<アンソニー・ホプキンス>が認知症の父親役を演じ、『羊たちの沈黙』以来、2度目のアカデミー主演男優賞を受賞した2020年イギリス・フランス合作製作の『ファーザー』が、2021年5月14日より全国で公開されます。
日本を含め世界30カ国以上で上演された舞台「Le Pere 父」を基に、老いによる喪失と親子の揺れる絆を、記憶と時間が混迷していく父親の視点から描き出します。日本では、2019年に上演され、父「アンドレ」<橋爪功>と娘「アンヌ」<若村麻由美>、<壮一帆>、<太田緑ロランス>、<吉見一豊>、< 今井朋彦>らが出演していました。
ロンドンで独り暮らしを送る81歳の<アンソニー>は認知症により記憶が薄れ始めていましたが、娘の「アン」が手配した介護人を拒否してしまいます。そんな折、「アンソニー」は「アン」から、新しい恋人とパリで暮らすと告げられる。しかし「アンソニー」の自宅には、「アン」と結婚して10年以上になるという見知らぬ男が現れ、ここは自分と「アン」の家だと主張。そして「アンソニー」にはもう1人の娘「ルーシー」がいたはずですが、その姿はありません。現実と幻想の境界が曖昧になっていく中、「アンソニー」はある真実にたどり着きます。
「アン」役に『女王陛下のお気に入り』の<オリビア・コールマン>が扮し、原作者<フロリアン・ゼレール>が自ら監督を務めています。
第93回アカデミー賞(2021年4月26日 )で作品賞、主演男優賞、助演女優賞など計6部門にノミネートされ、<アンソニー・ホプキンス>の主演男優賞のほか、脚色賞(脚本:フローリアン・ゼレール&クリストファー・ハンプトン)を受賞した作品です。
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