“ショウジョウボク!?!”《襍_赤色・/・拈華微笑57》

ショウジョウボク(猩々木) ト... ショウジョウボク(猩々木) トウダイグサ科(Euphorbiaceae)
学名:Euphorbia pulcherrima
別名:ポインセチア
英名:poinsettia,Christmas flower
ポインセチアの花。 ポインセチアの花。
吹き抜けの「グリーンスクエア」... 吹き抜けの「グリーンスクエア」で迎えてくれた季節模様。
鉢植えポインセチアで構成された... 鉢植えポインセチアで構成されたクリスマスツリー
サカタのタネグリーンハウスは、... サカタのタネグリーンハウスは、県立相模原公園内にある大温室。
フランス庭園からのグリーンハウス建物。
後ろの塔は、麻溝公園の展望台タワー。

※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※
ショウジョウボク(猩々木)と聞いてすぐにポインセチア(poinsettia)、
と分かる人は、樹々をよく知っている人だろう。
ポインセチアは、メキシコ~中南米に自生する常緑低木。
アステカ文明時代から赤い苞葉(ほうば)で染料を取るなど利用されてきた。
植物学者でもあった米国の初代メキシコ駐在公使ポインセット氏が発見した樹。
今では色々と品種改良されている園芸種でシクラメンと並び冬の鉢植の代表。
猩々とは能楽で使う能装束の空想上の「猩々」??に由来するとか。。。!
花には雄しべと雌しべだけで花びらがなく、これを包んでいた苞が花びらに見える。
茎の先の黄色い小さな花が、日照時間が短くなると開花。冬花の代表的存在。
(知らなかった和名、和名の命名って何とも可笑しい^^)
※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※

先日、散策した相模原公園の中にある“グリーンハウス”
園芸の世界では有名な「タネ屋」さんが管理・運営してる大温室。
そのエントランスに大きなクリスマスツリーが飾られていた。
さすが「タネ屋」さんが組み創作したツリー!! 見入ってしまった。
今年は諸々あって、のんびりと花散策できなかった。
そんな年末に赤く萌えた鉢植え猩々木のアレンジは、お見事。
来年に向かっての思いを彷彿とさせてくれた。
今年は、静かにクリスマスを送った。
若い頃のクリスマスイブは、町中は賑わいクリスマスケーキの販売はすごかった。
昨今のハロウイーンのように。時代は移り変わって行くんだなぁ。。。が実感!

余熱利用の循環装置;
グリーンハウスの温室植物を育てるための装置。
暖房のために隣の南清掃工場から余熱を送ってもらっている。
清掃工場でゴミ消却で出来た熱湯が温室内の熱交換機に送られて、
そこで70℃のお湯をつくり、ユニット・ヒーターでグリーンハウスの冷暖房。
そして、その水は再度、清掃工場へもどされ再利用されている。
*     *     *
のんびりと自分の撮った画像を見ていて、イマイチって苦笑する^^)。
デジカメの凄さは、わかってきた。
交換レンズの使い方の難しさをも痛感した一年でもあった。
花の写真を撮っているが、使ったカメラ(1機種に絞って)ではダメだと判断。
写り、高解像力、描写の線の細さ、繊細さ、ボケさ加減、総て表現不足。
デジカメ仕様のレンズ特性を引き出せない。又、液晶の精度が良くなかった。

若いプロカメラマンの機材を使って撮った写真の描写具合を見て驚愕する。
倍率色収差、ピント位置前後の輪郭にマゼンタや緑色っぽい縁取りがつくような描写、
これらがまったくない。ピュアーそのもの、かぎりなく自然に写る。
プロは言う。
「ただし、この高価なレンズを使って困ってしまったことがひとつある。
ボケ味の美しさから、絞り開放で写したくなる欲求を抑えきれなくなるレンズなのだが、
その場合のピント位置は本当にシビア。一眼レフカメラでは内部のミラー、
ファインダースクリーンなどの微妙な調整のズレで完璧なピントが得られない。
色々と画像比較を見せてもらうとはっきりと分かった。
微細なズレがある。ファインダー撮影では満足な撮影ができず、
液晶モニターと拡大表示を使ったライブビュー撮影で初めて満足のいく結果が得られたという。
これからの高解像、高画質カメラは、物理的に考えてもファインダーを使った一眼レフではなく、
電子的に拡大表示できるミラーレス構造になっていくのだと予測していた。」
プロ機材的な繊細な機材を使うハイアマチュアカメラマンが多くなってきたが、
使いこなすのは、大変。。!爺では重たすぎるし高価すぎる等とのたまわっている。
最近、ミラーレスで素晴らしいデジカメが出現している。
1機種にこだわって撮った2年間だが、次のステップに進めそう、が来年だ。
かつて4X5を担いで、登攀では6X6で撮ったのが懐かしく思い出される。
今のデジカメ、画質ではあの4X5に引けをとらない。
「カメラ屋」とか「機材屋」とか・・・!?!日本経済を支えている人々が沢山増えた。
「写真屋」を自認し、画像表現、画質にこだわり愛用機を完璧に使いこなしている仲間たち。
マニアックな機材で見事な表現を見せてくれた若いカメラマン。
我が子世代、一世代前の人、更には年長者の仲間が特異な機材でお互い切磋琢磨しよう、と。
銀塩写真で育った人間が、デジカメ・レンズの特性になれるのに随分と時間を要したが。
爺の挑戦が、始まる。ボケ防止にもなるか・・・・!  2016年が楽しみだ。


「相模原市・相模原公園」
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“化石の樹!!”《襍驚・/・拈華微笑56》

アケボノスギ(曙杉) ヒノキ科... アケボノスギ(曙杉) ヒノキ科(Cupressaceae)
Metasequoia glyptostroboides H.H. Hu & Cheng
別名: メタセコイア
(相模原公園・フランス庭園)
カイノキ(楷の樹) ウルシ科(... カイノキ(楷の樹) ウルシ科(Anacardiaceae)
Pistacia chinensis Bunge
別名:トネリバハゼノキ(舎人葉櫨の木)、カイ(楷)、ランシンボク(爛心木)
(フランス庭園奥の径沿いで見た。左上の樹・枝)
林床に敷き詰められてる枝葉、先... 林床に敷き詰められてる枝葉、先日の強風で落ちたのか。
地中の奥底から燃え上がって来たように映る色合い。
心休まる光景だったが、戦後70年目の年に似合ってる。
来年は、新たな芽吹きがあるように。
林床の緑の葉が暗示してくれてるよう。。。


*  *  *  *  *  *
ラクウショウにそっくりな樹木。紅葉も同様な落葉針葉樹。
アケボノスギなる和名より「メタセコイア」の方が通りが良いかもしれない。
公園や街路樹、ゴルフ場などに植栽され、よく見かける。
原産地の中国では、高さ35m、直径2.5mになるものがあると言われる。
葉は十字に対生し、秋にはレンガ色になって落ちる。
樹皮は赤褐色で縦に裂ける。雄花序は黄褐色で長く垂れ下がる。雌花は緑色。
球果は長さ2-2.5cmの卵状球形で、10月ごろに成熟して褐色になる。
『研究者ノート』(筑波大・加藤雅啓、矢部淳)
メタセコイアは、最初に日本で化石として発見され(発表は昭和16年)、
その後、昭和23年に中国で生きた個体が発見されたことから「生きた化石」といわれています。
セコイアと似ていますが、メタセコイアが落葉樹、セコイアが常緑樹といった大きな違いがあります。
化石の発見でわかるように、かつて日本にもメタセコイアが自生していました。
しかし、自然に起こった気候変化(寒冷化)によって日本から絶滅してしまいました。
現在、人間活動による地球温暖化の問題が取り上げられていますが、
メタセコイアの絶滅は環境変動と絶滅危惧植物の関係を考える一助になることでしょう。(加藤雅啓)
ヒノキ科に属するメタセコイア、セコイア、ヌマスギ(ラクウショウ)は“生きている化石”の代表格です。
どれも日本には自然の状態では生えていない植物ですが、実は日本でも化石が見つかっています。
これらが生きている化石と呼ばれるのは古くから化石記録があるためで、
メタセコイア属はおよそ1億年前、ヌマスギ属やセコイア属はそれよりも少しあと、
いずれも中生代から化石種が見つかっていて、ある時期に現生種が現れ入れ替わりました。
ただし、これらの現生種がいつ現れたかという問いにはまだ統一した見解は出ていません。
“生きている化石”とよばれるメタセコイア・セコイア・ヌマスギですが、
これら3属の歴史は互いに少しずつ違っています。
メタセコイア属は白亜紀後期以降アジアとアメリカに分布していました。
新生代を通じて分布を縮小する中で最後まで残ったのが東アジアで、
日本からはおよそ80万年前に絶滅します。
一方のセコイア属とヌマスギ属は北半球の広い範囲に分布していましたが、
ヌマスギ属が東アジアで早くに衰退し、
新第三紀(2300万年前以降)に入ると化石が見つからなくなるのです。
彼らがなぜ違う歴史を歩んだのか、解決にはさらなる研究が必要です。(矢部淳)
*  *  *  *  *  *

(以下、産経新聞webサイトより)
昭和天皇が愛した木“生きた化石”メタセコイア…
元大阪市立大教授の発見から来年で75周年、記念イベント計画

太陽の塔の周りに植えられ、紅葉の見頃を迎えたメタセコイア=吹田市
針葉樹なのに落葉する珍しい植物「メタセコイア」が
吹田市の万博記念公園などで紅葉の見頃を迎えている。
道路の並木や学校、公園などでよく見かける木だが、日本人が化石をもとに発見し、
大阪から全国に広まったことは、ほとんど知られていない。その歴史的発見から来年で75年。
昭和天皇もこよなく愛された木の知られざる歴史を知ってもらおうと、
関係者が観察会などを計画している。(上岡由美)

戦後復興と姿重ね
「わが国のたちなほり来し年々にあけぼのすぎの木はのびにけり」
昭和62年、昭和天皇が歌会始でお詠みになった御製(ぎょせい)。
「あけぼのすぎ」はメタセコイアの和名で、戦後の荒廃から立ち直り、
高度経済成長を遂げた日本を、あけぼのすぎに例えてうたわれた。
この木を「発見」したのは、元大阪市立大学教授の三木茂博士(1901~74年)。
昭和16年、岐阜県土岐(とき)市の粘土層から、
欧米の研究者がセコイアやヌマスギとしていた植物の化石を見つけ、
葉の付き方や「球果(きゅうか)」のウロコの並び方の違いから、
未知のものであることを見抜いて「メタセコイア」(「メタ」は「後の」という意味)と名付け、発表した。

「生きた化石」発見
 大阪平野では約100万年前に絶滅したと考えられていたが、
発表から4年後の昭和20年、その植物が中国・四川省で実際に生きているのが見つかった。
当時、日本は戦後の復興が始まったばかりで、
「日本人が化石で発見した植物が生きていた」と世界を驚かせたという。
 現地を調査した米国の古生物学者・チェイニー博士が種子を採集。
「生きた化石」を保存するため、中国と気候が似ている日本で育成しようと、
三木博士が大阪市立大に設置した保存会に苗木100本が贈られた。
日本各地の大学や研究所に配布された後、挿し木で苗木を増やし希望者に配布。
成長が早い上、新緑、紅葉とともに円錐(えんすい)形の樹形が美しく街路樹などとして全国に広まっていった。

皇居吹上御苑にも
 皇居吹上御苑にはチェイニー博士から昭和天皇に献上されたメタセコイアが植えられている。
大阪市立大学理学部付属植物園(交野市)には、100本のうちの1本である「導入木」が残るほか、
大阪市立長居植物園(同市東住吉区)や万博記念公園などでも見られる。
植物の化石に詳しい市立自然史博物館(同区)の主任学芸員、塚腰実さん(56)は
「絶滅したはずのメタセコイアが発見されたのは戦争直後だったにもかかわらず、
日・米・中の研究者が協力して保護に取り組んだおかげで世界各国に広まっている。
『人類の進歩と調和』のシンボルである万博記念公園の太陽の塔の周りに
メタセコイアが植えられているのは象徴的」と話している。
来秋、75周年を記念して市立自然史博物館と付属植物園で講演会や観察会、標本展示が予定されている。


*  *  *  *  *  *
カイノキ(楷の樹);
後ろのメタセコイアにもまして濃い朱色が美しい紅葉。
ハゼノキ、ヤマハゼの仲間で中国原産。
中国の孔子廟に植栽されていた木の種から育成、
大正時代に日本各地の儒学に関係ある学校等に配られた。
孔子の弟子がカイノキの杖を孔子の墓前にさし杖し
芽吹き成長したとの言い伝えで「学問の木」と呼ばれる。
和名は、葉が揃っていることを楷書にみたてた。

※   ※   ※   ※   ※   ※
今年は、法律を学んだものには感慨深い歴史的変遷の年となったように思う。
法哲理にもとづき、法とは・・・とりわけ「憲法」とはなんぞや・・・と再考する年になった。
世人は、違憲・・違憲と、いとも簡単に言っているが、法とは何のためにあるか。
而して、今ある法は、現実的に・・現状的に適しておるか、真摯に深刻に考えるべきが今である。
学識者も「違憲」と簡単に言ってほしくない。現法典・日本国憲法条文からすれば正しく違憲だろう。
何回ものたもうてきたとおり、違憲故に現状に見合った自主憲法的修正是非を国民投票すべきである。
戦後70年の歳月を以って、日本の立ち位置、隣国との問題、更には国際情勢。
極論を言えば、米国軍隊の傘に護られてる日本国土がある。
米国に従属するのではあるまい“安保関連法は。今ある日本国をいかに守るかであるはずだ。
“60年安保”“70年安保”と時代背景、国際関係は、違うではないか。
今在る隣国の思想背景、教育の歴史は、流れ方として日本と同じと映る(方向は違うが)。
日本の戦後義務教育が、一貫してある方向を向いて流れてきたのと同じように。
保守・革新と言った思想的問題で対立させているマスメディアのあり方にも疑問がある。
{立憲主義に立って今を真摯に考えたい」2016年は、憲法を考えてみよう!!
日本と隣国との違いは、「表現の自由」の有無ではなかろうか。
日本には、「表現の自由」「思想信条の自由」は、完璧に保証され思想統制はない。
だが、政治の世界では、体制、反体制的二極化になり下がりつつある。
「戦後70年談話」を表明した安倍総理の内容は、敗戦国からの脱却表明と受け止めたい。
此の70年間に経済成長と軍事国家への反省・懺悔行脚を真摯に処してきたと思うのだ。
歴史的経緯の中で現日本国憲法は、時代背景・国際関係に乖離すると考える。
「化石」であってはならない。ましてや敗戦国的自虐史観は、もういいだろう。

目の前のメタセコイア並木を眺めていると、樹々の成長と日本の成長が重なる。
幸なるかな今の日本国内・・・のんきに「戦争法案反対!!」などと言っていられる。
国土を守る・・・防衛ってどういうことか???もっと真摯に考えるべきだ。
現実を如何にすべきか? 我が身に火の粉が及ばないと分からないのだろうか!?!
隣国から脅威を受けてる石垣・八重山諸島の現実を!!!
なぜに沖縄の首長は、県民の現状に手を差し伸べないのか?
沖縄本島だけが平和に向かえば良いと言ってるにしか見えない。
戦後70年を以って、憲法改正の期は熟したと思って止まない。
離島の小笠原周辺での隣国の暴挙。日本海・東シナ海にして然りではないか。

岸信介元首相が死去した時、かつての全学連委員長が・・・!
弔辞的に述べた「岸さん、貴方は・・・正しかった」この言葉が思い出される。
※   ※   ※   ※   ※   ※
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“初見・紫陽花!?!”《襍驚・/・拈華微笑55》

ヤマアジサイ(サワアジサイ) ... ヤマアジサイ(サワアジサイ) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea “sakura”
ヤマアジサイ系交配品種の「SAKURA」
アスペラ・ストリゴサ(ヒマラヤ... アスペラ・ストリゴサ(ヒマラヤタマアジサイ系・園芸種)
学名:Hydrangea aspera(H.strigosa)
生き残った萼片
ヨウラクタマアジサイ(瓔珞玉紫... ヨウラクタマアジサイ(瓔珞玉紫陽花。ラセイタタマアジサイ系)
学名:Hydrangea involucrata v. multiplex(nakai)
ヨウラクタマアジサイ・・拡大画... ヨウラクタマアジサイ・・拡大画像
ヨウラクタマアジサイの葉・・大... ヨウラクタマアジサイの葉・・大きいたて30センチはゆうにある。

「アジサイ・アスペラ・ストリゴサ」(ヒマヤラタマアジサイ)
装飾花は白、両性花は藤桃。ガク咲き。中国ヒマラヤ産。
英米仏等の分類では、葉が大きく広いフェルト状のものを単にアスペラとし、
ストリーゴーザを葉の細い秋咲き種としている。
*  *  *  *  *  *
「タマアジサイ」
山アジサイ同様日本各地の山で見られるアジサイ。
その名の通り、開花前の花が苞とよばれるもので覆われ、
シャクヤクのような玉状の蕾を見せる。葉は大きく、ざらつきがある。
急激な環境変化に弱い。日陰から日向へ移植したりするとすぐに葉焼けする。
花期は他のアジサイより遅く、気候・環境にもよるが8月くらいに咲く。
自生しているものは白花で一重咲きが普通だが、
八重咲きや緑花のものなども発見され、それらは園芸品種になっている。
タマアジサイは福岡県から岐阜県辺りと伊豆七島に自生分布している。
蕾が球形をしているのでタマアジサイと命名された由。
蕾が、卵形の苞葉に包まれ苞葉が大きくなると苞葉が脱落、中から花が出てくる。
*  *  *  *  *  *
ヨウラクタマアジサイ(瓔珞玉紫陽花)、ラセイタタマアジサイ系。
半てまり咲きで7月~11月頃まで咲き、色の変化が美しい。東京都伊豆大島産。
両性花を欠き全てが萼を重弁状に付けた白い装飾花、散房(又は密穂状)花序に咲く。
葉の表面は硬い毛が密集し、特に裏側は猫の舌のようにざらざらしている。
瓔珞(ようらく)とは、仏像の装身具や寺の天井からぶら下がっている装飾品を言う。
それに見立てた命名のようだ。
種小名のインボルクラタは「総苞のある」という意味。
球状の蕾をもつ植物によくつけられる名前。
変種名ムルチプレクスは「多重の」という意味で、
萼(花びら)が何重にも重なっていることを指す。
このヨウラクタマアジサイは、パカッ!と割れた感じで開花が始まる。
それ故、クスダマノキとも呼ばれる。アナベル、ピラミッドアジサイの近縁種。
蕾から開花まで時間がかかるアジサイ。耐寒性もやや低め。
咲き進むと花弁が垂れ下がり、一般的なガクアジサイとも違う雰囲気を醸し出す。
花弁は数か月で白色からライムグリーン、と変化に富むアジサイ。

※   ※   ※   ※   ※   ※
12月6日、麻溝公園を散策し始めると、ヤマアジサイ系交配種らしい「SAKURA」を見かけた。
玉紫陽花系なら未だ咲いているだろうが!?!でも時々、息の長いのが居るから楽しめる。
少し先に行くと、玉紫陽花園芸種(アスペラ・ストリゴサ)が一輪だけ顔を見せてくれた。
花探しは、此のくらいにして、と展望塔に上がってみると黄葉・紅葉の樹々が眼下に広がる。
此の周辺は、旧陸軍の練兵場だった由。戦後米軍も使用していた、それ故に緑が濃い。
この日は、晴れていたが訪れた時は薄っすらと雲がかかっていて樹々の色は映えなかった。
麻溝公園(市立)と隣り合わせに相模原公園(県立)があるが散策者には一つの公園と感じる。
大きな歩道橋で隣接されている相模原公園、雑木林を整備してるといった趣がある。
そんな林の中を歩いていて、初見の植物に出会った。どことなくアジサイ!?!
だが葉がでかい!!30センチ位。帰宅して、花の形状等で調べたが手持ちの資料では???
再度、12日に訪ねてみた。公園管理事務所で聞こうと。
仔細・名称は、専門家不在でわからなかったが、見当は付いた。やっぱりアジサイ!!
隣の麻溝公園は、紫陽花畑を整備している。こちらも散策路に紫陽花を植裁したのか。
崖地のような場所に・・・植裁するならタマアジサイが似合うか。。。?
昨夜、父が撮った古いモノクロ写真に同じような花が箱根山中での記録としてノートされていた。
花の形状からすると「ヨウラクタマアジサイ」のようだ。
花の形状が、徐々に変化していくのだ!! 一般的には開花初期の形状しか載っていない。
数年前から、自生紫陽花を追いかけているが、春から初冬まで観察しないと・・・反省。
此の花のことが頭の中で??? 綺麗な景観を楽しむどころか・・・脳裏にも甦らない。
漸く落ち着けた。それにしてももう師走だ。気候異変なのか? 植物の生態は奥が深い。

相模原市には、今一か所、相模原北公園がある。
やはり雑木林を利用した植物園のような雰囲気を持つ県立公園で紫陽花植裁が素晴らしい。

久しぶりに我が家にある資料をつぶさに見て漸く花名を特定できたが、、、。
麻溝公園発刊の紫陽花資料集の中に画像と同じような花が写っていた。
懸命に調べて漸く。。。!?!紫陽花に力を入れてる麻溝公園資料に出ていた。。。!
勉強不足、思慮が足りないことを痛感した。
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「相模原市麻溝公園・相模原公園」
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“姫柿!!”《襍観・/・拈華微笑54》

(画像1) ロウヤガキ (老鴉... (画像1)
ロウヤガキ (老鴉柿) カキノキ科(Ebenaceae)
学名:Diospyros rhombifolia
日本名:姫柿(1991年に中国から渡来した折、命名)別名・ツクバネガキ
英名:PrincessPersimmon
果実拡大。 果実拡大。


姫柿(正式には老鴉柿ロウヤカキ)、中国原産。
実の大きさは2~3cmほどと小さく盆栽に用いられている。
果実は渋くて食べられない由。
姫柿は雌雄異株(希に同株が出現)で播種した内の6割が雄株になる由。
雌花、萼片が特徴で正月の羽根付きの羽根に似ているので別名ツクバネ柿と言われる。
雄花には萼片がない。

※   ※   ※   ※   ※   ※
相模原市内には、特長ある都市緑地公園が3ヶ所ある。
其のうちの一か所、相模原市立麻溝公園を12/6に散策した。
今の季節、開花してる野生種の花は、ほとんど見れず。
だが紅葉・黄葉した樹々は、見応えがあった。
時折訪れる公園だが、見過ごしていた植物に出会った。
盆栽で多用されている“ロウヤガキ (老鴉柿)”の果実(画像1)。
盆栽でしか観たことがなく、地植えされた実物は、何とも立派だ。
2メートル以上の高さがある。
盆栽のイメージからすると雑然と実がなってるといった感じだった。
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「相模原市麻溝公園」
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“季節感(紅色)!!”《襍色・/・拈華微笑53》

ヤマモミジ(山紅葉) ムクロジ... ヤマモミジ(山紅葉) ムクロジ科(Sapindaceae)
学名:Acer palmatum Thunb. var. matsumurae (Koidz.) Makino
ノムラモミジ(野村紅葉)ムクロ... ノムラモミジ(野村紅葉)ムクロジ科(Sapindaceae)カエデ属
学名:Acer palmatum var. amoenum cv. Sanguineum
別名:野村楓、武蔵野

※   ※   ※   ※   ※   ※
『ヤマモミジ(山紅葉)』
雄性同株。低山の林内に生える落葉小高木または高木。高さ15mに及ぶ。
枝には早落性の軟毛がある。葉の裂片はふつう9個で重鋸歯がある。
不揃いの花序は複散房状で、有花枝に頂生して軟毛をまばらにつける。

『ノムラモミジ(野村紅葉)』
ノムラモミジは、葉が新しく出たときから赤色、夏場は緑、紅葉期に再び度赤になる。
イロハモミジの赤葉品種とかオオモミジ系と諸説ある、古くからの園芸種。
特に赤葉の際立った品種に「出猩猩(でしょうじょう)」がある。
春がもっとも味わいのある葉色かも知れない。
春の芽出しは紫紅色で白毛に覆われ、上面は濃い紫紅色で下面はやや緑色味の紫紅色。
夏場、陽のあたる部分は紫紅色のままのもあるが、日陰の部分では緑色が強くなる。
秋の紅葉は、紫と言うより真っ赤になり、「七変化」と称される所以である。
※   ※   ※   ※   ※   ※

高校時代から始めた~登攀(登山)、週末は山で過ごすことが多々あった。
10月下旬に谷川岳一ノ倉沢の初冠雪、その光景が彷彿と脳裏をよぎる。
岩壁上部の白、赤、緑、黄の葉色(四段紅葉)の中を登り始め、
連続登攀でビバーク、翌朝、眼下の光景に活力を貰ったものだ。

学部時代(大学の)から時折、東京・銀座の服飾店で売り子をさせて貰っていた。
小遣い稼ぎ・更なるは、服飾の勉強も兼ねて!!
当時、11月半ばといえばしっかりとコートを羽織っていたのを覚えている。
バイト先の店、常連さんに三木武夫第66代内閣総理大臣が居られた。
総理大臣になる前のことだが。。。
お一人で店に入ってこられ品選びをする、おしゃれな方だった。
時折のバイト、其れを思うと数ヶ月に1度は来店されていたようだ。

大学で研究課程に入った年の11月半ばから年末までは、連日バイトだった。
昭和45年11月25日の昼ごろ「三島由紀夫さんと楯の会」事件が勃発!!
三島由紀夫さんと楯の会会員4人が、東京の自衛隊東部方面総監部に乱入した。
昼食に外に出たとたん、銀座界隈は、どことなく騒然としていた。

身近な公園で見ゆる樹々、眺めていると昨日のように思い出される。


「藤沢・長久保公園11/28」



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“晩秋の感じ(黄色)!!”《襍色・/・拈華微笑52》

ハウチワカエデ(葉団扇楓) ム... ハウチワカエデ(葉団扇楓) ムクロジ科(Sapindaceae)
学名:Acer japonicum Thunb. ex Murray
別名:メイゲツカエデ, アカバナハウチワカエデ
クヌギ(橡) ブナ科(Faga... クヌギ(橡) ブナ科(Fagaceae)
学名:Quercus acutissima Carruth.
別名:ツルバミ


『葉団扇楓』(筑波大・中野好基)
低山帯にはえる、高さ10-15mの落葉高木。
葉は、カエデ類の中では大きく長さ10-13 cmで9-11裂する。若枝は紅紫色を帯びている。
若い葉や柄、花序の柄に白い軟毛がある。若葉と同時に暗紅紫色の花をつける。
民家や公園にある個体の葉裏には、毒針を持った黄緑色のイラガの幼虫がよく見られます。
この毛虫は別名「電気ムシ」と呼ばれており刺された瞬間にビリッ!とした強い痛みが走ります。
その後10分ほど何かが刺さっているようなイライラした感じが続きます。
また、枝の又などに直径1cm程度のまるで鳥の卵のような質感をもった土色の繭がみつかります。
(二階堂)=春の新葉、秋の黄葉はハウチワカエデが最も美しい季節です。
しかし新葉が展開したとき何やら真っ黒いものが葉全体に付いていることがよくある。
正体はアブラムシの集団。
新葉が展開する前にカエデの幹を見て、アリがいるようなら薬剤散布をしておきましょう。
せっかくの新葉と少し後に花を愛でる気持ちもなくなりますから。
若葉が開くと、葉の形、大きさからハウチワカエデの花であることがわかる
緑から黄色、黄色から赤へと変わるカエデ類の最も美しい時期。
紅葉の始まる時期にこのような色あいが見られるが、
紅葉情報のいわゆるモミジとカエデの仲間の中では最も葉が大きい。
なお形がそっくりで葉が小さいものは コハウチワカエデ 。
若葉と同時に出る花の大きさは、イロハモミジなどと比べ、葉も大きいだけに、一回り大きい。
カエデの仲間は雄花と雌花が別。
なお、良く似たコハウチワカエデの花は薄黄色で、色で区別ができる。
同じ種類でも気候条件、地理的条件などにより、紅葉になったり黄葉になったりします。
ハウチワカエデは紅葉が多いのですが、木によっては全てが黄色のものもある。
葉の形が天狗の羽団扇(はうちわ)に似ているのが名前の由来。日本固有種。
また、メイゲツカエデは秋の名月の光で美しい紅葉のおちるのも見られるという意味。

※  ※  ※  ※  ※  ※
クヌギは、葉よりも先に花を付ける。雌花は、その上の葉腋にあるので小さく目立たない。
クヌギの紅葉は褐色になる、色づきは黄色から始まり、だんだんと褐色に変わっていく。
大きく真ん丸いドングリの実をつける。
また樹液が甘く豊富なので、クワガタ、カブトムシ、コガネムシなど多くの昆虫が集まる木。
子供の頃はクヌギ木のある場所を覚えていることが宝物であったが。。。!

『橡』(筑波大・奥山雄大)
山地に生え、高さ15mほどになる落葉高木。樹皮は粗く、不規則に深く割れる。
葉は互生し、クリの葉に似て長楕円形で鋸歯があるが、鋸歯の先が緑色でない。
雌雄同株で、葉より先に今年枝に花をつける。
果実は一般的にドングリと呼ばれものの1つで、径2cmほどの球形で、
ドングリの帽子にあたる殻斗には長い鱗片がつく。翌年の秋に熟す。
【研究者ノート】
暖温帯落葉広葉樹林区に、幹が途中で切られたクヌギの樹があります。
これは、新しい芽(ひこばえ)をたくさん出させるためにわざとそうしたものです。
このようなひこばえの若い葉はとても美味しいらしく、
ここに様々な昆虫が集まってくるのです。
黄色い地に黒い波模様の小さなチョウ、ウラナミアカシジミもそのひとつ。
このチョウは、かつてはそれほど珍しいものではありませんでしたが、
最近大きく数を減らしています。
これは、炭焼き用に手入れされていたクヌギ林が減ったためです。
筑波実験植物園では、このような里山の昆虫も観察できるように、
小さな生態系のバランスも考えて植物の管理に注意しています。
以前は、薪炭として用いたが近年ではシイタケのほだ木として用いられる。
また器具材や造船材、染料、薬用としても用いられる。
名前の由来は、クリニギ(栗によく似た木)という意味で、
栗によく似た葉を付けることに由来。

※  ※  ※  ※  ※  ※

2015年は、黄葉が僕の目に焼き付いた。
都市緑化公園で見る黄葉樹は、紅葉樹よりしっくりと似合う気がする!!

山間部の黄葉・紅葉、織り交ぜた景観は、雄大だ。
そんな光景を今年は見に行けなかった。
湘南の海岸沿いの黄葉・紅葉は、今時期が盛り。


「藤沢・長久保公園11/28」

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“初見え植物2015/11_2”《襍草・/・拈華微笑51》

コウシュンウマノスズクサ(恒春... コウシュンウマノスズクサ(恒春馬の鈴草)
ウマノスズクサ科(Aristolochiaceae)
学名;Aristolochia zollingeriana Miq.;Aristolochia tubiflora Dunn
方言名: ゴッコゴーギー(宮古島) 
何とも不可思議な形の花^^)!... 何とも不可思議な形の花^^)!!

全株無毛の蔓性多年草で海岸沿いなどの日当たりのよい林縁部に生育する。
葉身は卵形で長さ6~12cm、上面は光沢があり下面は 淡白色。
花は黄褐色で筒形、基部は丸くふくれ、径4mmくらい。
日本では宮古群島と魚釣島にのみ分布する。
絶滅危惧?類 (VU)で魚釣島の現状は不明と資料にあった。
生育分布域の北限である(台湾、中国南部、フィリピン、マレーシア、インド)。
減少要因は、自生地の土地開発。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

1週間前にパリでおきた「テロ」、悲惨としか言葉が出ない。
改めて事件に巻き込まれ亡くなられた方々に哀悼の意を表します。
そして負傷された方々、一日も早くお元気に成られますようお見舞い申し上げます。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


扨、さて日本は今日から3連休(僕には全く関係ない^^)だが。。。
又々、不穏なニュースが舞い込んできた。
【ロイター通信発】
西アフリカ・マリの首都バマコで20日朝(日本時間同日午後)、
イスラム過激派の武装集団が高級ホテルを襲撃し、
宿泊客ら約170人を人質に立てこもった。
マリ軍の特殊部隊が救出作戦を展開し、
ロイター通信は国連関係者の話として、27人の遺体が見つかったと伝えた。
ホテル内で捜索が行われており、さらに死者が増える可能性もある。
国際テロ組織アルカーイダ系の「血盟団」がネット上で犯行声明を公表した。
*****
今回の事件、フランスに再び衝撃が走ったと推測する。
フランスはマリの旧宗主国。仏軍部隊は今も駐留を続けている。
マリだけではないが、少数民族と中央政府のいざこざが絶えない。
更には、過激な暴徒「テロ集団」の存在。
今や国連の影響力、パワーバランスが崩れ混沌とした国際情勢がある。
*****
日本国内にしても全きに安全とは、言いがたいだろう。

良く訪れる地で日本の最南端周辺でしか見れない花を眺めながら、
今日本は、異国から見て如何なる立ち位置にあるべきか??
憲法・軍備を如何にすべきか、国会論議が急務ではないか。
国民投票をしてでも体制がいかにあるべきか問うべきと思った。

 

「筑波実験植物園・温室11/19」

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“テロ・・!?!”《襍感・/・凡声》

“テロ・・!?!”《襍感・/・...

Je déteste le terrorisme.
Décédé le peuple en grand deuil de la signification.
Je voudrais sympathie à toutes les personnes qui ont été blessées.

随分と昔、パリを我が子と共に散歩した、あの頃を思いだした。
パリに現存する最古の橋、ポンヌフ(Pont Neuf)。
水辺が好きな我が子は、パリに行くとよくこの周辺を散策してたらしい。
「子供のパリの印象は、言葉が通じない!?!と言っていた。」
今では感じないが、仏語しか通じない??独語・英語、その他の言語も全くダメだった。
通じない、話せない、理解しないのではなく、母国語(仏語)しか話さない。
30年も昔のことだが、フランスの国民性を表していたように思う。
沢山のフランスの友人を得て、訪れる回数を重ね、彼らに畏敬の念を感ずるようになった。
そんな思い出の地パリで若き友人達が、テロに巻き込まれ、怪我を負った(仏人・独人)。
先ほど其の知らせを以って・・・絶句のおもいでいる。

今の日本国内、テロとか安全保障などと言うものは、他人事のように楽観視してはいまいか。
自虐史観(良く言えば謙虚)・護憲主義(机上の夢感覚)で国が守れるか???
今の時代、異国の諜報収集、軍事的防御態勢を持たなくして自国を守ることなど出来ようがない。

真摯に現実を見極めて、予防・対策を早急に確立させるべきと思う。


「弔意」


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“初見え植物2015/11”《襍草・実・/・拈華微笑50》

シロバナキツネノマゴ(白花狐の... シロバナキツネノマゴ(白花狐の孫) キツネノマゴ科(Acanthaceae)
学名:Justicia procumbens L. var. leucantha Honda
 クロヤツシロラン(黒八代蘭)...  クロヤツシロラン(黒八代蘭) ラン科(Orchidaceaeオニノヤガラ属)
学名:Gastrodia pubilabiata Y. Sawa
果実(画像2)
マヤラン群生地での最後の花。 ... マヤラン群生地での最後の花。
今年の花期は、6月下旬に始まり11月半ばで終焉。
人知れず、静かの魅せてくれた。
感謝感謝、ありがとう、と・・・その場を去った。

シロバナキツネノマゴ(白花狐の孫) ・・・!?!
白花のキツネノマゴ。身近な里山で初めて出会った。
花の色素の抜けた白花が時々咲いていることは承知している。
異変種、アルビノ個体(先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体)。
遠目には、草姿はどう見てもキツネノマゴと映る。
帰宅して調べてみるとシロバナキツネノマゴ(白花狐の孫)と分かった。
キツネノゴマ名は、花が子狐の顔に似ているとか諸説ある。
普通に見えるキツネノマゴは淡紫色あるいは淡紅紫色だ。
キツネノマゴの白花を変種としてシロバナキツネノマゴと区別するとか。
通常の狐の孫は、淡紫色の花を多数つけるが、シロバナ種は花が一つしかなかった。
花が咲いた後に伸びる果実穂を狐の尾に見立て、花が小さいので「孫」が付いた!?!


 クロヤツシロラン(黒八代蘭)。
「スギ林や竹林に生える腐生植物。茎は高さ2~3cm。膜質鱗片がある。
花序は短縮し、茎頂から数個の花が束生状にでる。
花柄は長さ約2cm、果期には数倍に伸長する。花は汚紫褐色。
萼片は合着して先は3裂する。花期は9~10月。(山に咲く花)」資料より。
似た植物にアキザキヤツシロランがある。どちらの花も背が低くに地表近くで開花する。
其の花姿は、実に地味で華麗で鮮やかな洋ランとはかけ離れている。
全国分布は、千葉、神奈川、静岡、愛知、福岡と限られ、
福井、徳島、高知、宮崎、鹿児島で現状不明(環境庁. 2000)。
クロヤツシロランは腐生植物、葉緑素をもたず、腐植質の豊富な場所に生きている。
どんな菌類とどの程度の共生あるいは寄生関係にあるかは分からないが、
葉緑素をもたない以上、菌類が分解した有機物に頼った生活をしているのは確かだ。
杉林や常緑広葉樹林下で生育すると資料にあったが、見た場所は雑木林の中であった。
完熟した果実(画像2)は、23.5cmの高さがあった。
※ ※ ※ ※ ※
花期の頃(夏)は、背の高い草に隠れて確認できなかったのだろう。
来年はしっかりと探してみたい。
シロバナキツネノマゴもすぐ近くで見つけた。
この周辺(半径300m)は、面白い花が幾種類かある。今後、要探索ヶ所になった。
※ ※ ※ ※ ※

文献;
里見信生. 1979. アキザキヤツシロランの新産地. 植物地理・分類研究.105:33.
佐宗 盈. 2001. 神奈川県植物誌:ラン科:506. 神奈川県立生命の星・地球博物館.
豊国秀夫. 1988. 植物学ラテン語辞典. 至文堂.
牧野富太郎・清水藤太郎. 1939. 植物学名辞典. 春陽堂.
正宗嚴敬. 1986. 日本の自生蘭写真と図 第二集:43. 個人出版.
環境庁 編. 2000. 改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 植物Ⅰ(維管束植物):403.


「大和市泉の森2015/11/07」


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“ちぐはぐな秋!?!”《襍樹実・/・拈華微笑49》

ラクウショウ(落羽松) ヒノキ... ラクウショウ(落羽松) ヒノキ科(Cupressaceae)
学名:Taxodium distichum (L.) Rich.
別名:ヌマスギ(沼杉)、ニレツバスイショウ(二列葉水松)
(画像2) (画像2)
(画像3) (画像3)
(画像4)レディサラダ(大根) (画像4)レディサラダ(大根)
JIVA食堂(画像5) JIVA食堂(画像5)

ラクウショウは、落葉樹であるためか、若葉(新緑?)と実が同時に見れる。
樹形は、針葉樹特有のもので アケボノスギ(メタセコイア)と同じで赤銅色に紅葉する。
樹高50m、直径3mにもなるとか。メタセコイアに似てるが、落羽松は葉が互生する。
画像のように球果は卵球形で盾形の果鱗を有している(画像2・3)。
湿地では、幹周辺に高さ2mの気根を直立に地面から出すらしいが、画像地では見られなかった。

「研究者ノート」(筑波大・矢部淳さん)
「ヒノキ科に属するメタセコイア、セコイア、ヌマスギ(ラクウショウ)は
“生きている化石”の代表格の一つです。
どれも日本には自然の状態では生えていない植物ですが、
実は日本でも化石が見つかっています。
これらが生きている化石と呼ばれるのは古くから化石記録があるためで、
メタセコイア属はおよそ1億年前、ヌマスギ属やセコイア属はそれよりも少しあと、
いずれも中生代から化石種が見つかっていて、ある時期に現生種が現れ入れ替わりました。
ただし、これらの現生種がいつ現れたかという問いにはまだ統一した見解は出ていません。
“生きている化石”とよばれるメタセコイア・セコイア・ヌマスギですが、
これら3属の歴史は互いに少しずつ違っています。
メタセコイア属は白亜紀後期以降アジアとアメリカに分布していました。
新生代を通じて分布を縮小する中で最後まで残ったのが東アジアで、
日本からはおよそ80万年前に絶滅します。
一方のセコイア属とヌマスギ属は北半球の広い範囲に分布していましたが、
ヌマスギ属が東アジアで早くに衰退し、
新第三紀(2300万年前以降)に入ると化石が見つからなくなるのです。
彼らがなぜ違う歴史を歩んだのか、解決にはさらなる研究が必要です。」

* * * * * * *
愈々秋って感じで、朝昼では寒暖の差が大きい。
「天使さん」のブログに「レディサラダ(大根・画像4)」が紹介されていた。
そうだ。。。さぁぁ~~とばかりに、生産農家の販売所に出向いた。
あるある・・・早く行かないと売り切れてしまう。
午前中に出かけた(時折出かける葉山国際村の一角)。
サラダ用にと特化した大根だが煮物に入れても美味だ。
入手できると・・・!?!
お腹が空いたって、帰り道、好みの食堂で昼食をとった(画像3)。
お腹も満腹、途中で一寸寄り道をすることに。
藤沢の里山(新林公園)、公園入り口の銀杏は、早、黄葉も終わり散りかけている??
焦って奥に進むと、目当てのラクウショウは、未だ新緑!!
季節通りに、沢山の実をつけていた。

若木は、気温に左右されやすいか?? 植物も敏感に対応するのか??


「藤沢市新林公園2015/10/31」


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