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『AINU MOSIR』審査員特別賞受賞@第19回トライベッカ映画祭

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初長編作品 『リベリアの白い血』 (2015年)の<福永壮志>が監督を務めた 『AINU MOSIR』 (アイヌモシリは、アイヌ語で「人間の静かなる大地」を意味する言葉。また16世紀以降で、北海道を指すアイヌ語の地名)が、第19回トライベッカ映画祭のインターナショナル・ナラティブ・コンペティション部門で審査員特別賞を受賞しています。

受賞はアメリカ・ニューヨークの現地時間4月29日に発表されました。同映画祭は新型コロナウイルスの影響で延期されることが明らかになっていましたが、作品審査は進められていました。同部門に選出されていたのは10作品。<ダニー・ボイル>や<ウィリアム・ハート>が審査員を務めました。

映画祭の芸術監督である<フレデリック・ボイヤー>は「『AINU MOSIR』は繊細な物語である。日本の先住民コミュニティにどっぷり浸かる体験を与えてくれ、素晴らしい登場人物たちがアイデンティティと向き合う姿が描かれたユニークな作品である」と評価。「また福永壮志という独自の視点を持った有望な監督の発見でもある」とコメントしています。

北海道・阿寒湖アイヌコタンを舞台とする本作では、アイヌの血を引く14歳の少年「カント」の成長が描かれています。「カント」役の<下倉幹人>をはじめ、現地に住むアイヌの人々がキャストとして参加しました。

<リリー・フランキー>と<三浦透子>もゲスト出演した『AINU MOSIR』は、2020年秋に東京・ユーロスペースほか全国で公開される予定です。
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