ニューヨークにも大きな韓国街があります。
竹島問題で日韓間が緊張してるだけに、この街に今回行くのを正直ためらいました。
32丁目でメトロを降りるとそこが韓国街となっていて、先ず日本食を扱っているレストランでランチを済ませました。
「アニョハセヨ」と声をかけて下さるので、店員の皆さんは韓国人であるのが分かります。知人の店はその向かいにあり、腹ごしらえした後、いざ出陣とあいなりました。
「出陣」だなんて気負っていたのは私だけで、韓国の十数人の知人達が私を大歓迎してくれました。店長曰く、最近はビジネスが停滞気味だそうです。
何とか突破口を開いてもらいたく、祈りながら最善の奉仕をさせていただいたつもりです。その結果も皆さんに喜んでいただいたばかりでなく、プラスアルファの報酬までいただいて、実に心和む時を持たせていたきました。
その直前に行った初めての日本人のお店からはかなり理不尽な扱いをいただいてへこんでいた時でしたので、韓国人の彼らと心を通わせることができたことに大きな慰めを感じました。
領土問題で両者が自分の出張を続けたならば、問題はこじれるばかりです。
おいしい日本料理を用意してくれた韓国の方たち、ビジネスを分かち合うことができた韓国の方たちは、私にとり大切な友人たちです。
その友人たちを向こうに回して、財産や権利のことで争うなんて事はしたくありません。
家族間で遺産相続をするような醜いものに感じてしまうでしょう。
ところが、もし私に一人も韓国の友人がいないとしたら、己の言い分を分からせようと意地を張ることもあったと思います。
竹島の領土問題は政府間が冷静に話し合い、不幸な歴史問題とは切り離して解決の道を探っていってほしいと思います。
私たち市民が出来ることは、近所の韓国人を友人として大切にもてなす事ではないでしょうか。国際親善は政府間の協定で完結ものでなく、私たちひとりひとりが良い友人付き合いをするところから始まっていくように感じました。
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