リーダーとして数字にコミットする~「結果を追う」だけでなく「意味を育てる」姿勢を持つ~
7月
21日
経営者のみならず、リーダーのポジションにいると数字から逃れられせん。
数字を眺めるだけでなく、見通しを立てたり見逃さないようにしたり、時には数値化してみたり。
数字にコミットするというと
「売上目標」
「KPI」
「成果管理」
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そんな冷静な言葉が並びがちです。
けれども本質的には、数字とは「行動の結果」を可視化する記号にすぎないようにも思います。
けれども本質的には、数字とは「行動の結果」を可視化する記号にすぎないようにも思います。
だからこそ
リーダーに求められるのは、数字だけを見るのではなく、数字の背景にある努力や関係性から目を背けないことなんじゃないかと。
そう考えると
「数字にコミットする」とは、達成することももちろんですが、そこにどんなの意味があるのか、耕してみることでもあるような気がします。
数字は「目標」であり、それは「対話のきっかけ」でもあると思います。
数字の持つ力は、測定や管理だけではありません。
それは、メンバーとの対話を生む「問いの入口」としても機能します。
たとえば
・目標が届いていない → なぜ届いていないか?その背景には何があるか?
・数字が跳ねた → 何がうまくいったのか?再現可能か?偶発か?
・急に落ち込んだ → チームの雰囲気や関係性はどうだったか?
こうした問いは、数字に意味を与え、次の行動に納得感を宿らせるための対話を生む瞬間でもあります。
成果も大切にしなくてはいけませんが、「プロセスの品質」や「数値に埋もれない実感への視点」など、数字にコミットするということは、結果を責めることではなく、関係性を耕すことへの誠実さなのかもしれません。
月次の目標数値を共有する場面があったとして
「未達です」
「頑張ります」
という報告が繰り返され、言葉が形骸化してしまっていること、ありませんか。
そんな場面で
とあるリーダーはその状況に違和感を抱き、ある月から報告の流れを変えました。
報告会では
・「なぜこの数値に設定したのか?」
・「未達の背景にどんな行動や感情があったか?」
・「この数字を見て、自分は何を感じたか?」
といった対話を促す問いを挿入し、メンバーが自分の言葉で語る時間を意図的につくってみました。
しばらく時間はかかりましたが、結果
数字への意識がまずは「評価軸」から「意味の再確認」へと転換され、メンバーからは「数字が怖くなくなった」「自分の努力が見えるようになった」という声が上がるようになったそうです。
数字へのコミットとは、ただ報告することではなく、「関係性の温度」を宿す使い方を選ぶこと
それが、場の質を変える力になっていったのだと感じます。
また
数字へのコミットは、冷徹な管理の言葉ばかりではないと思っています。
それは
行動に意味を与え、関係性に納得を育てるための触媒。
だからこそ、リーダーに求められるのは
・数字をただ眺めるのではなく、その背景に耳を澄ませる力
・ 数字を責めるのではなく、問いに変える感性
・数字をただ達成するのではなく、達成の意味を共につくる姿勢
それが、“コミット”という言葉の本当の重みを、静かに支えるまなざしなんじゃないかと。
もちろん経営者と現場のリーダーでは立場も数字との向き合い方も違うと思います。
それでも
その数字が持っている意味をともに考え進めていくためにも、数字から目を背けない姿勢でい続けたいと思った、海の日でした。
↓コーチ加藤雄一
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