米国との「史上最大の取引」——その実態は?
7月
26日
米国との「史上最大の取引」——その実態は?
「私たちは日本との大規模な取引を完了しました。おそらく史上最大の取引です。日本は私の指示のもと、5,500億ドルをアメリカに投資し、その利益の90%をアメリカが受け取ります。」
——この発言、皆さんはどう思いますか?
まず最も基本的な疑問ですが、この5,500億ドルという巨額の投資は、いったいどの期間で行われるのでしょうか?
1年以内なのか、今後10年かけてなのか、それとももっと長期的な計画なのか?
明確なタイムラインが提示されていないのは非常に不安です。
1年以内なのか、今後10年かけてなのか、それとももっと長期的な計画なのか?
明確なタイムラインが提示されていないのは非常に不安です。
次に気になるのは、この投資を実行するのは「誰」なのか。
「日本が投資する」と言っても、それは日本政府が国費を投じるのか?
それともトヨタやソニーなどの民間企業による設備投資や工場建設などのことを指しているのか?
この点もはっきりしていません。
「日本が投資する」と言っても、それは日本政府が国費を投じるのか?
それともトヨタやソニーなどの民間企業による設備投資や工場建設などのことを指しているのか?
この点もはっきりしていません。
さらに理解に苦しむのが、「その利益の90%をアメリカが受け取る」という部分です。
もし、たとえばトヨタがアメリカに自動車製造工場を建設したとしましょう。
その場合、現地で生産・販売した車から得られた利益の90%をアメリカ側に納めることになるのでしょうか?
そんな条件では、どの企業もアメリカに投資する意味を見出せません。
もし、たとえばトヨタがアメリカに自動車製造工場を建設したとしましょう。
その場合、現地で生産・販売した車から得られた利益の90%をアメリカ側に納めることになるのでしょうか?
そんな条件では、どの企業もアメリカに投資する意味を見出せません。
ビジネスの基本は、リスクに見合ったリターンがあることです。
利益のほとんどを持っていかれるような環境に、民間企業が自発的に投資するとは考えにくいのです。
利益のほとんどを持っていかれるような環境に、民間企業が自発的に投資するとは考えにくいのです。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
PSPINC の提供するインターネット関連サービスでお使いになってみたいサービスや代理店として活動してサービスがありましたら私までご連絡ください。