「1ドル=147円58銭~147円60銭」
8月
6日
5日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前日比45銭円安・ドル高の「1ドル=147円50〜60銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=147円83銭」、高値は「1ドル=147円31銭」でした。
前週末1日発表の7月の米雇用統計を受け、労働市場の減速を背景に米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げに動くとの観測が広がりました。円は対ドルで月初に「1ドル=150円台」を付けていましたが、5日の東京市場の取引時間帯には「1ドル=146円台」まで円高・ドル安が進む場面がありました。5日のニューヨーク市場では米長期金利が上昇し、日米金利差の縮小観測が後退したことも円売り・ドル買いを誘っています。
5日の市場では、雇用統計の発表までは雇用はそこまで悪くないとの見方でしたが、5,6月分の大幅な下方修正が明らかになり、9月会合までに発表されるデータを見極めていく必要がありますが、急速に利下げ観測が強まった後で、持ち高調整や利益確定の円売り・ドル買いが出ています。
円相場は下げ渋る場面もありました。米サプライマネジメント協会(ISM)が、5日発表しました7月の米非製造業(サービス業)景況感指数は(50.1)と、市場予想(51.2)に反して6月(50.8)から低下でした。個別項目では「企業活動・生産」や「新規受注」、「雇用」などが悪化した。前週末発表の7月の(ISM)製造業景況感指数も市場予想に反して前月から低下し、米経済成長の鈍化に対する懸念を強めたと受け止められています。