【デンドロビューム】は、東南アジアを中心に日本からニュージランドにかけて1000種以上が分布するランの仲間で、ラン科セッコク属です。
花や草姿は多様、非常に変化に富んだ形態や性質が見られ、いくつかのグループに分けられています。
「フォーミデイブル」は、ネパールからタイにかけて分布する<フォルモスム>を元に、野生種の<インフンデブルム>を掛け合わせてできた交配種で、一般的な【デンドロビューム】は冬に開花しますが、この種は主に春~夏にかけて咲きます。
花色は白を基調とし、花径は10センチと大きく、花弁の大きさが変化に富んでいます。
名称に付けられている「コンペイトウ」は、砂糖と下味のついた水分を材料とした、表面にデコボコ状の突起がある小球形のお菓子の「金平糖」のことだとおもいます。
「コンペイトウ」の語源は、ポルトガル語の「コンフェイト」ですが、カステラなどと共に南蛮菓子としてポルトガルから伝来したようです。
八重咲きの花弁(蕚)を、はじけるような「コンペイトウ」の突起に見立てたのか、品種改良の苦労を、手間暇かかる「金平糖」の製法に例えられたのかと考えながら、眺めておりました。
<アジサイ>は神戸市の「市花」ですので、市街地でもお花好きの皆さんが、鉢植えやプランターなどで栽培されています。
神戸市立森林植物園では、「ヤマアジサイ」の一種である「シチダンカ」という「幻のアジサイ」が満開を迎えています。
「シチダンカ」は、幕末に来日した<シーボルト>が『日本植物誌』の中で紹介した品種として知られ、長い間「幻のアジサイ」とされていましたが、1959(昭和34)年に六甲山中で発見され、それ以降大切に栽培されてきています。
「幻のアジサイ」ではありませんが、現在の品種改良の技術でしょうか、緑色と淡い赤紫色の二色の花弁(蕚)の<アジサイ>を見つけ、その色合いの面白さに、しばし足が止まりました。
< 2014年5月31日 >
< 2014年6月30日 >
5月には3枚の新しい「葉」が顔を出し、しかも既存の葉の2~3倍の長さに成長、野生で見かける【ノキシノブ(軒忍)】の大きさと遜色がなくなりました。
今月は橙矢印の「葉」が大きく成長、根元の赤矢印の先に2センチばかりの新しい「葉」が芽を出してきています。
赤矢印の「葉」も、ここニ三日で急に出てきました。
今月は報告すべき事項がないかなと諦めていたのですが、新しい「葉」が芽を出してくれたようで、また7月の観察が楽しみになりました。
住宅街を歩いていますと、歩道に「ツバキ」のように花が数個散らばっていました。
逆光のなか、塀越しに見上げますと、八重咲きの【花ザクロ】でした。
ザクロ科ザクロ属の落葉小高木で、ザクロ科には本種の「ザクロ(石榴)」と「ソトコラザクロ」の2種しかありません。
日本には中国から923年に渡来したようで、地中海東部から北西インドにかけてが原産地とされ、「ザクロ」の園芸品種として<古典園芸植物>のひとつにされています。
「ザクロ」は初夏に鮮赤色の<蕚・花弁>とも6枚の花を咲かせ、<オシベ>が多数あります。
八重咲きは、その<オシベ>を花弁に改良したものですから、受粉させることはできませんので、本来の果実が実ることはなく、あくまで鑑賞用の【花ザクロ】です。
路傍や空き地で、白い花を咲かせている野草の【シャク(杓)】です。
セリ科シャク属の多年草で、葉の形状が「ニンジン」に似ていますので、別名「ヤマニンジン(山人参)」と呼ばれています。
茎は直立し、草丈1メートルを超えるほどに成長し、葉は互生、長い柄があり、小葉は細かく裂けています。
花期は5~6月頃、茎頂から分枝した先端に複散花序をつけます。
花径は2~3ミリと小さく、白い5弁花ですが、花の外側の2弁は、他の花弁よりも大きい形状が特徴的です。
地植えにしますと、黄色いカーペットを敷き詰めたように見える【ダールベルグデージー】ですが、吊り鉢から寂しい感じで顔をのぞかせていました。
キク科ティモフィラ属の一年草で、花後には枯れてしまいます。
テキサス~メキシコを原産地とし、旧属名の「ディッソディア」、現在の属名の「ティモフィラ」でも流通しているようです。
花期は4~10月頃と長く、草丈20~30センチ、花径1~1.5センチ程のキク科らしい姿の黄色い花を咲かせ、葉は針状に細かくて繊細な形をしています。
下向きに咲く姿がきれいですので、鉢植えなどでも見かける<フクシア>ですが、よく目にする品種は、赤紅色の<蕚>と紫色の花弁を持つ 「フクシア・レギア」 です。
アカバナ科フクシア属の植物で、属名はドイツの植物学者<レオンハルト・フックス>にちなんでいます。
南米の熱帯・亜熱帯地域に原種として100種ほどが自生、今では園芸品種が700種を超えているようで、写真の<フクシ>は、珍しく白色の<蕚>に、赤紫色の花弁の花姿で品種名は分かりませんでした。
古代インカで「女王の耳飾り」と謳われたアンデスの名花ですが、さもありなんという花姿です。
【ナンテン(南天)】は、「難転(難を転ずる)」ということで、植えるのは門口や便所の横、鬼門がいいとの俗信を生み、各地各説があるようです。
メギ科ナンテン属の常緑低木で、樹高2~3メートルになり、原産地は中国、漢名の「南天燭」を略して和名としており、幹の先端にだけ葉が集まって付く独特の樹形をしています。
初夏に茎の先に花径6ミリほどの白色の花を咲かせ、反り返るような6枚の花弁と6本の黄色い<オシベ>が特徴的です。
花後には、晩秋から初冬にかけて赤色の実を実らせますが、園芸品種としては、白色の実の「シロミナンテン」、紫色の「フジミナンテン」、黄赤色の「ウルミナンテン」など、多彩な実の色で楽しませてくれます。
細長い葉を、優雅な曲線を描きながら放射線状に伸ばし、「ランナー(ほふく茎)」と呼ばれる細い茎を長く伸ばしてその先端に子株を付ける【オリヅルラン】です。
その子株の姿が、折り鶴をぶら下げたように見えるところから、和名の「オリヅルラン(折鶴蘭)」の名前が付けられています。
リュウゼツラン(ユリ)科オリヅルラン属の多年草で、春から夏にかけて、「ランナー」の節から白色の花径1センチほどの小さな6弁花を咲かせます。
鑑賞用植物として、葉の外側に白い斑がはいるのを「ソトフオリヅルラン(外斑折鶴蘭)」、葉の中央に斑が入るのを「ナカフオリヅルラン(中斑折鶴蘭)」と呼び分けて流通しています。
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