先日、指導をしている高校のなぎなた部で
東北大会を前にしている生徒たちに向けて、こんな話をしました。
特に試合稽古なんかをしていると
本当はもっと上手なのに
思い切り踏み込んでいけば、一本取れたのに
最後まで迷わず打ち切れば、一本になったのに
そんな場面に遭遇することがとても多いのです。
なんだか、勝つための試合をしているというよりも
「負けないように試合をしている」ように見えるんですよね。
私たちは、なんのために、日々練習をしているのでしょうか。
毎日毎日、暑い日も寒い日も、コツコツ練習しているのは
どんな未来のために、努力を重ねているのでしょうか。
私たちには力がある。
勝つための練習をしてほしい。
自分の力が、どれだけできるのか、試してほしい。
練習したことを、試合でどれだけ使えるのか試してほしい。
試し合いと書いて「試合」なのだから。
みんなの目標はなんですか?
「優勝しよう」と思って戦っているチームと
「いけるとこまでいこう」としているチームではどう違うだろうか。
負けた時、どちらがより悔しいだろう。
勝った時、どちらがより嬉しいだろう。
カッコイイ勝ち方と、カッコ悪い勝ち方があるとしたら、
カッコイイ勝ち方をしてほしいと思う。
カッコイイ負け方と、カッコ悪い負け方があるとしたら、
カッコイイ負け方をしてほしいと思う。
十分やれるだけのことはやってきた。
私たちの全力は出し切れたのだ。
このチームで負けたのなら後悔はない!
結果は負けたけれど、楽しい試合だった!
いつも以上に、力を発揮できた!
気持ちでは負けていなかった!
できなかったことよりも、できたことを数えてほしいと思う。
負けたかどうかよりも、「こうしたらこうなった」と学んで
そして、次に繋げて活かしてほしいと思う。
そうやって、練習の中でも、勝つための練習をしてほしいと思う。
カッコイイ負け方を積み重ねて、カッコイイ勝ち方に繋げてほしいと思う。
なぜなら私たちは武道を学んでいるのだから。
武道はあり方だから。
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話が長い。笑
引退まで、残された「試し合い」の機会は多くない。
私も引き続き、出来る限りのサポートしていきたいと思います。
投稿日 2023-12-26 00:47
ワオ!と言っているユーザー