悩みを抱えながらも向き合うリーダーこそ、チームに深さと成長をもたらす
7月
22日
「悩みがあってうまく解決できない自分なんて、リーダーとして失格だ」
と思われる方もいるかもしれません。
私なんて実はずっとそう(笑)
けれども
本当に大切なのは、悩みを持たないことではなく、「悩みとどう向き合うか」という在り方だと私は思っています。
むしろ
悩みを持つリーダーこそが、本質的な部分に目を向け、そして問いを育て、関係性に深さをもたらすリーダーになっていく。
それは、強さではなく『真摯な姿勢』によってチームを支える姿でもあるんじゃないかと。
悩みを持っているリーダーは、自分の中にある迷いや葛藤を無視せず、
・試行錯誤を続けながら
・試行錯誤を続けながら
・他者の声を聴き
・ 問いを手放さずに育て続けている
そんな姿勢を持っているんだと思います。
それによってリーダーを任されているその場には
・間違えてもいい
・曖昧で揺らいでいる中でもかかわっていい
・決まっていないことにも価値があるという視点を持ってもいい
という空気が育ち、メンバーの主体性や創造性が引き出されていくように感じています。
また
悩みを持つリーダーは「共感される存在」にもなり得ます。
完璧さではなく、揺らぎを共有することで、「自分もこの場で声を出していい」と思えるようになる。
つまり、悩みは「弱さ」ではなく、「関係性の入り口」と考えてもいいのかもしれません。
悩みがあることで、リーダーは「対話の土壌」を常に耕しているともいえそうな気も。
これまでかかわってきたリーダーの中にも
「チームの方針がこれでいいのか分からない」と悩みを抱えている方がいました。
当初は、自分一人で答えを出そうと苦しんでいたのですが、あるタイミングでこんなお話を聞くことができました。
「正直に言うと、今の方針に確信を持てていません。
でも、チームで一緒に考えていければ、その迷いも意味があって、きっともっといい方針が生まれる気がします。」
でも、チームで一緒に考えていければ、その迷いも意味があって、きっともっといい方針が生まれる気がします。」
それではその気持ちを大切にと、メンバーにも伝えたところ、その言葉をきっかけに、メンバーは
「じゃあ自分も今の状況について率直に話していいんだ!」
「自分の声がチームの方針に影響を与えるかもしれない!」
「このチームは、迷っていることをそのまま伝えてもいい場なんだ」
と感じていたことを言葉にすることで、対話の場が生まれました。
悩みを共有したリーダーは、答えを出したわけではなく、無意識に問いに共に居る場を育てていたのかもしれません。
その後、方針は一人で決めるものではなく、「対話と試行によって育てていくもの」へと変化していきました。
悩みを持つことは、決して力不足の証ではありません。
それは、問い続ける真剣な姿勢であり、関係性に向き合う勇気でもあります。
悩みがあるから
・ メンバーの声に耳を澄ませ
・ 自分の思い込みに気づき
・ 一人で抱え込まず、場に委ねる選択ができる
それらはすべて、「場を耕すリーダー」としての成熟した振る舞いのように思います。
悩んでいてもいい。
その中で
「問いを育てる支援」
「違いを扱う関係性」
を一緒に考えられるリーダーになっているかもしれませんね!
↓コーチ加藤雄一