資生堂『バスボン』石鹸のCMで一躍人気を得た女優<松本ちえこ>さん(1959年11月12日~2019年11月17日)が11月17日に亡くなっていたことが公表されています。享年60でした。
関係者によりますと、死因は大動脈瘤破裂。前日までは普段と変わらない生活を送っており、同居していた娘<高澤桃子>さんが、17日の朝に亡くなった状態の<松本>さんを発見したといいます。
<松本>さんは、友達と歌番組の見学に行った際にスカウトされます。テレビ局の人から「冗談でいいから番組で今度<桜田淳子>ちゃんの歌をうたってみてくれない?」と持ちかけられ、承諾したことがデビューの発端となります。
その後、テレビ朝日の歌謡バラエティー番組『前武のヤングアップ」タレントスカウトコーナー』に出場し合格、 1974年8月25日、アイドル歌手としてシングル『ボーイフレンド』でデビューしました。
しかしデビュー当時は芸能情報誌の平凡や明星などの白黒ページに取り上げられることはあっても、あまりパッとしない存在で、本人も事務所もアイドルとしての成功は半ばあきらめかけていました。そのため、2曲目の『まぶしい彼』から1年あまりブランクがありました。その間の活動は不明ですが、1976年に活動を再開。再開直後に資生堂バスボンのCMでブレイク[となり、CMで歌われた『バスボンの歌』が話題になりシングル化はされませんでしたが後にアルバムには収録されています。その勢いもあり同年発売のシングル『恋人試験』が大ヒット、その後も『恋人』・『学業』関連の楽曲が続き5枚目のシングル『ぼく』ではスマッシュヒットとなっています。
しかし間違った「妊娠疑惑騒動」によりアイドルからの転身を余儀なくされ、その後は『トラック野郎・熱風5000キロ』(東映・1979年・監督:鈴木則文)や『元祖大四畳半大物語』(日活・1980年・監督:松本零士)や『夕ぐれ族』(日活・1984年・監督:曽根中生)に出演するなど女優業へ活動の場を移していました。
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