<佐々木房甫>先生の今回の作品は、前回と同じ「タニワタリ」を主体に、深紅の「バラ」を取り替えて、大きな赤紅色の「西洋アジサイ」が中心に据えられていました。
「タニワタリ」の葉は水揚げが良くて丈夫なのでしょうか、元気な姿を持ち続けています。
ただ 前回、垂れ下がるような形で配置されていた「葉」は、今回は取り去られていました。
垂れ下がる「葉」は、拝見する方としては何か作為がある形なのかなと考えてしまいましたが、「葉」自体に元気がないだけだったかもしれず、生けられた当初の姿がわからないだけに難しいところです。
今回の<佐々木房甫>先生の作品は、葉物の「タニワタリ」が使用されて、大胆な迫力ある構成でした。
縁が波打つ「タニワタリ」の葉が、全体的にも波打つ感じで迫ってきます。
深紅の「バラ」が要所を締め、面白い構成です。
左下に垂れ下がる「タニワタリ」が、少しアンバランス差を生み出しており、<生け花>全体に緊張感を持たせている感じを受け、なるほどと拝花しておりました。
今回の作品は、<三宅昌甫>先生のご担当でした。
白色の「ユリ」と桃色の「ガーベラ」を中心に、「カスミソウ」が枝ぶり良く配置されていました。
<生け花>の世界は門外漢ですが、数多く見てきていますので、同じ【嵯峨御流】として、山陽東須磨駅に置かれている<佐々木房甫>先生の 作品 とは、随分と雰囲気が違うものだと感じてしまいます。
見る側の感性もあるでしょうが、賑やかな盛花よりは、凛とした姿の方に引かれるようです。
5月11日(日)に終了しました【メトロこうべ 見とこ!行っとこ!ポスター博覧会】ですが、新しい宣伝ポスターを見つけました。
「メトロこうべ(神戸タウン)」側にあります、<100円均一ショップ「meets(ミーツ)」>のお店ですが、前回の <マジックインキ> のポスターと取り替えられていました。
前回と同じアーティストさんの作品で、シリーズとして何作品かまとめられて作られているのかもしれません。
お店自体の名前は、左下の隅に小さく書かれているだけですが、100円均一商品のイメージがユーモアなコピーでまとめられていて、好感が持てるポスターです。
気候的に温かくなり、入手できるお花の数も増えてきたのか、<佐々木房甫>先生の入れ替えも短い間隔になってきています。
今回も正面から拝見させていただきますと、端正な「L」型の構成で、きれいにまとめられています。
黄色の「バラ」と桃色の「セキチク」が、全体の色を引き締めているようです。
垂直に伸びた3本の花穂の長さが、絶妙だと感心しながら眺めておりました。
今回の<田中とき子>先生の作品は、あまり見かけない草花で生けられていました。
鮮やかな赤色の<苞>が特徴的な「レッドジンジャー」、下部には観葉植物である「シーグレープ(和名ではハマブドウ)」、そして垂れ下がるような花穂の 「コバンソウ(小判草)」 です。
「レッドジンジャ」も大胆に葉を取りさり、まっすぐに花茎を見せて力強さを感じます。
上方に伸びる「レッドジンジャ」と、下向きの「コバンソウ」の対比が、面白い妙を醸し出していました。
今回の<佐々木房甫>先生の作品は、白い<オランダカイウ(別名カラー)>と 前回 にも使用されていた紅紫色の <シラン(紫蘭)> を主体に生けられていました。
心臓系の「葉」は<オランダカイウ>の葉ですが、後側に伸びている長い葉は幅があり<シラン>の葉ではなさそうで、何が使用されているのか分かりませんでした。
生けられている「葉」が、必ずしも花の葉とは限りませんので、拝見するときに緊張を強いられる同定作業で、特に「葉モノ」には苦労させられます。
鶯色の敷き板と黒筋模様の花瓶とが、生けられている緑の葉と調和がとれてきれいな配色だと眺めておりました。
5月17日(土)から5月25日(日)まで、新開地にあります【神戸アートビレッジセンター】にて、<Kansai Arithisuts 「trans FORM」>が開催されています。
外国人作家の展覧会で、写真や絵画、漫画等いろんな表現での作品が並んでいました。
興味を引いたのは、<ベネット・カトリーナ>(アメリカ・フロリダ出身)さんの『武士度#1』です。
マネキン人形にアクリルで紋様が描かれていますが、タイトルからして日本を意識しているようで、「緋鯉」をはじめ和模様での構成でした。
日本社会においてボディーアートとして「刺青(入れ墨)」は、市民権を得ているとは思えないのですが、ファッションと見るアメリカ文化には<武士>の潔さに通じるモノがあるのかなと、考えてしまいました。
前回は 「花菖蒲」 を生けられていましたが、まだ開花の状態ではありませんでした。
しばらく待てば、花が開いた形で楽しめるかなと期待していたのですが、早くも取り替えられていました。
<生け花>として、蕾の姿のままの状態を完成した形としてみるのか、蕾が開花したときの姿を目的とするのか、門外漢ですので分かりません。
今回は細長い白い花器に 「シラン(紫蘭)」 だけの構成で、凛としたシンプルな形です。
花器の白さが、葉の緑と花色の赤紫色と対比して、静かなたたずまいを感じておりました。
<生け花>シリーズもキリの良い(100)番目ですが、ちょうど大好きな<佐々木房甫>先生にあたり、チョッピリ嬉しい気分です。
今回の素材は「アヤメ」が使用されていますが、花器独特のふくらみを生かして左右に低い「葉」を配置、水辺に咲く世界を感じさせてくれています。
低い「葉」は、前後にずらして「茎」が沈められており、切れ込みを入れ「葉」を立たせています。
もう少し時間が経てば「アヤメ」もきれいに開き、さらに水辺らしい雰囲気が楽しめそうです。
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