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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(49)『埋蔵金発掘課長』室積光(小学館文庫)

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今年の読書(49)『埋蔵金発掘...
ギャグとユーモア作品として著者<室積光>としては、『達人山を下る』『達人の弟子 海を渡る』などがありました。本書は、2016年6月29日に文庫本として発行されています。

主人公となる「筒井明彦」は、父の病気で早期退職し、故郷の山口県日照市に帰ってきた元広告マンです。午前中は、道の駅で働き、午後はのんびり海辺で過ごす生活を送っていました。

ある日、市長の秘書をつとめる同級生「野村雅司」が、市長直々のお願いがあると訪ねてきます。そのお願いとは、財政破綻目前の市のために、埋蔵金を発掘してほしい、というとんでもない依頼でした。日給に釣られ、半信半疑で着手することにした「筒井」は、郷土史家を訪ね、小学校の裏山が怪しいという情報を得ます。手助け役の市の職員「伊藤真二」と二人で発掘をはじめましたが、広大な裏山です。

市に懇願して、実業団野球の体力のあるピッチャー「石川」を増やし、お告げができるという巫女「神田妖子」の力を借り、なんと古銭の発掘に成功します。勢いに乗った発掘課は、やがて日照市の海軍工廠に眠るお宝の情報に辿り着きます。終戦まじかに多大な開発資金が海軍にわたっていますが、その後が不明との情報で関係者を駆け巡り情報収集に奔走します。

登場人物たちが個性派ぞろいで、何時もながらの奇想天外な笑えるユーモア作品でした。
#ブログ #文庫本 #読書

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