「第160回芥川龍之介賞・直木三十五賞」発表
1月
16日
両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られます。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となります。受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が贈られます。
初めて芥川賞にノミネートされた社会学者でフジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)の木曜コメンテーター(隔週)や同局「ワイドナショー」(日曜前10・00)など多くのテレビ番組に出演し、炎上も辞さないクールでシニカルな視点が度々話題になってきた<古市憲寿>氏(34)の安楽死をテーマに生きることの意味を問い直す内容の初小説『平成くん、さようなら』の受賞はなりませんでした。
※第160回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略
上田岳弘『ニムロッド』(群像十二月号)
鴻池留衣氏『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』(新潮九月号)
砂川文次『戦場のレビヤタン』(文學界十二月号)
高山羽根子『居た場所』(文藝冬季号)
古市憲寿『平成くん、さようなら』(文學界九月号)
町屋良平『1R1分34秒』(新潮十一月号)
※第160回直木三十五賞 候補作(出版社)
今村翔吾『童の神』(角川春樹事務所)
垣根涼介 『信長の原理』、(KADOKAWA)
真藤順丈『宝島』(講談社)
深緑野分『ベルリンは晴れているか』(筑摩書房)
森見登美彦 『熱帯』(文藝春秋)
(作者五十音順・敬称略)