8月
30日,
2013年
幌尻岳遠征記4
百名山の中でも難易度が高いとされる幌尻岳の登頂記録。
ルート選択:
幌尻には額平川の渡渉と新冠の林道歩きのルートが知られている。
知名度では前者だが、このルートは天候・幌尻山荘の予約など制限が多い、特に雨による増水は往路どころか、下山も大きく制限され、ハイシーズンの北海道の航空事情を考慮するとリスクが高い、現に複数回の途中断念者は予想以上に多い。
このため今回はこの新冠ルートを選択、金曜の午後出発、月曜日の深夜帰りの3.5日間の山行となった。
余談ながら「幌尻は渡渉しなければ・・・・」などと言われる方は、深田さんの「日本百名山」をお読みになっていないのではないかと思う。
彼の「幌尻岳」の編を読むと、豊糠から額平のルートではなく、新冠からのルートであることがわかる。天候次第では不安定かつ危険度の高いルートより、安全度の高いこのコースを推薦したい。
行動内容:
2013.08.23
PM 中部国際空港>新千歳
レンタカーの受け取りには意外に時間が必要、空港のカウンターから送迎バス(混雑すると待たされる)、さらに事務所での手続きに時期にもよるが最低30分は必要とおもった方がいい。
レンタカー:
夏季は料金が高く、予約も混みあっているので人数が決まれば、早急に問い合わせ・手配すること。
新冠市内まで約80Km(途中高速)、コンビニで食糧調達。
宿泊は民宿等が多数あるが、翌日は5時に出発することを考慮すると宿の朝食は期待出来ず、それも考慮しての調達となる。
今回の宿泊は「ふかふか亭」ここから北電ゲートの終点まで60Km。
※ふかふか亭は新冠ルートの登山者が宿泊し最新情報が得られやすい。
8月
29日,
2013年
幌尻岳遠征記3
中でも重要なモノはザックである。
メンバーに質すると、2名は40L程度であるという。
一番怖いのは、ザックの容量で所持機材を決めてしまうことである。
「入らないから・・・」と必需品を除いてしまう。
このため、今回はしつこく所持機材のリストを提示した。
特に登山靴の携行が容積がかさむので、靴内の空間に色々詰め込む
様になどの細かい指示をした、やはりそれでも入らないのでザックを
購入してくれたメンバーもいた。
共有機材も提示し、これは私が準備・所持することとした。
機材以外の準備として、トレーニングと食事がある。
直前までは、二ヶ月間ほぼ週二回の山行きを実行、特に林道歩きや重量運搬、
使用するスニーカーの履き慣らし等。
大朝日岳もある意味トレーニングの一環で、ここで20Kmをかなり重いザックで
歩行し、問題点を把握した。
食事も直前の一週間からメニューを替え、高タンパクな食事とした。
写真は山荘で機材をデポ(残置)する場合の標識で、ラミネートしてあり
油性ペンで目的地等を記載するもの、今回始めて用意したが、実は
これが一番役に立った・・・・・・・
8月
28日,
2013年
幌尻岳遠征記2
決定した。
幌尻には7月初旬まで雪渓があり、山行主催者に幌尻の経験が無いのが理由
との事であった。
準備は日時の決定、航空券の手配、レンタカーの手配が第一優先となる。
まず、参加希望者を絞り込んだ。希望者は多いが、今回挑戦の新冠ルートは
全行程が50Kmとなる、これを3日間で踏破しなければならない。
加えて往復の林道歩きは最低でも12kgの機材の運搬が伴う。
ヒグマの生息地であるため林道途中のビバークは極めて危険、携帯電話は
Docomoでも圏外であるため、故障なく確実に踏破出来るメンバーに限定された。
メンバー4名が決定し、航空券、レンタカーの手配を行う。
日付も8月23~26日(金・土・日・月)とした、通年ならこの時期の北海道の
天候は安定している事と、夏期休暇が終了しているとの読みである。
手配が終了した時点から、更に詳細な情報収集を開始した。
情報は観光協会、民宿、Webでの情報をそれぞれ突き合わせ、確度の高い
情報のみを選別し、それらを元に登山計画書を作成し始めた・・・・・
8月
27日,
2013年
幌尻岳遠征記1
百名山の最難関とも言われ、100er(ハッドレッター:百名山を目指す人)には
いつも話題にに登る山であり、成功率が低いことでも知られている。
幌尻岳は2,000mの山で、北海道であることを除けばさして高い山ではない。
急登の連続ではあるが、百名山にはこれより手強い山はいくらでもある。
この山がかくも難関と言われ、幌尻岳は残ったと言われるのは以下の
理由による。
1:登山時期が限定される(夏季から初秋まで)
2:アプローチが大変
3:額平川(ぬかびらがわ)ルートは渡渉は20回にも及び、増水した場合は
往路は勿論、下山出来ない恐れがある。さらに、このルートは山荘が完全
予約制でテント泊も認めていない。
4:もう一方の新冠(にいかっぷ)ルートは、最近北電の好意でゲートが開けられたが
19Kmに及ぶ林道を相当重量の機材を運搬せねばならない。
これにハイシーズンの飛行機の予約、不足するレンタカーの手配を考えると、
最難関が決して大げさではない。
こんな情報に接し、それなならば、と思い始めて実は1年も経っていない。
8月
26日,
2013年
幌尻岳遠征の4日目の予定
※イドナップ山荘なら07:00起床
06:00 林道歩行開始
11:30 北電ゲート到着
昼食後、宅配返送手配、観光、空港までは4時間必要
18:00 レンタカー返却
18:30 新千歳空港
SKY768 新千歳20:10 > セントレア22:00
予定行動であれば正午ごろから携帯が通話可能範囲に
8月
25日,
2013年
幌尻岳遠征の3日目の予定
05:00 登山開始 往路5時間、復路4時間を予定
※時間&天候次第で幌尻岳の肩まで行く
16:00から17:00に下山予定
新冠ポロシリ山荘宿泊
8月
24日,
2013年
幌尻岳遠征の2日目の予定
07:30 林道歩行開始、昼食・休憩を含み6時間を予定
13:30 新冠ポロシリ山荘着、食事・宿泊準備、
※山荘は無人だが協力金@500円が必要
8月
23日,
2013年
幌尻岳遠征の1日目の予定
トヨタレンタカー新札幌 新千歳空港すずらん店 (TEL:0123-24-0100)
レンターカーを手配後、ふかふか亭(北海道新冠郡新冠町緑が丘3-7 TEL:0146-47-1644)ここで宿泊
宅配荷物引取り、翌日の昼食などの購入・手配を済ませる。
本日は終日携帯電話が通話可能です
明日以降はタイマー送信で予定をアップします