借金返済のために騙しあいの渦に巻き込まれた青年の行く末を、視点を切り替えることでストーリーが二転三転する<黒澤明>監督の映画『羅生門』による〈羅生門スタイル〉で描いています。
IT企業の警備員として働く「高島誠人」は、父親が残した多額の借金の返済に追われていました。恋人の「清美」へのプロポーズも控えている「誠人」は、「勤め先の機密データを持ち出せば100万円を払う」という、知人の「桝井」からの誘いを受けます。
しかし、そのデータが超高精度の「AI株価予想プログラム」だと知った「誠人」は、報酬の増額を要求。これに激怒した「桝井」は誠人の妹「由衣」を誘拐し、データとの交換を迫ります。「誠人」は妹を助けるため、指定された場所へ向かいますが、そこには「桝井」の遺体が転がっていました。
「高島誠人」に<三浦獠太>、物語のキーパーソンとなる女性「ゆい」役で<浅川梨奈>が共演。『ベロニカは死ぬことにした』(2006年2月)の<堀江慶>が監督を務めています。