13日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日続落し、前日比1円10銭円安・ドル高の「1ドル=153円70〜80銭」で取引を終えています。一時は「1ドル=153円80銭」と約2週間ぶりの円安・ドル高水準を付け、円の高値は「1ドル=153円28銭」でした。
米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測が円相場の重荷となりました。日銀が18〜19日の金融政策決定会合で利上げを見送るとの報道もあり、円売り・ドル買いが優勢でした。
米長期金利は一時債券価格は安くなる、前日比(0.07%)高い(4.40%)と3週間ぶりの高水準を付けています。13日発表の11月の米輸入物価指数は前月比(0.1%上昇)し、市場予想(0.2%下落)に反して伸びています。
今週発表の米国の物価指標は相次いでインフレ圧力の根強さを示しました。米連邦準備理事会(FRB)は17〜18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決めるとみられていますが、来年の利下げペースを見極めたい雰囲気が強まっています。日米金利差の開いた状況が続くことを意識した円売り・ドル買いが出やすくなっています。
13日は日本経済新聞電子版が「日銀は国内の賃金・物価の動きを含め慎重に情勢を見極める構えで、12月会合では追加利上げを見送る可能性がある」と伝えた。日銀による利上げ観測の後退も、円売り・ドル買いを誘った。
円の高値は153円28銭だった。