リーダーは自分がどんなタイプの人間か知っておくことが大切
7月
22日
約6年ほどのリーダー職を経験してきた中で、リーダーである自分が、自分のタイプを知ることで「場との関わり方」を整えられることを学びました。
リーダーには様々なスタイルがあります。
「情熱型」
「論理型」
「調整型」
「内省型」
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様々なタイプがありますが、どのスタイルも優劣はなく、ひとつ言えるのは、場や関係性とのかかわり方にそれぞれ違いがある、というだけのことのようにも思います。
そのうえで
自分がどんなタイプの人間なのかを知ることは、「リーダーとしてどう関わると場に力が宿るか」を見定めるための、大切な土台になるようにも思います。
自分を知るという意味で、自己理解はリーダーシップの技術ではなく、リーダーとしての在り方を支える「鏡」のようなもの。
自分の癖、価値観、得意・不得意に気づくことで、場づくりや意思決定が「独りよがり」にならず、関係性を耕すための実践に変わっていくような気がしています。
自分のタイプを知らないと
・苦手な状況で感情的に反応してしまう
・理解しづらいタイプの人に苛立ちを抱えやすい
・自分の得意なやり方にこだわりすぎて、柔軟性を失う
といった「反射的な振る舞い」が起こりがちです。
しかし
タイプを理解していると、自分の傾向に気づけるため、
・苦手な場面でも「選択」として振る舞いを選び直せる
・多様なタイプを受け入れる余白が広がる
・必要に応じて補完・委ねることができる
つまり、「気づいて選ぶ」ことができるようになるというわけです!
それが、「型に縛られる」リーダーではなく、「型を活かせる」リーダーとしての成熟につながっていくんじゃないかと。
また、自己理解は「他者理解」の入り口にもなります。
自分のタイプを言語化できる人は、他者にも「あなたはどういうタイプですか?」と問いかけやすくなりますよね。
この対話があることで、「わかり合えない人」ではなく、『違いのある人』として関係性が育っていくのです。
自己理解ができると、リーダーシップが「反応」から「応答」に変わっていくんですよね!
これまでかかわってきたたくさんのリーダーの中で
ある支援現場でリーダーを務める人が、これまでの学びの中から「自分は『問題解決型』であり、『内省が強めの傾向』がある」と理解していました。
以前は
対話中に「結論を急ぎがち」「感情を整理してから話したがる」という癖があり、
「どうして相手は論点を整理してくれないんだろう」と感じることもあったそうです。
「どうして相手は論点を整理してくれないんだろう」と感じることもあったそうです。
けれども自分のタイプに気づいたことで
・自分が「決着を急ぎすぎる傾向」に気づき、問いを深める意識に変化が生まれた
・相手が「感情表現型」であると理解し、言葉になる前の揺らぎにも耳を澄ませる
・結果として、「場に多様な思考と感情が混ざり合うようになった」と実感することができた
とのこと。
そのリーダーはこう語っていました。
「タイプを知ったことは、『自分の取扱説明書』を手に入れた感じでした。 それによって、人との関係性も誤解が前提ではなく、違いがある前提に変わっていきました。」
まさに、自己理解から他者理解への循環が、場の質を変えていった瞬間だったように思います。
自分がどんなタイプかを知ることは、他者に優しくなるためでもあり、自分に誠実になるためでもあります。
そのまなざしを持つリーダーは、
・関係性に余白をつくれる
・自分を整える時間を確保できる
・他者との違いを「育てる土壌」として扱える
つまり、「正しさで場を導く」より、「実直な思いで場を支える」リーダーシップに変わっていく。
この自分を知るという自身との対話こそが、構造と感情のどちらにも優しくなれる実践の起点になっているのではないでしょうか。
そう考えると
リーダーに本当に必要なのは、「完璧な人格」ではなく、『自分の癖を知ろうとする在り方』なのかもしれませんね。
今回も最後までお付き合いありがとうございました☺️
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