小豆の赤は、邪気を払い、1年の万病を防ぐとも伝えられている。
元日の大正月に対し、1月15日を小正月といい、前夜を14日年越しという。
門松やしめ飾りをかたづけ、一息ついて、お正月の疲れを癒す日。
正月に忙しく動いた主婦をねぎらう意味から
「女正月」と呼ぶ地方もある。
今時の主婦は・・・???
最強の抗酸化物は、小豆だとか!?!
食物に含まれる抗酸化物に付いてアメリカ農務省の研究者が
100種類の果物や野菜、木の実、スパイスや
ハーブなどの抗酸化力を
調べた所、赤い豆類がトップでベリー類がそれに続くとか。
身体をフリーラジカルから守る抗酸化物では、トマトのリコピンや
日本茶のカテキン、黄色い色素のベータ・カロテンがよく知られているが、
アメリカ農務省の研究員で栄養学と化学のスペシャリスト、
ロナルド L. プライヤーらの発表によると
(Journal of Agnicultural and Food Chemistry;04 June)、
アズキのような赤い豆と、ブルーベリーなどがトップテンに名を連ねている。
豆は糖尿病食の"花形"
豆は高ファイバー食品の代表、グリセミック指数がとても低い。
すなわち、食後の血糖上昇が特に少ない食品。
だが、豆の、特に赤い豆の抗酸化効果がとても強い事は判明したが、
その仕組みや成分は解明されていない。
それに比べ、葡萄類は比較的よく研究されている。
ブルーベリーの青い色素、アントシアニンはよく知られた抗酸化物。
野菜や果物の色には意味がある
野菜や果物は強い太陽光線から身を守ったり、
光合成で生じるフリーラジカルに対応する為に色々な防衛手段を持つ。
野菜や果物の特有の色を現わしているファイトケミカルズ(植物化合物)
に抗酸化作用があることが分かってきました。
スイートコーンの『黄色』はルテインの色、
メロンやカボチャ、マンゴーの『オレンジ色』はベータカロテン、
トマトやスイカの『赤』はリコピン等々。ベリー類の紫や青、黒も同じ。
生サラダは思い切ってカラフルにしてみたい。
食欲をそそる色、食べておいしいサラダは思った以上にヘルシーでは!?!
余談が先^^で、前置きが長くなったが・・・。
あずき (小豆) Vigna angularis
1年草 【まめ科ささげ属】 原産:熱帯アジア
7〜9月に黄色い蝶形花を咲かせる。
小葉は3枚ある。
熱帯性のため寒さに注意する
花をかたまって咲かせ長細い実をつける。
熟れると莢の中には赤い小さな実が沢山入っている。
ムシロに干したこの莢を、昔は木槌で打っていた。
それを正月に餅のアンに利用していた。餡子・お赤飯でお馴染みの小豆。
アズキと一般的に呼ばれているが、
大豆(ダイズ)と比べてアズキ(ショウズ)と呼ぶこともある。
名前の由来は、「ア」が昔から赤い色を指しており、
「ツキ」「ヅキ」が溶けるという意味があったらしい。
他のお豆より形が崩れやすい・・・ことから付いたという説もある。
種類は、
赤小豆と白小豆があり、一般的なのは赤小豆。
白小豆はあまり出回っていないが、風味が強く、甘みも多い。
赤小豆は大きさの違いで大納言、(普通の)中納言、小納言に分けられる。*大納言は高級和菓子
*中納言・少納言は、赤飯や小豆粥、餡子に一般的に使われる。
(関東の赤飯ではささげが用いられることもあり。)
英語でも、「アズキ」という名称で呼ばれる程広まっている。
1月15日には、正月に疲れた胃を休める為に
「あずき粥」を頂く。冬至の日には、かぼちゃと小豆の「いとこ煮」を食べると、
一年風邪を引かないと云われるでしょ^^。
冬至には、ゆず湯と『いとこ煮』です。お彼岸には牡丹餅・・季節の変わり目・行事毎に小豆を食すのは、
中国・韓国・日本の古来から、赤い色には魔よけの能力が宿っている、
とされる信仰からか!?!善哉と云えば、『夫婦善哉』!?!法善寺横町のお店では、
一人前頼んでも二杯に分かれて出てくるとか・・・。善哉の謂われは、
一休和尚(一休さん)が餅入り小豆汁を賞して『善き哉』と言ったからとか、
出雲の神在(じんざい)餅という、毎年十月に諸国の神々が出雲に集まる時、
赤小豆を煮て汁を多くし、餅を少し入れて祭事に供えたのが始まりとか。
諸説あり。小豆の花から・・・想像は膨らむ^^。