山でのスグレモノ(浄水器)

山で自然水(多くは沢水)を飲むのは危険が伴います。
煮沸すれば良いのですが、それは面倒な場合もあります。
こんな時に便利なスグレモノです。
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GPSは頼りすぎると危険

これは先月24日の幌尻岳遠征時のアプローチのための林道歩きのGPS
データです。
青丸部分は正しい位置を示していません。
この部分は地形図からも読み取れるように谷が急峻で、おそらく衛星の捕捉が
十分に出来なかったと思われます。
この現象は御在所中道、川上岳登山道北面トラバースでも体験しています。
GPSは極めて便利な道具ですが、過信は禁物です。
メインは地形図、GPSはその補助。
この原則を忘れてはなりませんね。
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金門高粱酒 (金門砲戦の地)

「じんむんかおりゃんじゅう」と発音します。
58度のスピリッツです。

高粱独特の臭みがわずかにありますが、美味しいお酒です。
これを炭酸水などで割っていただきます。

台湾に行くとよく飲むお酒ですが、とにかく強いのです。
この下のクラスにやや度数の低いモノがあり、普通は
そちらを飲みます。

幌尻にはこれを持参する予定でしたが、オネエサン方から
「臭い」「なにこれ」等と言われるのを恐れ、結局現地調達の
ウイスキーとし、これは自分用と致しました。

その昔、中国本土から、毎日のように砲撃のあった金門島の産品です。
中国大陸に最も近い台湾領土です、当初はともかく、この砲撃は21年間
も続きました。中華人民共和国は、この砲撃のように意味の無い行動を
メンツのためにやらかします。

※詳細は「金門砲戦」で検索してみてください。
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久々の休養

以下の本文とは無関係の写真。岐阜名物の辛子豆腐
幌尻岳遠征に向け7月からトレーニングに明け暮れました。
トラブルも無く、全員無事に目標達成し、帰還したのが先週の
月曜日。
週末が天候も不順であったため、久々の休養となりました。

と言っても機材のメンテ、クリーニングなど普段はなかなか
出来ない細々とした作業も行いました。

でも、大半はスマートTVで映画をDLしてみたり、焼酎(金門白酒:高粱酒)を
飲んで、だらだらしていました。
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山でのスグレモノ(圧縮用ケース)

左上から、モンベルのS,M ISUKAのLこれはケース付きで、夏用ならシュラフ・空気マット、空気枕、シュラフカバーが全部収納出来、さらに余裕がある。
下側はアウトドアリサーチのもの、Lサイズよりやや小さいがコンパクトに収納出来るので携帯用に便利。収納すると右のようになる、よく考えられた構造。
モンベル以外は防水性がある、これも注目するポイント。
価格はORが図抜けて高い(構造&海外製のため)
少し前にも紹介しましたが、手持ちの全部を今回アップします。
コップレッションケースとか呼ばれていますが、要は衣類などを圧縮します。
断熱のため、空気層の厚い衣類や寝具は山用には多く、容積が大きいので
大容積のザックが必要となります。
この道具を使うと、かなり体積を縮小出来ます、山用に限らず旅行にも便利です。
一番圧縮率が高いのは、ISUKA製、価格も手頃なのでイチオシ!
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ザックのメンテナンス

山用のザックは時々メンテが必要です。
特に肩と背当ての部分は発汗を吸収・蒸発して残留塩分などで白くなって
います。
ステンレスのリング等も、この塩分で錆びてきます。

メンテは、まず洗浄から。
浴室でシャワーを十分にかけまわし、30分程度、浴槽に沈め、その後白くなった
パッドの部分を手でもみ洗いします。
※レインカバーが内蔵のタイプは必ずレインカバーを取り出して洗います。

水切り・乾燥して出来上がりです。
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GORE TEXのメンテナンス(洗濯&撥水性復元)

GORE TEXは着衣のなかで一番メンテナンスを必要とします。
まず、洗濯ですが、これは普通の洗濯方法で十分ですが、すすぎをしっかりやることがポイントです。

撥水性の復元は
1:アイロンをかける
2:乾燥機で加熱する
方法があります、GORETEXは加熱すると表面の撥水素子が復元する機能があり、これを利用します、時間と手間が掛かるので私は乾燥機能を使い、時間を短くして乾燥では無く、加熱します。つまり濡れたままでなく、一旦乾かし、この雨具の上下のみ槽内に入れて加熱処理します。
※要注意!!
メーカーによっては乾燥もアイロンも厳禁の製品があります、必ず取り扱い説明書をおよみください。
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GORE TEXには種類があります

山道具に限らず、GORE-TEXにはあらゆるスポーツに使われています。
GORE TEXの特徴、特に山では透湿性が重要です。
透湿とは汗を外に出すのではなく、体から出る水蒸気を外に出す事で、汗になってしまったたら、体熱で蒸気にしないと外に出ません。
無論、GORE TEXには防水機能があり、この防水と透湿の二面機能が重要です。
ただし、これには種類があり、価格にも反映します。
Active shell
Pro Shell
Performance shell
Paclite shell
機能で上記のように別れています。
山用ではその条件に応じて選択されます。

Active shell
激しい運動用、防水機能より透湿・軽量・柔らかさなどが重視される。

Pro Shell
冬季の雨具など防水・透湿のいずれの機能も最高級

Performance shell
一番良く使われるタイプ、通常の山行なら十分な機能。

Paclite shell
入門用・軽登山用として使用される。

使用上の注意
肌に密着させない
撥水性を維持すること
※撥水性が無くなると、防水はともかく、透湿性は低下する。

写真はPro shell

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幌尻岳遠征記6

2013.08.25

登山開始

4:30スタート

山荘の標高は980m、高度計を修正アタックザックで登頂準備

コースは最初に藪こぎがあり、朝露があるのでスパッツ(膝下が理想)は最初から装着すること。

気温も低いので雨具の上着をWブレーカーとして着用、藪こぎが続き、軽いアップダウンを繰り返し北上すると、トラバースするルートに出るが、残置ロープはあてにならず、木の根・笹の枝を掴んで歩行。(ここは危険箇所)山荘から50分程で、川の合流地点に到達、ここで渡渉、大木が横たわっているので、これを足場にして渡渉すると簡単に渡河出来る。

そこから延々と急登が続く、展望は期待出来ないが、約半分の所に見晴台の看板、更に登ると中間地点の標識がある。

その後水場の標識が現れる、しばらく進むと突然ガレた急沢になる、ここは7月初め

までは雪渓となっている、ここが水場。

沢を横切り、赤テープのあるルートを登る、この辺りから登山道にガレ石が多くなる。

お花畑の標識を見送る辺りから、前方を見上げると大きな四角形の岩が見える。

しかし道はジグザクで、思うように高度は稼げない、このあたりから樹林帯は抜け這松だけとなり、西風がモロにあたる、このため全員に雨具の上着着用を再度指示。

大岩を越え、さらに急登を登りつめ、水場から1時間ほどで分岐点に出る。

この分岐点は新冠からがT字の突き当りで右折して10分ほどで頂上に至る。

※Docomoは頂上から通話可能

この日はガスが多く、七つ沼を見るための肩までの移動は断念、写真撮影後分岐点までもどり食事、十分。に休憩をとり10:00に下山開始。

途中、水場通過地点辺りから雨、雨は段々ひどく足元が滑り始める、急登の下りは実に大変、ストックに頼らず、笹の枝を掴んでの歩行のほうが安全、特に渡渉の手前までは稜線歩行のため、滑落すると厄介(笹で見えないだけ)12:30に山荘に到着スパッツや登山靴を沢で洗い、早速干すが天候不順で乾燥は期待出来ない。

2013.08.26

5:15北電ゲートに向かって歩行開始。

アップダウンがあるが、全体には当然下りであるため往路よりは負荷は少ない。

重量も減少している、但し決して水の補給を忘れぬよう。

10:30に北電ゲート到着、機材の整理などは車に乗る前に行うこと。

装備:

結構アップダウンのある林道を6時間近くため、食料を始め、携行する装備は重量・容積ともかなり重要となる。

必需装備として、コンロ・鍋等の調理用具、特に操作が簡単なガスがおすすめだが飛行機では必ずチェックされる、ライターも同様、このため別送で送るか、現地での購入となるが、新千歳>新冠間までにはそのような店舗は無いと思われる。

やはり、別送で第一宿泊拠点まで送付するのが賢明、入浴後の着替えなど、山行では不要なものも送ることが出来る。

雨具、コンパス、地形図などは当然、これに夏でもフリースなどの防寒衣類は用意すべき。

重要な食料、重量を気にして省略しがちだが、この長丁場に食料は極めて重要。今回用意した食料を以下に記す。

尾西のアルファ米3食

日清のカップ麺リフィルタイプ4食

SATOの切り餅4個

ぶどう糖飴、塩飴、梅干し錠剤。

以下は現地調達

おにぎり4個、パン、ベビーチーズ、ウイスキー小瓶、落花生、お茶、水等。

※コンビニは新冠町役場に入る信号の角にある、空港からは新冠町をカーナビに入力するとよい。

前述したが、林道歩きは断然スニーカーが有利、しかしこのため登山靴はザックに入れて運ばねばならず容積は増大する。

着衣は洗濯(水洗い)は十分に出来るし、時間もあるので着替えは最低限に。

今回は半袖、長袖二枚、網シャツ、下着パンツ二枚、靴下(登山用、林道用それぞれ一足)

雨具(ゴアテックス上下)、CW-Xタイツ、半パンツ、パンツ、スパッツ、手袋。林道歩きは半パンツが最適

寝具は夏用のシュラフ、空気マット、空気枕。

※着衣や寝具は圧縮ケースで容積を小さくした

ザイル7mm10m、スリング(60cm、120cm)カラビナ一個

保温ボトル500ml、救急用具、ツエルト、カップ、箸・スプーン、レスキューシート

携帯トイレ、ホイッスル、爆竹、ナイフ等、アタックザック

※重量は個々に軽量し、徹底的に軽いものを選択すること。

今回のザックはグレゴリー・バルトロ70Lを使用、ザック自体も重量があり、林道歩行開始時点で16Kgを少しオーバー。
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幌尻岳遠征記5

新冠ポロシリ山荘
2013.08.24

「ふかふか亭」を4時半頃出発、北電ゲートを目指す、新冠から林道に入る直前で携帯電話(Docomo)は圏外となる。

「ふかふか亭」から北電ゲートまでは約2時間みたほうがいい、林道は未舗装、かなりのダートであり、乗用車は腹スリの危険を伴うので要注意。

林道に入るまで十分な標識は無い、新しく舗装された道などが多数あり、入念に下調べを行うこと、無論カーナビ等の目的地設定は当てにならない。

林道はライト点灯、地図などで直線距離だけで行程時間を考慮してはならない、ダム湖周辺の深い入江までを周回するので思わぬ距離があり、危険を伴うので40Km/h以上では走行出来ない箇所が多く、かつ長い。

路肩にはガードレールは無く、転落すれば死に直結する事故となる。

北電ゲートの直前に「イドナップ山荘」があるが、水もなく、カビ臭がしてとてもおすすめ出来ない、機材を別送する手立てがあればテント等での宿泊は可能、駐車スペースもある。

北電ゲートは2つのゲートがあり、右側のゲートに「入林届」のBOXがある。「登山届」では無い点に注意、ここは北電の管轄地で「好意」によって便宜を図ってもらっている点を忘れてはならない、ルートはこの右側のゲートから始まっている。

※北電ゲートは狭い隙間(横)から通過するが、ザックを背負っては通過出来ない、左側のゲートの左端に高圧鉄塔があり、その下を抜け右側のゲートの中に入る方法がある、ただし鉄板の「橋」、それもたわんで危険な部分を渡るが、ザックを下ろす必要はない。

林道歩き:

北電ゲートから17.5Kmで新冠ポロシリ山荘まで歩かねばならない。

林道は最後の2.5Kmを除けば比較的歩きやすい。ただしアップダウンは予想以上に多く、健脚であることはもちろんだが、十分なスタミナと前日の休養が極めて重要。

林道歩行の所要時間は往路が休憩込約6時間、復路は5時間(休憩は少ない)

林道には500m置きにガイドポールがあるが、倒れていたり、不鮮明なものもある。これとは別に山荘までの15,10,2Kmの案内標識もある。

北電ゲート起算の距離は奥新冠ダムまで存在し終点は15Km。

※往路はゆっくり十分な時間をかけて歩くべし、翌日の幌尻は急登の連続体力温存をしておかないと大変。

靴は登山靴ではかなり辛い、しっかりしたスニーカー等で歩行し、登山靴は別途携行したほうが良い、幌尻岳の後半はガレ場が多く、軟な登山靴は禁物。

林道には複数の沢があり水は豊富だが、飲水として保証はされていない、キタキツネの生息地であることを考慮すること。

北電ゲートから3Kmで「いこい橋」に、ここにも頑丈なゲートがあり、人がやっと抜けられる程度の回転式窓がある、無論ザックは外さねば通過出来無い。

※橋の下は深い谷、手すりは無い、通過時にストック等を落とさぬよう注意すること。

林道は落石危険地帯で、特に雨後は要注意、一般交通に供用されておらず2つのゲートで遮断されている点に注目。

ヒグマ:

ヒグマとの遭遇には十二分に注意を払うこと、ヒグマとの遭遇報告が時々ある。

北電ゲート付近でもしばしば報告があり、決して油断してはならない笛・爆竹などが有効とされる、遭遇時は決して逃げず立ち止まって相手が立ち去るまで動かないこと。

本州のツキノワグマとは比較にはならない危険度があることを認識すべき、特に重要なのは時間帯で、日没前夜明前には行動してはならない、ヘッドラップの点灯が必要な時間帯

は要注意、特に高緯度地域では日の出・日の入り時刻が本州とは比べものにならないほど季節により大きく変化する、早立ちは山行きの基本ではあるが危険動物環境を第一優先に考慮すること。

新冠ポロシリ山荘:

新冠ポロシリ山荘はいわゆる避難小屋ではない、ダム建設での動植物への影響を調査するための宿泊者用の施設で登山者用ではない、水は沢から引き込んだ冷水が蛇口から出ている(閉栓禁止)。

内部は1Fと2Fに別れ、更に更衣室のような別の部屋もある。収容人員は推定50人、床は板張り、但し1Fの床の30%は傾いている。土間にストーブもある、キッチンも広く、ここに沢水が引き込んである。

トイレは別に建屋があるが、極めて汚く不衛生、浄化処理機能は無い。

山荘東には川に降りることの出来る小道があり、洗濯その他が可能浅瀬となっているが増水時は要注意。

無論電源等は無く、携帯電話(Docomo)は圏外、ラジオも入りにくい。

山荘前には広場があり、テント泊も可能となっている。

山荘には銀マットや毛布もあるが、銀マットはともかく毛布は使用に耐えない(カビなどの汚損)。

ネズミが住み着いていている模様、糞があるし銀マットもかじられている。

山荘の構造として、入り口一番奥(北側)に2Fへの階段がある、一番良い場所は2Fの南側窓際だが、直下がキッチンであるため騒がしい場合もある。

洗濯モノ干しは入り口左側の屋根の下にスペースがある、また室内でも干し紐が多数あるが、決して乾きが良いとは言えない。

温度は8月でも朝方は冷え込む、夏用のシュラフは必携。
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