“事象”《襍観・/・凡声19-15》

金木犀の花は、小さくもかわいい... 金木犀の花は、小さくもかわいい。
台風の風で折れた樹。 台風の風で折れた樹。

《時節・_・襍囈⇔“令和元年・秋”》
即位礼正殿の儀の天皇陛下のおことば(令和元年10月22日)
さきに,日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。
ここに「即位礼正殿の儀」を行い,即位を内外に宣明いたします。
上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間,常に国民の幸せと世界の平和を願われ,
いかなる時も国民と苦楽を共にされながら,その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに,
改めて深く思いを致し,ここに,国民の幸せと世界の平和を常に願い,国民に寄り添いながら,
憲法にのっとり,日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。
国民の叡智とたゆみない努力によって,我が国が一層の発展を遂げ,
国際社会の友好と平和,人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。
(英訳)
Addresses by His Majesty the Emperor
Address by His Majesty at the Sokuirei-Seiden-no-gi (Ceremony of the Enthronement of His Majesty the Emperor)
at the Seiden (State Hall) , October 22, 1st Year of Reiwa (2019)

Having previously succeeded to the Imperial Throne in accordance with the Constitution of Japan
and the Special Measures Law on the Imperial House Law, I now perform the Ceremony of Enthronement
at the Seiden State Hall and proclaim my enthronement to those at home and abroad.
I deeply reflect anew that for more than 30 years on the Throne,
His Majesty the Emperor Emeritus constantly prayed for the happiness of the people
and world peace, always sharing in the joys and sorrows of the people,
and showing compassion through his own bearing.
I pledge hereby that I shall act according to the Constitution and fulfill my responsibility
as the symbol of the State and of the unity of the people of Japan,
while always wishing for the happiness of the people and the peace of the world,
turning my thoughts to the people and standing by them.

sincerely hope that our country, through our people’s wisdom and unceasing efforts,
achieves further development and contributes to the friendship
and peace of the international community and the welfare and prosperity of humankind.
*       *       *       *      *
「即位礼正殿の儀」を改めて拝すると、天皇の衣装装束に大和・・を感じた。
染・織、和装は今の世では実用的ではないだろうが、正月くらいは召したい。

※     ※     ※     ※     ※
記録的な不漁が続く駿河湾産サクラエビの秋漁が23日、解禁され、
24日早朝には由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)で初競りが行われた。
秋漁では2年ぶりの水揚げとなる。(産経新聞電子版より)
*       *       *       *      *
来年~順調に漁獲があることをお祈りしたい。

※     ※     ※     ※     ※
我が家の垣根に金木犀の花がついたが、この所の暴風雨で落花してしまった。
雑然とした庭だが、落花した花にも華飾が見てとれる。
「麗し日本」の緑だが、災害での反省、大自然に如何に対峙するか!?!
先人から教わった「余地を残す」、この言葉、肝に命じたい。
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“2019・10・22”《襍観・/・凡声19-14》

紅葉・黄葉間近の冨士嶽。 紅葉・黄葉間近の冨士嶽。

《時節・_・襍感⇔“令和元年”》
「即位礼正殿の儀」
「即位礼正殿の儀」が厳かに行われた。
萬歳と共に皇位の重みを改めて思った。
※     ※     ※     ※     ※
1945年9月27日、GHQ(連合国総司令部)最高司令官マッカーサー元帥の基に呼びだされた昭和天皇。
昭和天皇が直立不動で国際儀礼の挨拶をされたと伝えられている。
「戦争の責任はすべて私にあります。文武百官は、私の任命する所だから、彼らには責任はない。
私の一身はどうなろうと構わない。あなたにお委せします。
しかしながら、罪なき国民が住むに家なく、着るに衣なく、食べるに食なき姿において、
まさに深憂に耐えんものがあります。
この上は、どうか国民が生活に困らぬよう、連合国の援助をお願いしたい」
 マッカーサー元帥は驚いて立ち上がり昭和天皇を丁寧に椅子に座らせた。
真摯・紳士的な姿に心を打たれ、最後は玄関まで見送ったと言われている。
天上人として、国民・庶民には余り知らされてこなかった皇室・天皇の存在。
昭和・平成と言う時代の流れで漸く皇室の姿が語られるように成った。
憲法にある「天皇の存在」を侮蔑する事象には、耐え難い。
※     ※     ※     ※     ※
日本の伝統文化。。。!式典に際しての「エンペラーウェザー」何とも神秘的であった。
冨士嶽の初冠雪、天も祝っているやに拝した。
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“晴天特異日・・体育の日前後!?!”《襍観・/・凡声19-13》

“晴天特異日・・体育の日前後!...

今年は、関東首都圏・東日本を2度も台風が暴れ通り過ぎた。
被災地の皆さん、お見舞い申し上げます。
厚木飛行場周辺では、泉の森の大樹が数本倒壊した程度であった。
四季折々、訪れている「箱根」に豪雨が襲った。余りの悲惨さに絶句。
更には、時間が経つとともに各地で甚大な被害が判明し言葉を持てない。
激甚災害とマスコミは、事象を発信している。だが何処か引っかかる。
報道競争のようで、真摯な報道発信には見えない。
願わくば、被災地への迅速な支援をお願いしたく思います。
箱根に関しては、年頭の箱根駅伝への波及が心配だ。
自然界には、弱い線がある。この弱い線を如何に補強するかをおざなりに!!
コンクリートより人へ!?!・・・思慮深く考えよ、と天命が下ったか??
歴史的経緯をぼやいても仕方あるまい。反省、今をしっかり対処して頂きたい。
《時節・_・襍感⇔“前・東京オリンピック頃”》
気分的には、前を向いて、暗さを払拭したい。一寸、回顧してみる。
体育の日は、国民の祝日として1966年(昭和41年)から施行されている。
当初は、1964年の東京オリンピック開会式の10月10日がその日であった。
2000年(平成12年)から10月第2月曜日と定められた(ハッピーマンデー法)。
2020年(令和2年)の東京オリンピックより「スポーツの日」と改名される。
2020年に限り7月24日が、祝日となる(東京五輪・パラリンピック特措法)。
「体育の日」~「スポーツの日」という名称変更に時代的感覚がみえる。
※     ※     ※     ※     ※
10月10日は、晴天の特異日(統計上)との事でこの日が開会式に決定した!?!
秋晴れの爽やかな開会式だった。幸運にも開会・閉会式を観る事ができた。
1964年10月10日。半世紀前の国立競技場は、万国旗がなびき、
東京の空は、真っ青で天高く吸い込まれそうな秋の空だった。
航空自衛隊ブルーインパルス編隊が五輪を描き出し、スポーツの祭典は始まった。
色々な分野で日本人選手が、活躍した。又、日本が復興した証の祭典でもあった。
当時、僕自身はそんな見識は持っていなかった。が!!話は変わるが。。。⇩⇩
※     ※     ※     ※     ※
今の若い人には死語だろうが、、、「傷痍軍人」なる言葉を心してほしい。
こんな軍人の存在は、二度とあってほしくない。だが・・・!?!
それ故の護憲・戦争放棄、と叫ぶ人々がいるが・・・其れは誤りだ。
国防なる言葉は、実に重い。隣国・他国からの圧力に如何に対処するか。
※     ※     ※     ※     ※
又々、話変わって。「愛知トリエンナーレ」が社会で問題になっている。
個人的に思うのだが、昨今「言葉解釈がおかしい」と首を傾げる事が多々ある。
「検閲」と言うことばが誤って拡散してるように思うのだ。
「検閲」とは、公権力(行政等)が表現物や言論を審査し、
不適当と判断したものを取り締まる事をいう(今回で云えば県の対応だ)。
県が国に補助金を要請したが、手続きに不備あり補助しなかっただけの事である。
県の対応が可怪しいことだ。個人的に展示物の内容には、首を傾げる。
憲法に言う「象徴天皇」の存在、昭和天皇の戦後処理対応を国民は知るべきである。
日本の歴史において「天皇」の存在は、各時代の権力者の上にあったではないか。
思想的に・・右だ、左だを超越した、崇高な存在と思って止まない。
来週には、大嘗祭「即位礼正殿の儀」が 厳粛にとりおこなわれる。
そんな頃に、芸術と称し昭和天皇を貶める画像を公開した暴挙は、如何なものか??
一個人が、表明するにはあえて異を唱えない。
だが公共の福祉に供するのが、県という行政機関である。
行政の長(県知事)が、芸術と思想を混同させているお粗末さ。不快である。
※     ※     ※     ※     ※
芸術・文化の秋。。。!ノーベル化学賞に吉野彰氏、おめでとうございます。

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《 “秋・・樹の実”森羅・/・万象19-79》

《 “秋・・樹の実”森羅・/・...
ハンカチノキ(ハンカチの木) ... ハンカチノキ(ハンカチの木) ミズキ科(Cornaceae)
学名:Davidia involucrata Baill.
別名: ハトノキ(鳩の木)
(花画像は、借り物です。)
《時節感慨・・散歩先で》
ハンカチノキ(ハンカチの木);
中国南西部1500m以上の高山に自生する珍しい木。
ハンカチの様な大きい総包片の中に小さな球状雄花が集まり、
緑色の子房の先に1個のラッパ状の雌花ができる。
日本では、小石川植物園に初めて植栽されたと言われている。
果実が熟して(紫緑色)落ちると、種が自然発芽して立派な木に育つ。
新エングラー体系は、ハンカチノキ科。APG植物分類体系では、:ミズキ科。
ハンカチノキの花序は、必ず太陽と花の間にあって、日傘の役割をしている。
この白い“日傘”にはフラボノイドと呼ばれる成分が多量に含まれている。
フラボノイドには生物に有害な紫外線を吸収する働きがある。
“日傘”は太陽光の中から選別的に紫外線だけをカットし、
可視光だけを通過させる“すぐれもの”、と筑波実験植物園研究者が解明した。
*     *      *      *      *
椅子に座りっぱなしの生活を続けてしまい、股関節を痛めてしまった。
相棒が、散歩に引っ張りだしてくれた。瓔珞玉紫陽花の季節でもある、と。
春、種々の紫陽花が咲き誇る場所の近くに面白い樹がある。
この公園で未だ咲いているのに出会ったことがない「ハンカチノキの花」。
その熟した果実を見ることが出来た。

「2019/10/06麻溝・相模原公園」

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《 “秋・・出会った小花”森羅・/・万象19-78》

《 “秋・・出会った小花”森羅...
ホツツジ(穂躑躅) ツツジ科(... ホツツジ(穂躑躅) ツツジ科(Ericaceae)
学名:Elliottia paniculata (Siebold et Zucc.) Hook.f.
別名: ヤマボウキ、マツノキハダ、 ヤマワラ。
コスモス(秋桜) キク科 (A... コスモス(秋桜) キク科 (Asteraceae /Compositae) 
学名:Cosmos bipinnatus Cav.
別名: オオハルシャギク(大春車菊)、アキザクラ(秋桜)
《時節感慨・・訪問先で》
ホツツジ(穂躑躅) ;
名前的にはミヤマホツツジがより高い場所に育つように思えるが、実際には大差ない。
見分け方は、ホツツジの雄蕊はまっすぐで、 ミヤマホツツジ は上に反り上がる。
1m位の落葉低木で日当たりが良く岩の多い山地環境で見れる。
密に枝分かれし若枝は赤みを帯び後に灰色。葉は互生し楕円形で殆ど無柄。
枝先の円錐花序に花冠が深く3裂した白色の小さな花を咲かす。
容姿としては、ツツジ科植物のなかで最もツツジらしからぬツツジと言えるか。
円錐花序に付いた花は、極めて小さいく花柱は長く伸び先端がやや上向きに曲がる。
ホツツジは低山以下の山地に自生し小群落を作る。地味で山地が似合う植物だ。

そんな亜高山帯から高原に下りてくる場所に自生してる花に秋桜がある。

コスモス(秋桜);(画像は園芸種??)
「秋桜」をコスモスと読ませるが、桜の名前には白や薄いピンクが似合う。
白だけではぱっとしないが、コスモスの名所では赤系の中に必ず白を配しており、
引き立て役として存在感が高い。河原など乾いた場所に逸出が見られる。
茎は大方は、直立し全体に無毛。葉は対生、2回羽状深裂し裂片は糸状。
茎頂でよく分枝し長柄の先に多数の頭花をつける。頭花は直径7㎝前後。
花色はピンク、白、紅紫等。舌状花は8個程度が多く、舌状花の先は3裂する。
筒状花は黄色等、色々な色があり、園芸品種も多い(明治期に渡来した植物)。
「コスモス街道」「コスモス広場」等の名称を聞くが、自生群落を観たことがない。
野生コスモス(オオハルシャギク、学名 Cosmos bipinnatus)の群落は壮観だとか。
同行した米国人が語ってくれた。メキシコの標高1600メートル以上の高原。
昼夜の寒暖差が大きい。乾燥した冷たい風の中で楚々と咲いている由。
*     *      *      *      *
気候変動真っ只中、早まる開花、遅れる開花。多様性あるって喜んでいる。
「画一的貧化」を思う日々だ。植物は、我が思考の基である。
紅葉・黄葉は、これから始まるが、自分の予定では紅葉見物は今年は☓??
思いもよらない雑務が出来、それから逃れられない!!

「2019/10/02筑波・加波山周辺」




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《 “来る秋・・見つけた小花”森羅・/・万象19-77》

《 “来る秋・・見つけた小花”...
アレチウリ(荒れ地瓜) ウリ科... アレチウリ(荒れ地瓜) ウリ科(Cucurbitaceae)
学名:Sicyos angulatus
《時節感慨・・里山の今Ⅴ》
アレチウリ(荒れ地瓜);
北アメリカ原産の帰化植物。1952年に静岡県清水港で見つかった。
繁殖力が強く在来の植物を覆い枯れさせる問題が各地で起こる。
特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律に該当する植物。
日当たりの良い場所で蔓を伸ばし繁茂、巻き付き葉で他の植物を覆い害を与える。
全体に多毛で、茎には太い刺状の剛毛があり葉は互生でざらつきがある。
葉は円心形で浅く5〜7裂する。雌雄同株。葉腋から花序を出し黄白色の花をつける。
雄花と雌花は、其々、別の花序につき雄花序は長さ12cm前後でまばらに雄花がつく。
雄花は直径1cm位。雄蕊は花糸も葯も合着し、キノコのような形になっている。
雌花序は短く、雌花が頭状に集まってつく。雌花の柱頭は3個。
アレチウリは、外来生物法(2005)の「特定外来生物」に指定され一般の栽培は禁止。
*     *      *      *      *
無自覚に、のんびりと里山を散策していて、先日、考えさせられる事があった。
余り人が歩かない所で自然発生したか!?!在来種で野生化してる花々。
そんな花々が生きてる表土をある日、突然に人間の都合で壊してしまう。
何とも虚しい。都市計画法の大規模宅地開発際の「表土の保全」を思うのだ。
都市の中での植物をもっと考えるべきと思う。生物共同体的均衡なんて死語だ。
人間の「おごり」を改め、もっともっと慎重に対処すべきだ。
生きた表土になるまで、また時間が掛かる。
雑草とか外来種を如何に活用できるかを研究者に要望したいものだ。

「2019/09/28泉の森」
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《 “遅れ馳せ秋!?!・・里山”森羅・/・万象19-76》

ヒガンバナ(彼岸花) ヒガンバ... ヒガンバナ(彼岸花) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Lycoris radiata (L'Her.) Herb.
別名: マンジュシャゲ(曼珠沙華・天上の花)
ソバナ(蕎麦菜、岨菜) キキョ... ソバナ(蕎麦菜、岨菜) キキョウ科(Campanulaceae)
学名:Adenophora remotiflora
曼珠沙華が咲き誇っていれば見過ごしてしまうだろう!!
幸運だった。
シロバナマンジュシャゲ(白花曼... シロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Lycoris x albiflora Koidz.
手前が赤花曼珠沙華その奥に白花曼珠沙華が綺麗に咲き誇っていた。
マメアサガオ(豆朝顔) ヒルガ... マメアサガオ(豆朝顔) ヒルガオ科(Convolvulaceae)
学名:Ipomoea lacunosa
マメアサガオと断定できないが、朝顔系統の実と見える!?!
アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩... アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩) マメ科(Fabaceae)
学名:Desmodium paniculatum
実になるとやっかいな草だが、可憐さがある。
ヌスビトハギの種はサヤに2個あるが、アレチヌスビトハギは3~6個。
《時節感慨・・里山の今Ⅳ》
ヒガンバナ(彼岸花);
帰化植物で鱗茎に有毒(アルカロイド)を含む事で知られている。
和名の由来は彼岸の頃に花が咲く事から。渡来は、安土桃山時代か。
文明16年(1484年)温故知新書に「曼殊沙華」名が記載されている。
葉は花の終わった後の10月に出て翌春に枯れる。
今年は、猛暑が長引いた事で彼岸花の開花が2週間ほど遅い。
2日ほど前に泉の森で観たが群落の殆どが蕾であった。
それに比べ彼岸花と 鍾馗水仙 との交雑種、白花彼岸花は満開!?!
クリーム色がかった所は、黄色の 鍾馗水仙 の面影かも知れない。
白花彼岸花については以前記したことがある。白花彼岸花は、白曼珠沙華ともいう。
*     *     *     *     *
今年は、お彼岸時に曼珠沙華が見られなかった。2週間も開花が遅れた。
漸く咲き始めている所にであえる。でも周りの野草の可憐さ!!
一つの種類を撮影してる人ばかりだったが、野草全てに活力を頂いた。

「2019/09/28泉の森」














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《 “来る秋・・白色小花”森羅・/・万象19-75》

シラヤマギク(白山菊) キク科... シラヤマギク(白山菊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Aster scaber Thunb.
別名・別読み: ムコナ(婿菜)
総苞は下の方が少し膨らんでいる... 総苞は下の方が少し膨らんでいる。総苞片は3列。
上部の葉は余り特徴的でない普通... 上部の葉は余り特徴的でない普通の葉。
下部の葉では、変化して心形にな... 下部の葉では、変化して心形になっている。
別茎の根生葉。フキの葉の様に丸... 別茎の根生葉。フキの葉の様に丸い葉をしている。
《時節感慨・・里山の今Ⅲ》

シラヤマギク(白山菊) ;
ヤマ(山)の名が前に付く ヤマシロギク と呼ばれる花もあり混乱してしまう。
別名のムコナ(婿菜)は、 ヨメナ に対して付いた名前に由。
若芽は、春の山菜。 ヤマシロギク との区別は、花だけでは難しい。
大きな違いは葉の裏が白く毛が生えてる事だが、葉裏の違いも微妙で識別困難、
ヤマシロギクにもわずかだが毛がある。
明るい林床などで咲く花。似た花が、幾種類もあるが、葉の様子に特徴がある。
泉の森周辺に見れる野菊は5種類で関東嫁菜、柚香菊、白嫁菜、野紺菊、白山菊。
シラヤマギクを改めて観察すると 茎や葉に短毛が生え、ざらつく。
葉は下方ほど、大きく、葉柄も長い。下部の葉は、長さ・幅15㎝前後の心形。
葉柄も長さ15㎝前後、翼があることが多い。
葉の鋸歯は不規則で粗く、やや重鋸歯状。上部の葉は先が尖った卵形、小さい。
頭花は白色、直径約2㎝、舌状花は4~9個、数が一定せず、まばらにつく。
総苞は直径5~6㎜、鐘形、総苞片は3列。冠毛は褐色を帯び、長さ4㎜前後。
※山白菊は、白嫁菜との混同を避けるため田舎菊と呼ぶことがある。※
*     *      *      *      *
永い間ヤマシロギクとシラヤマギクとは同じものと思って来た。
昔、谷川岳一ノ倉沢で登攀を終え、西黒尾根1,600m(標高)辺りで見た花。
シラヤマギクと思ってきたが、ヤマシロギクと教えて頂いた。
風になびくヤマシロギク、里山に見るシラヤマギク共々、秋風情である。
「2019/09/22泉の森」
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《 “来る秋・・黄色い小花”森羅・/・万象19-74》

カラスノゴマ(烏の胡麻) アオ... カラスノゴマ(烏の胡麻) アオイ科(Malvaceae)
学名:Corchoropsis crenata Siebold et Zucc.
Corchoropsis tomentosa (Thunb.) Makino
面白く不可思議な花構造。 **... 面白く不可思議な花構造。
**解説画像は、拝借したもの**
《時節感慨・・里山の今Ⅱ》
カラスノゴマ(烏の胡麻);
道端や水田に生える1年草。草茎は直立し、高さ30~90㎝前後になる。
葉は互生し長さ2~7cm、幅1.5~3.5cmの卵形。裏面に沢山の白毛の星状毛がある。
今頃(秋)に葉腋から直径約2㎝位の1つの黄色い花を付ける。
花弁は5枚、雌蕊を囲み仮雄蕊が5本、その外側に長さの異なる雄蕊が15本並ぶ。
萼片はそり返る。旧分類シナノキ科から新分類(APG)でアオイ科になった。
和名は種子をカラスの食べるゴマに例えたものといわれている(在来種)。
花の構造が複雑でちょっと変わっている。雄蕊のほかに、仮雄蕊がある。
 本多郁夫氏の「植物生態観察図鑑」に、
仮雄蕊に集粉毛が生え、蕾の中で葯から花粉がでて仮雄蕊の集粉毛に付くに由。
長い雌蕊と花粉が付いた長い仮雄蕊が突き出ている花の様子は、
クサギやツツジの仲間、ユリの仲間などの雌蕊と雄蕊の様 子と似ている。
しかしながら、わざわざ仮雄蕊を作り、それに花粉を移すのか不可思議だ。
一昨年は10月3週頃、昨年は、9月最終週に確認した。徐々に早く咲くのは!?!
*      *      *      *      *
秋らしくなってきた野山だが、自然界、社会の事象にこころ痛む。
来週にかけて、又々台風が通過するらしい。被害のないことを祈る。
「2019/09/20泉の森」

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《 “来る秋・・白い小花”森羅・/・万象19-73》

イヌショウマ(犬升麻) キンポ... イヌショウマ(犬升麻) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Cimicifuga japonica (Thunb.) Sprengel
下側から咲き始める・・蕾が燃え... 下側から咲き始める・・蕾が燃えようとしている姿に映る。
《時節感慨・・里山の今》
イヌショウマ(犬升麻);
キンポウゲ科の植物で見慣れているが、自生地は関東~近畿である由。
半日蔭の林縁や林床、暖帯に生育する。埼玉県では準絶滅危惧(NT)。
草丈20㎝程。茎葉はなく根元に集まって互生し1~2回3出複葉、
葉柄の基部は広がって茎を抱く。葉裏脈に縮れた短毛がある。
小葉は長さ5-10cmの広卵形で基部は心形~円形、先は掌状に3-5中~浅裂し、
縁に鋭い鋸歯があり両面の脈上に短毛がある。
枝先に長さ20-35cmの穂状の花序を出し白色花を多数つける。
花序は殆ど曲がらず短毛が密生する。花は下から上に咲き上がり蕾は赤みを帯びる。
サラシナショウマと異なり、ほぼ無柄で花穂に直接花がついているように見える。
開花時には花弁と花弁状の萼片があるが、開花後に落ち多数の雄蕊が残る。
果実は長さ5-6mmの無毛の袋果で、ごく短い柄がある。種子に鱗片状の襞がある。
ショウマと名付く種類は多いが、単にショウマとは、 サラシナショウマ の事。
サラシナショウマは、薬用になるが役立たないと言うことでイヌショウマ。
*      *      *      *      *
秋らしい晴天の下、里山散歩をしたが、社会で起こっている事を考えると!?!
自然の脅威は、計り知れない。人間の「業欲」を考えさせられた台風被害。
権利と義務は、表裏一体。身を以て処したいが・・何も出来ない。
他力本願、行政・国政に切望するだけで、実にもどかしい。
建設基準法をもっと真摯にマスコミは伝えるべきだ。
鉄塔・電柱・鉄骨物の倒壊の原因究明、何故倒れたのか??
人的に被害ばかりを報道してるが、構築物自体の問題点をも報道すべきだ。
激甚災害の本質も再検討すべきだ。事象的即物に因われず本質検討を希す。

「2019/09/20泉の森」

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