘れたくない。
無念に散っていった彼らに対して、私は何を持って応えているだろう。
「栄光有る祖国日本の代表的攻撃隊ともいうべき陸軍特別攻撃隊に選ばれ、
身の光栄これに過ぐるものなきを痛感いたしております。
思えば長き学生時代を通じて得た、信念とも申すべき理論万能の道理
から考えた場合、これはあるいは、自由主義者と言われるかも知れませんが、
自由の勝利は明白の事だと思います。
人間の本性たる自由を滅ぼす事は絶対に出来なく、例えそれが抑えられている
がごとく見えても、底においては常に闘いつつ最後には必ず勝つということは、
彼のイタリアのクローチェも言っているごとく真理であると考えます。
権力主義全体主義の国家は一時的に隆盛であろうとも、必ずや最後に敗れることは
明白な事実です。
我々はその審理を今次世界大戦の枢軸国家(※日本・ドイツ・イタリア
=三国同盟を結んだ国々)において見ることが出来ると思います。
ファシズムのイタリアは如何、ナチズムのドイツはまた、既に敗れ、
今は権力主義国家は土台石の壊れた建築物のごとく、
次から次へと滅亡しつつあります。
真理の普遍さは今、現実によって証明されつつ、過去において歴史が示した如く、
未来永久に自由の偉大さを証明して行くと思われます。
自己の信念の正しかったこと、この事はあるいは祖国にとって恐るべき事で
あるかも知れませんが、
吾人にとっては嬉しい限りです。
現在のいかなる闘争もその根底を為すものは必ず思想なりと思う次第です。
既に思想によって、その闘争の結果を明白に見る事が出来ると信じます。
愛する祖国日本をして、かつての大英帝国のごとき大帝国たらしめんと
する私の野望はついに空しくなりました。
真に日本を愛する者をして立たしめたなら、
日本は現在のごとき状態にはあるいは追い込まれなかったと思います。
世界どこにおいても肩で風を切って歩く日本人、これが私が夢見た理想でした。
特攻隊のパイロットは一器械に過ぎぬと一友人が言ったことは確かです。
操縦桿を採る器械、人格もなく感情もなく、もちろん理性もなく、
ただ敵の航空母艦に向って吸いつく磁石の中の鉄の一分子に過ぎぬのです。
理性を持って考えたなら実に考えられぬ事で、強いて考うれば、
彼らの言うごとく自殺者とでも言いましょうか。
精神の国、日本においてのみ見られる事だと思います。
一器械である吾人は何も言う権利もありませんが、
ただ願わくば愛する日本を偉大ならしめられん事を、
国民の方々にお願いするのみです。
こんな精神状態で征ったなら、もちろん死んでも何にもならないかも知れません。
故に最初に述べたごとく、特別攻撃隊に選ばれたことを光栄に思っている次第です。
飛行機に乗れば器械に過ぎぬのですけれど、いったん下りればやはり人間ですから、
そこには感情もあり、熱情も動きます。
愛する恋人に死なれたとき、自分も一緒に精神的には死んでおりました。
天国に待ちある人、天国において彼女と会えると思うと、
死は天国に行く途中でしかありませんから何でもありません。
明日は出撃です。
勿論発表すべきことではありませんでしたが、
偽らぬ心境は以上述べたごとくです。
なにも系統だてず、思ったままを雑然と並べた事を許して下さい。
明日は自由主義者が一人この世から去って行きます。
彼の後ろ姿は淋しいですが、心中満足で一杯です。
言いたいことだけを言いました。無礼をお許し下さい。ではこの辺で。
出撃の前夜記す」
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