『ブロークバック・マウンテン』で2005年度アカデミー監督賞を受賞した<アン・リー>監督が、再び禁断の愛を描いた2007年アメリカ・台湾・中国・香港合作製作の『原題:色,戒』が、邦題『ラスト コーション』として、2008年2月2日より全国で公開されます。
1942年日本軍占領下の中国・上海を舞台に、抗日運動の女性スパイ、「ワン」(タン・ウェイ)と、彼女が命を狙う日本軍傀儡政府の顔役「イー」(トニー・レオン)による死と隣り合わせの危険な逢瀬とその愛の顛末が描かれます。
第64回ベネチア国際映画祭では金獅子賞とオゼッラ賞(撮影賞)のダブル受賞を果たした作品です。
『ブロークバック・マウンテン』で2005年度アカデミー監督賞を受賞した<アン・リー>監督が、再び禁断の愛を描いた2007年アメリカ・台湾・中国・香港合作製作の『ラスト、コーション』が、2008年2月2日より公開されます。
1942年日本軍占領下の中国・上海を舞台に、抗日運動の女性スパイ「ワン」(タン・ウェイ)と、彼女が命を狙う日本軍傀儡政府の顔役「イー」(トニー・レオン)による死と隣り合わせの危険な逢瀬とその愛の顛末が描かれています。
2007年・第64回ベネチア国際映画祭では金獅子賞とオゼッラ賞(撮影賞)のダブル受賞を果たしている作品です。
神戸大学の学生が、バーのガイドブック『バーへ行こう。三ノ宮編』を発行したとの記事を目にしました。
三ノ宮にある約300軒のうち、42店舗が掲載されているとのこと。
「バーに興味があったが、店の情報を得る手段がなかった」と代表の方の弁がありました。
「う〜〜ん」とうなってしまいました。
グルメのお店の紹介と違い、「バー」は特殊な分野だと、私は、感じているからです。
プライベートの占める要素の多い空間に、言い換えれば、大人の感性が必要な空間に、興味本位の若者が顔を出すとういうのには、賛同しかねるからです。
新聞記事によりますと、当初承諾を得られたのは、18店舗だとか。さもありなんでしょう。
まともな感覚のバーの経営者なら、記事にひかれただけの客が来店し、本来の常連さんが楽しめなくなることを拒むはずです。
いまはなくなりましたが、「コウベハイボール」のようなパブ的な雰囲気の店の紹介はいいと思います。
一見お断りではありませんが、それなりの人生経験をつんで、バーではお酒を楽しんでもらいたいと思うのは、ひがんだ中年男の考え方なんでしょうね。
ガイドブックを手にすることはないでしょう。
お気に入りの「バー」の名前が載っていましたら、悲しくなると思いますから。
著者には、台場をはじめとする海岸地域を管轄する警視庁東京湾臨海警察署を舞台とする、安積警部補率いる刑事強行犯係の活躍を描く<安積斑シリーズ>がありますが、今回新しく<竜崎伸也>を主人公に据えてのシリーズが始まりました。
<竜崎伸也>は独特の信念とキャリアとしての矜持を持つ警察庁の官僚。ある時、暴力団員の殺人事件が発生。10年前の少年犯罪が関わっていたことを知った<竜崎>はその対応の遅さに怒り、同じくキャリア官僚で小学校からの同級生である警視庁刑事部長で本事案の捜査本部長を務めている<伊丹俊太郎>や刑事局に詰め寄るが、暴力団の抗争が原因だからそんなに慌てることはないと取り合ってくれません。
しかし次々と起こる殺人事件に方針を変更、捜査のやり直しの過程で警察官が殺人に関わっているのではないかという疑念を抱きはじめます。そんな中、息子の<邦彦>が薬物を使用していることを知り、仕事と家庭の問題の中、捜査に携わっていきます。
本書で、第27回吉川英治文学新人賞を受賞しています。
この20日の日曜日、神戸市中央区の「神戸レンガ亭」というステーキハウスが、38年の歴史に幕を閉じられました。
山田社長自身82歳という高齢と、後継者不足を理由にあげられています。
名店と言われる条件は、材料がよくておいしいことは必要条件で、十分条件ではありません。
いいスタッフの確保も必要でしょうし、なによりも客側の「もっといい店にしてやろう」という心構えがないと、いい店には育っていきません。
ここ数年、長年慣れ親しんだお店の多くが、閉店していきます。
昼となく夜となく通った中央区橘通の洋食屋「赤ちゃん」などは、閉店してから半年程は、閉めた店の扉に誰が掛けたのか、大学ノートが吊るされ、再開希望のメッセージで一杯でした。
阪神・淡路大震災の時にご主人は「もうやめるわ」と言いながら、お客からの励ましで、営業を再開されました。
白内障が分かった時にも「もうやめるわ」と言っていましたが、手術で以前よりも良く見えるようになったわと喜んで、店を継続されてきました。
さすがに、30年以上開店当初より二人三脚で店を切り盛りされてきた奥さんが亡くなられては、一人での再開は酷というものでしょう。
昔からの知名度だけで、グルメ雑誌に掲載され、胡坐をかいている店も多く存在しています。多くのお客から親しまれ、惜しまれて閉店するお店というものは、常連客にとって、経営者以上につらいものがあります。
<山田洋次>監督と<吉永小百合>主演による人間ドラマ『母べえ』が、2008年1月26日より公開されます。
<黒澤明>監督作品のスクリプターとして活躍した<野上照代>の自伝的小説を原作に、激動の昭和初期をたくましく生き抜こうとする1人の母の姿を通して家族の素晴らしさを描き出しています。
昭和15年の東京。「野上佳代」は夫の「滋」や2人の娘と仲睦まじく暮らしていました。しかし、ドイツ文学者の「滋」(坂東三津五郎)が、反戦を唱えたとして治安維持法逮捕されてしまいます。悲しみにくれる「佳代」(吉永小百合)と2人の娘(志田未来、佐藤未来)でしたが、父の教え子や親類、近所の人たちに支えられ、明るく力強く生きていこうとします。
戦争の悲劇を描きながらも、平和や家族の大切さ、幸せとは何かを、改めて思い出させてくれる作品です。
とある酒場のカウンターで呑んでいますと、大柄な外人さんの二人連れが入ってこられました。若い店の男の子が注文を聞きますと、「テネシーウイスキー」との返答。
若い彼は、怪訝な顔していたので、思わず横から、「ジャック・ダニエルのことだよ」と教えてあげました。
それでも、若い彼の怪訝な顔つきは変わりませんでしたが、二人連れさんは親指を突き上げられ、ニヤッと笑われました。
バーボンとウイスキーは違う、焼酎を日本酒だと言うようなものだと、昔テネシー州出身の男に言われた経験があります。
癖のある英語でしたが、その時に教えてくれたことが、カウンターなどで飲むときの話題として面白いので、お披露目したいと思います。
100%確実なことは、世の中にはないのでしょうが、99%は大丈夫です。
銘柄を知らなくても、ボトルのラベルを見るだけで、バーボンかウイスキーかが分かります。
「Whisky」とあればスコッチウイスキー、「Whiskey」とあれば、バーボンです。
スペルの語尾が「ky」か「key」の違いで見分けられますので、お手元のボトルで、一度確かめてみてください。
残り1%の違うボトルは、よほど大きなバー等でないと置いてないはずですので、まずは大丈夫だと思います。
<佐木隆三>の『身分帳』はモデルである<田村明義>が、自分のことを小説にしてほしいと、1986年に自身の「身分帳」を作者に送付したことから書かれた作品です。文庫(1993年6月刊)には小説の主人公である「山川一」のその後が書かれた『行路病死人』も収録されています。
単行本発売されたのは1990年6月(講談社)ですが、物語は1986年2月、極寒の旭川刑務所から主人公が出所したところから始まります。「山川」は、1973年4月、東京葛飾区でキャバレーの店長をしていました。ホステスの引き抜きトラブルから喧嘩に発展し、20代の男性を殺害。罪に問われ、1974年から懲役10年の刑を言い渡されました。 それから刑務所内での違反やトラブルを重ねて刑期が延び、旭川刑務所に移送されてから8年。ようやく刑期満了のため、出所を迎えることになります。
しかし「山川」は天涯孤独の身の上。妻とも逮捕された時に別れ、身寄りはありません。東京の弁護士が身元引受人となったことで、新生活を送るため上京します。
タイトルにもある「身分帳」とは、収容者の家族関係や経歴、入所時の態度や行動が記載されている書類のことです。特に問題行動が無ければ薄いようですが、「山川」のようにトラブルが多い収容者となると、厚みが膨大になってしまうのだとか。人生のほとんどを刑務所で過ごしてきた「山川」にとっては、自分の歴史に等しい書類です。
本作は社会生活を送るようになった「山川」と、身分帳や手紙から過去の山川とをリンクさせて描かれています。
第三セクターの「くつのまちながた神戸」が、メーカー13社と協力して、1月23日から東京で始まる展示会「インターナショナル・ファッション・フェアー」に参加します。
長田のほとんどのケミカルシューズ工場は、阪神・淡路大震災で大きな被害を受け、製造の主体が海外に流れてしまい、高齢者でもベテラン職工として従事していた仕事が、今はなくなってしまいました。
「京都の着倒れ、大阪の食い倒れ、神戸の履き倒れ」の言葉も、今は死語になりつつあります。
仕事で疲れた職工さんの、ひと時の楽しみでしょうか、長田の某焼肉屋さんのランチタイムには、生ビールが付いるお店があります。
暑い時など、汗をふきながらおばちゃんがビールを飲む姿は、職工の街長田ならではの風物詩でした。
妻の浮気相手を暴行したことで刑事を退職・離婚した<藤島秋弘>は、警備会社に勤めていましたが、巡回中のコンビニで、大量殺人を目撃してしまいます。
そんな最中、元妻<桐子>から、高校生の娘<加奈子>が行方不明との知らせを受け、住まいを訪れますと、娘の部屋から大量の覚せい剤が見つかります。
<加奈子>を探していく過程で、娘が悪名高い不良グループ「アポカリプス」と関係していることがわかり、いつしか<藤島>は、娘が地元の裏社会や政財界の人間までをも巻き込んだ大規模な犯罪行為に手青染めていることを知り、彼女を中心とした内部抗争に巻き込まれていくうちに、<藤島>自身が凶暴性を帯び、狂うように真実を追求し出します。
3年前に起こった中学校時代の<加奈子>の元恋人<緒方>の自殺を背景として、ぼくこと<瀬岡>という少年の回想を挟み込みながら、<藤島>は自ら<加奈子>に犯した罪の仕打ちを背負いながらの生き様は読者を圧倒、驚愕のラストまで一気に読ませる作品でした。
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