ウェブサイトを育てる
6月
28日
多くの人がウェブサイトを作ろうとする時、最初から完璧なものを目指して、デザインや文章、構成に時間と労力をかけます。それは当然のことかもしれません。しかし、私のこれまでの経験から言わせていただくと、「完璧なウェブサイト」を作ろうとするあまり、時間だけが過ぎてしまい、肝心の公開が遅れることが非常に多くあります。
また、どれだけ綺麗で機能的なウェブサイトを完成させたとしても、公開直後から多くの人が訪れるということは、まずありません。なぜなら、ウェブサイトに人が集まるためには、検索エンジンでの認知、SNSや広告などの外部導線、コンテンツの更新など、時間と継続的な努力が必要だからです。
さらに重要なのは、「ユーザーがウェブサイトのどの部分に関心を持ち、どのページに多くアクセスするか」は、実際に公開してみなければ分からないということです。公開して初めて、どこが読まれていないか、どこで離脱しているかなどのデータが取れます。その情報をもとに改善を繰り返していくことで、初めて“生きたウェブサイト”に育っていきます。
だからこそ、ウェブサイトの制作は「一度作って終わり」ではなく、「常に改善し続けるプロジェクト」なのです。リリースを遅らせて完璧を目指すよりも、ある程度のクオリティでまず公開し、そこからユーザーの反応やニーズを見ながら、少しずつ手を加えていく。この姿勢が、結果として最も効果的で効率的なウェブ戦略になります。
ウェブサイトの価値は「完成度」ではなく、「育て方」で決まるのです。
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内倉憲一(うちくらけんいち)
PSPINC の提供するインターネット関連サービスでお使いになってみたいサービスや代理店として活動してサービスがありましたら私までご連絡ください。