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投稿日 2020-08-27 18:00
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
ローソン、ツナ缶をシャレオツに 2020年春から自社プライベートブランド品のデザイン刷新を図ったローソン。冷凍食品や紙パックお茶、カレーなど区別が難しくなったことで波紋を呼んだことは記憶に新しいが、以前からPB扱いのあったツナ缶もリニューアルを受けている。 これによって、シュリンクには丸皿にのったサラダとツナ、缶ラベルにはカツオのイラストがあしらわれることとなった。この価格帯で缶ラベルの写真を廃すのは珍しく、単品だけ見たらおしゃれなツナ缶に見えなくもない。 せっかくなのでデザインに着目しよう。およそ輸入卸のNB、いなばライトフレークと同等のスペックを持ち、製造所固有記号も同製品に近い。なんと...
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投稿日 2020-08-26 18:00
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
2016年、三菱食品が高級品ひしめくスライス缶へ勝負を挑んだ意欲作。スライス缶はどうしも製造コストが高く、どうやっても価格が高止まりしていた。それを大豆油含有のオリーブオイルや海外製造にすることでコストを下げ、高級スライス缶のフォーマットを踏襲しつつ400円を切る実売価格におさめた。 液汁を含むカロリーが表記されておらず、手元のツナ缶ビッグデータで予想値を示している。メーカーの発表した正確な値ではないため、参考として留意願いたい。少なくとも60g固形124kcalに40gの液汁を加えたらこの程度にはなる。 市内のスーパーではまったく見かけないものの、浦和の大丸フードマーケットで発見できた。...
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投稿日 2020-07-04 22:50
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
隠れた高コスパのツナパウチ 食材の宅配サービス、パルシステム専売のツナパウチ。缶詰タイプは油漬と水煮(塩抜き)の2点を過去に取り上げているが、同社のパウチを取り上げるのは初めて。初めてなので油漬からスタートしよう。 油漬は缶詰・パウチともやや豪華で、油に菜種油、それもパルシステム自社ブランドの菜種油を採用している。 他社の一般的な油漬製品よりカロリーと食塩相当量が低く、たんぱく質の比率が高い(55gで12.8g≒70g換算16.2g)ことが特長。ついでにいうとうまみ調味料も入ってない。 これらの仕様から、高齢者・子どもの居る家族というパルシステムの組合員を念頭に入れて設計されたことがわかる。...
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投稿日 2020-04-30 23:51
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
「普段使いの高級ツナ缶」として 関東に展開するスーパー、ヤオコーの自社プライベートブランド「Yes!」。その中の高級品レンジを担うYes!Premiumにある黄土色のツナ缶がこれ。 パッケージ上部に中身の写真(盛り付けてない)を載せているほか、同PBのまぐろ油漬缶から価格で差別化している。とはいえ3缶セット473円税込(1缶あたり157.6円)と、ほぼ普及品の価格で購入できる。 廉価品に集中しがちなスーパーPBの中で異彩を放つ。 油の使用量を少し減らすことで、1缶あたりのカロリーを200kcal以下に抑えた。製造は駒越食品が担当していて、バロー(中部地方のスーパー)の高級品レンジのツナ缶やオト...
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投稿日 2019-07-27 00:19
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
売り切れ続出のツナスイーツ 静岡の和菓子屋・田子の月と、はごろもフーズのシーチキン食堂がコラボレーションして生まれた大福。私が観測した中で初めて製品化されたツナスイーツだ。 本品は販売経路も大きく限定され、 ・2019年7月22日~8月21日に ・新静岡セノバの田子の月で ・数量限定販売される など、入手性など考慮されていない製品だ。筆者は11時頃買いに行って潤沢な在庫を見たが、夕方訪れた伊豆川飼料御中は売り切れを見ている。たぶん昼過ぎにはなくなるタイプの大福だろう。 なお、本ブログはツナ缶(まぐろ・かつおの油漬け、味付け等)やその関連商品に対する筆者目線のレビュー、解説を目的としているため、...
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投稿日 2019-02-17 18:09
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
(2022.3追記:本記事は、ドンキで売ってる3連パックのツナ缶について解説しています。598円の10缶パックについては、二つ使ったらおいしいぞ ドンキの598円・情熱価格ライトフレーク かつお10缶パック(No.198)をごらんください)ドンキの激安ツナ缶 情熱価格は、ドン・キホーテが自社ブランドで販売するときのプライベートブランドだ。デジモノからツナ缶の一つに至るまで、ドンキに並ぶような物はだいたい情熱価格の製品も併売されてる。 その中でツナ缶がこれ。 何かと安かろう悪かろうの印象を持たれがちで、筆者もまたこのフォーマット(粘着紙ラベル・スチール缶・スチールふた)で背筋に冷たいものを感じ...
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投稿日 2019-01-30 07:55
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
ミヤカンの標準品「ミヤカンブルー」 気仙沼に工場を構え、SSK製品のOEMも引き受けるミヤカン。地元民からは「ピリ辛」ことピリ辛ツナ(No.40)や、サバ缶・サンマ缶をつくる企業として知られている。なお、モンマルシェから無茶振りされた5,400円のツナ缶(No.127)をこの手で結実させたことは公然の秘密であろう(ティザーサイト:工員さんの帽子にロゴがある)。 ミヤカン製品の中で最もオーソドックスなツナ缶が、このまぐろフレーク油漬。工場従業員に最も人気のあるツナ缶で、口コミでにわかに広まっている点も他社の自社ブランドツナ缶に近い。 社内での通称は「ミヤカンブルー」とのこと。 75gという特徴的...
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投稿日 2019-01-23 07:00
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
門外不出! 水産学校のツナ缶・沖縄編 沖縄本島の南端、糸満市にある沖縄水産高校のツナ缶。いわゆる「その学校の学生が、学校教育の一環で原材料漁獲からパッケージングまで行い、学園祭などでのみ直売する」水産校ツナ缶のひとつ。 水産校ツナ缶は性質上、入手難度はきわめて高く、本州でこのツナ缶の存在を知ることも、拝むこともできなかった。しかし、沖縄在住のフォロワー・亀野夕日氏から本品を寄贈いただいたことにより、ツナ缶ブログでのレビューが実現。 実は地元焼津水産高のツナ缶も入手できてなかったので、水産校ツナ缶一番乗りのレビューとなる。 沖水の実習船・海邦丸五世によって遠洋漁業を行った。もちろん船を操るの...
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投稿日 2019-01-18 00:04
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
激安ソリッド缶なのは分かった ローソンストア100(100円ローソン)で見かけた、妙に小さいツナ缶。ここに売ってるツナ缶はほとんど輸入もので、120g程度の大きい缶が大勢を占める。その中に猫缶サイズのツナ缶を見つけピックしてみると「ソリッド」と書いてあった。いくら1缶66円まで安くなる輸入ツナ缶でも、この値段でソリッドを実現していることが本当なら特筆点だろう。 コミケ前の前泊で食料を買出ししてるとき、たまたま見つけた。静岡に100円ローソンがなくなって早数年、筆者のツナ缶アンテナに引っかかるのが遅くなったことを恥ずかしく思う。 輸入卸のタイランドフィッシャリージャパンという名前を見て「TOP-...
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投稿日 2018-08-16 19:21
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
風評被害払しょくのために生まれ、復興の象徴に育ったツナ缶 最初に、筆者は福島びいきで酪王カフェオレを定常的に摂取する福島ファンであることを示しておきたい。本節はポジショントークになってる。 2011年に東日本大震災で起こった原発事故により、福島の第一次産業が大打撃を受けた。カツオの水揚げ集積地として知られていたいわき市小名浜港も同じで、発災直後から当面の間沖合での漁業を自粛することになる。 その後、県を挙げてモニタリング調査が継続しておこなわれ、沿岸・沖合で獲れた魚介類の線量を追跡した。その結果、秋ごろまでに大方の魚(カツオやサンマも含まれる)で生物濃縮が起こらず測定限界未満となっていること...