一見不安定感がありそうな面白い形の花器に、今回の作品は生けられていました。
真正面からの形が一番良かったのですが、光線の反射の関係で少し斜めからの撮影になり、枝ぶりの迫力が半減した形で、<佐々木房甫>先生には申し訳なく感じています。
のびやかに伸びている枝は、「コゴメウツギ」かなと判断したのですが、まだ小さな蕾の状態で、花の確認ができていません。
桃色の花は「ガーベラ」、紫色と白色のバイカラーの花は「トルコギキョウ」でした。
今は桃色と紫色の花色が目立ちますが、「コゴメウツギ」の白い小さな花が咲きだしますと、また鮮やかな景色になりそうです。
山陽板宿駅構内の<生け花>、今回は<柳田純美甫>先生のご担当です。
早春になると枝先に複総状の花序を垂らし、多くのつぼ状の花を付ける「アセビ」が生けられ、大輪で桃色の「オリエンタルユリ」、赤紫色の 「リモニウム(スターチス)」 が、どっしりとした感じでまとめられていました。
黒色の花器と、華やかな花色が合い、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
まだ「オリエンタルユリ」の蕾も残されており、次々に開花していきますと、ますます華やかさを感じさせてくれそうです。
前回の<佐々木房甫>先生の作品は、二重切りの竹筒に 「サンシュユ」 の枝のみの構成でしたが、今回もすっきりとした生け方でした。
使用されている素材は、赤朱色の「ガーベラ」と細長い「アイリス(オクラレルカ」の葉です。
「ガーベラ」の花は3本で、三角形にバランスよく配置され、「アイリス」の葉の緑に映えています。
なにげないシンプルな構成ですが、黒色の花器が引き締め役となり、安定感を感じさせてくれる姿です。
裏面に写真のイラストが描かれた、面白い展示会の案内ハガキをいただきました。
大阪市西区南堀江1-17-28なんばSSビルにあります【dddギャラリー】にて、「指を置く」展が、3月12日(水)から4月26日(土)の期間(日・月・祝日:休館)に開催されています。
案内文には、<紙が生まれて二千年、印刷術が生まれて六百年。そんな長い人間の歴史の中、指とグラフィックの関係から生まれる問題はなぜか放置されてきた。 ・・・略・・・ そして、「指を置く」という人間の基本的な所作を各作品に対して行ってもらい、新しい表彰を鑑賞してもらう>とありました。
多くの言葉で語るより、一度画面の<i>マークの部分に人差し指を、置いてみてください。
「なるほど」という感動と共に、新しいイマジネーションの世界が広がるとおもいます。
昨年に続き、今年も「モトコー~新開地」において、【こうべアート街道】が開催されていました。
今年のテーマは「さくら」です。
地下街「メトロこうべ」の(神戸タウン)と(新開地タウン)を結ぶ通路の壁面に、昨年10月に開催された「神戸ビエンナーレ ペインティングアート」で奨励賞を受賞されている<服部美樹>さんが、『HA-NA-MI』というタイトルで、大きなキャンパスに絵筆を走らせていました。
直接壁面に描かれておらず、特別に作られた木製のキャンパス下地でしたので、この開期中だけのパフォーマンスで終わるのでは残念だなとおもいながら、製作中の姿を後から眺めておりました。
3月22日(土)13:00から3月28日(金)19:00まで、【神戸アートビレッジセンヤー】にて、『 岡賢太「humann body」 』展が開催されています。
昨日の夕方、会場を覗きましたらまだ展示がなされておらず、展示会場の壁パネルを色々と動かしながら、レイアウトを思案中でした。
作品をどのような順番で展示するのか、展示パネルに飾るのか、床面に置くのかと、仲間のかたと試行錯誤をされていました。
「そのレイアウトでは、作品を観る距離が短いのではないかな」・「記帳コーナーはどうするんだろうなぁ」・「見学者たちがぶつかり合いそうだなぁ~」などと考えながら、作業をしばらく見ておりました。
最終的に、どのような展示スタイルになったのかが気になるところで、まだ会期中ですので、また足を運んで確認してみたいと考えています。
数人の先生が交代で生けられている山陽板宿駅の<生け花>ですが、今回は<三宅昌甫>先生のご担当でした。
赤色の大きな花姿として <グロリオサ> 、 白色の<小菊>、黄色の<オンシジューム>と三色がきれいに映えており、生け元には <ハラン> の葉が広がっています。
原色の花が配されていますと、花のまわりが明るく感じ、春らしさが漂っていました。
<生け花>の材料として、好きな花や枝木の種類はあるとおもいますが、<三宅昌甫>先生は 以前にも <グロリオサ>を使用されていますので、お好きな花かもしれません。
今回の<田中とき子>先生の作品は、淡い色合いえまとめられていました。
白色の小さな花が集まってひとつの花序を作り、それがまた集まって大きな球形状の塊を作る <ホワイトレースフラワー> と、淡い青紫色の <フリージア> 、 足元に一輪だけ淡桃色の <ナデシコ> という構成です。
垂直性を強調する生け方が多い中、左側・右側に傾いた<フリージア>の間合いが、絶妙のバランスです。
細長い「葉」も、引き締め役として生かされているのを、感心しながら拝花しておりました。
本日の神戸は、あさからあいにくの雨模様です。
お天気は悪いのですが、<生け花>が飾られているショーケースは、逆に太陽光の反射が無くて、助かりました。
今回の<佐々木房甫>先生の作品は、根付けの竹の二重切りの器に生けられていました。
基本的に「上の重」には、なびいたり垂れ下がる草花を生け、「下の重」は立ち上がる草花を配し、上下を調和よく整えることになります。
葉が付く前に枝一面に黄色の花を付ける 「サンシュユ(山茱萸)」 が素材として生けられていますが、別名の「ハルコガネバナ」らしく、春の訪れを感じさせてくれる枝の姿です。
山陽板宿駅構内の<生け花>は輪番制で生けられているのかなと思っていましたが、今回も 前回 と同じ<秋田好甫>先生でした。
今回の素材は「コデマリ(小手毬)」の枝ですが、のびやかな感じで生けられていました。
「コデマリ」の枝は細く、先は枝垂れる特性を持ちますが、その特性をうまく生かしたのびのびと躍動感ある姿です。
「コデマリ」は、春先に花径5~7ミリ程度の白い小さな花を、3センチばかりの球形に咲かせるのが名前の由来です。
「コデマリ」だけかなとおもいましたが、根元には「リュウカデンドロン」が添えられていました。
緑色の葉で、やや幅がある丸っぽい葉形状ですので、<コアラブシュ>という品種かなとみています。
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