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リーダーとして理想を身近に語ってみる

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リーダーとして理想を身近に語っ...
理想を語ることは、一見すると絵空事のように受け止められたり、現実を見ていないと思われがち。  
 
「そんなことよりもやることあるだろう」
 
なんて言われることばかりだが
 
私は粗末にしたくない。
 
 
結果をつくることに尽くすけど、本当に人を動かすのは「数字」や「手段」ではなく
 
「どこへ向かっているか」
 
「それを目指す理由は何なのか」
 
という理想の語り口。  
 

つまり
 
理想を語ることは、方向性を示す力以上に、「その道を共に歩みたくなる理由」を育てる力なんだと思っている。
 
理想は
 
人の行動に『意味を宿すための灯り』になるんだ。
 
理想とは、単なるスローガンなんかじゃない。  

それは、リーダー自身の「どんな世界を生きたいか」という意思であり、  
 
同時に、メンバーの努力や選択に「意味と希望」を与えるもの。
 
 
人は、自分の行動が「ただの仕事」ではなく「自分たちが目指す世界に近づく一歩」だと感じられたとき、  
 

・主体性がふくらみ

・つながりが育ち  

・小さな改善に喜びを見いだせるようになる。
 
 
理想とは「目標」ではなく、「実感の伴った行動の原動力」なんだ。
 
 
そしてその理想をリーダー自身の言葉で語ることが、チームに「未来を共有する関係性」を育てる鍵になっていく。
 
 
 
 
たくさんのリーダーとかかわってきた中で、あるプロジェクトチームではそのリーダーは常に「進捗率」「未達項目」を中心に語っていた。
 
メンバーは「管理される…」という感覚に嫌気を感じている様子だった。  
 
それはリーダー自身も感じていて、本当に伝えたいことは何だったのか、ゆっくりお話した。

後日、違和感を感じていたリーダーが、ある定例ミーティングでこんなことを話した。
 
「僕たちがこの仕事に取り組む理由は、一人ひとりが声を届けやすい社会を実現したいからなんです。  

成果も大事。
 
でも、その先にある誰かの安心のことを、常に忘れずにいたい。
 
どうか一緒に進んでほしい。」
 
 
その瞬間、場の空気が変わるのを感じたそう。  
 

その後メンバーからは
 
「このプロジェクトが自分ごとになった気がする」
 
「作業じゃなくて、価値に向かってる感じがする」
 
「志していたことを思い出した気がする」
 
そんな声が聞こえてきたことを嬉しそうに知らせていただいた。
 
理想を語ったからこそ、現実逃避していたような現実にもともと持って意味が目を覚ましたような、そんな瞬間だったような気がした。  

きっとそれが、リーダーの語りがもつ力なんだ。
 
理想を語れるリーダーとは
 
『希望を他者の言葉に変えて届けられる人』なのかもしれない。
 
 
 
理想を語ることは、単なる夢や理念の表明ではない。  

それは
 
行動に意味を宿す言葉を、関係性の中で紡げる力のこと。  

そしてその力こそが、リーダーを「指示する人」ではなく、『共に歩む人』としてチームに根づかせていくのだと思う。
 
理想を語れるリーダーは

・口先の希望ではなく、「今ここ」にある営みの意味を見出して 

・一方的な訴えではなく、「問いを育てる」語りを選び  

・自分だけの夢ではなく、「誰かの願いをすくい上げる」力として発揮できる。
 
それが、リーダーという存在に温度と信頼を宿すのではないかと、最近そんなことを感じるようになってきた、ポンコツリーダーでした。
 
↓コーチ加藤雄一

ワオ!と言っているユーザー

自信のないリーダーだとしても、大丈夫

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自信のないリーダーだとしても、...
「リーダーなのだから自信を持っていないと」と言われることがあります。
 
面目ない(笑)
 
そんな感じですが、何とか長くリーダー職が続けられています。
 
というのも
 
100%スタッフに助けられているからに間違いなく。
 
感謝です。
 
そんな中で思うのが、リーダーとはいえ、自信がなくてもまぁまぁ大丈夫なんじゃないかと。
 
そのうえで大切なのは
 
自信そのものではなく、「自信がないながらでもどう振る舞うか」という在り方の問題なのかもしれないということ。  

自信のなさを隠すのではなく、それを受け止めながら、実直に周りとの関係性を築いていけるとしたら、リーダーとしてなんとかやっていけるような気がしています。
 
現になんとかなってるわけで(笑)
 
 
 
自信のあるリーダーは、道を示す力がある一方で、「遠い存在」になってしまうこともあるように思います。  

それに対して、私が体現している自信のないリーダーは
  
・メンバーの声に素直に耳を傾ける。
(メンバーに差をつけない)
  
・自分の弱さを隠さず、正直に共有する。
(とにかく頭を下げる)

・一緒に悩み、考える姿勢を持っている
(共感の姿勢)
 
こうした在り方が、「共にいる」「一緒に育てる」というチームの関係性をつくっていくことにつながっているように思います。  
 
そして一番大事だと思うのが、
 
・自分の派閥をつくらない
(一方に肩入れすることはしない)
 
ということを心に掛けること。

それは、リーダーの「力」より、「温度」が場を支える証にもなっているんじゃないかと。
 
また、自信がないからこそ

・丁寧に接する  
・メンバーの声を重く扱う  
・一歩一歩、一緒に考えながら進める
 
そうした実践によって場が育まれているのを感じます。
 
自信はないけど、「場を信じている」というリーダーの姿勢なのかなと。
 
 
ある場面で
 
「自分にリーダーとしての強さが足りないのでは」と悩んでいる方がいました。  

決断も遅く
 
言葉も確信を持って語れない
 
そんな自分が場を引っ張っていいのか?と。
 
けれども、その方はある日、こうも語っていました。
 
「私は自信はありません。でも、みんなが丁寧に考えていること、それぞれの声に意味があることそれを信じることはできます。」
 
あー、なんて素敵な。
 
その言葉を聞いたメンバーの方が
 
「この人がいると、ちゃんと考えていいんだと思える」  
「完璧じゃないからこそ、一緒にいる感じがする」
 
なんてことを話し出し、場の関係性が深まり始めたのを感じました。  

自信のなさを抱えたまま、誠実に場と関わったことで、その人自身が“信じられる存在”になっていたような、そんな場面でした。
 
 
 
自信がないことは、「弱さ」ではなく、「場に向き合う姿勢」そのものなんじゃないかと。
 
 
 
「自信がないけど、リーダーを担う」
 
そんな時があると思います。
 
ただそれは、責任感や覚悟がないという意味ではないような気がします。  
 

むしろ
 
不安や揺らぎを抱えたまま、誰かの声に耳を澄ませ、共に考えていくという「静かな勇気」の表現ともとれませんか。
 
大切なのは
 
「自信を持つこと」ではなく、「信頼されること」。  
 

その信頼は、自信からではなく、実直な振る舞いや、関係性への姿勢から生まれるんだろうと。  
 

だから、自信のないリーダーでも大丈夫。
 
 
それは、「誰かと共に在ることができる人は、すでにリーダーなのだ」という励ましの言葉でもあるのだと、たまに私自身が自分を励ますために思い出しています。
 
本日もお立ち寄りありがとうございます^^
 
↓コーチ加藤雄一

ワオ!と言っているユーザー

リーダーとして数字にコミットする~「結果を追う」だけでなく「意味を育てる」姿勢を持つ~

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リーダーとして数字にコミットす...
経営者のみならず、リーダーのポジションにいると数字から逃れられせん。
 
数字を眺めるだけでなく、見通しを立てたり見逃さないようにしたり、時には数値化してみたり。
 
 
数字にコミットするというと
 
「売上目標」
 
「KPI」
 
「成果管理」
 
そんな冷静な言葉が並びがちです。  
けれども本質的には、数字とは「行動の結果」を可視化する記号にすぎないようにも思います。  

だからこそ
 
リーダーに求められるのは、数字だけを見るのではなく、数字の背景にある努力や関係性から目を背けないことなんじゃないかと。
 
 
そう考えると
 
「数字にコミットする」とは、達成することももちろんですが、そこにどんなの意味があるのか、耕してみることでもあるような気がします。
 
 
 
数字は「目標」であり、それは「対話のきっかけ」でもあると思います。
 
数字の持つ力は、測定や管理だけではありません。  

それは、メンバーとの対話を生む「問いの入口」としても機能します。  
 
 
たとえば

・目標が届いていない → なぜ届いていないか?その背景には何があるか?  

・数字が跳ねた → 何がうまくいったのか?再現可能か?偶発か?  

・急に落ち込んだ → チームの雰囲気や関係性はどうだったか?
 
こうした問いは、数字に意味を与え、次の行動に納得感を宿らせるための対話を生む瞬間でもあります。  

成果も大切にしなくてはいけませんが、「プロセスの品質」や「数値に埋もれない実感への視点」など、数字にコミットするということは、結果を責めることではなく、関係性を耕すことへの誠実さなのかもしれません。
 
 
月次の目標数値を共有する場面があったとして  

「未達です」
 
「頑張ります」
 
という報告が繰り返され、言葉が形骸化してしまっていること、ありませんか。  

そんな場面で
 
とあるリーダーはその状況に違和感を抱き、ある月から報告の流れを変えました。
 
報告会では
 
・「なぜこの数値に設定したのか?」  

・「未達の背景にどんな行動や感情があったか?」  

・「この数字を見て、自分は何を感じたか?」
 
といった対話を促す問いを挿入し、メンバーが自分の言葉で語る時間を意図的につくってみました。  
 
しばらく時間はかかりましたが、結果
 
数字への意識がまずは「評価軸」から「意味の再確認」へと転換され、メンバーからは「数字が怖くなくなった」「自分の努力が見えるようになった」という声が上がるようになったそうです。
 
数字へのコミットとは、ただ報告することではなく、「関係性の温度」を宿す使い方を選ぶこと
 
それが、場の質を変える力になっていったのだと感じます。
 
 
また
 
数字へのコミットは、冷徹な管理の言葉ばかりではないと思っています。  

それは
 
行動に意味を与え、関係性に納得を育てるための触媒。  

だからこそ、リーダーに求められるのは

・数字をただ眺めるのではなく、その背景に耳を澄ませる力  

・ 数字を責めるのではなく、問いに変える感性  

・数字をただ達成するのではなく、達成の意味を共につくる姿勢  
 
それが、“コミット”という言葉の本当の重みを、静かに支えるまなざしなんじゃないかと。
 
 
もちろん経営者と現場のリーダーでは立場も数字との向き合い方も違うと思います。
 
それでも
 
その数字が持っている意味をともに考え進めていくためにも、数字から目を背けない姿勢でい続けたいと思った、海の日でした。
 
↓コーチ加藤雄一

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