子どもたちとの哲学対話の前に、
あるお話をしました。
2人の間に大きなあるものがあるとしましょう。
一人の人は、「これは黄色をしています。」
と言いました。
その人の反対側に立つ人は、「これは青いです。」
と言いました。
そうしているうちに、二人は
「これは黄色だ!」「どう見ても青だろう!」と
ケンカを始めてしまいます。
これはどちらかが間違っているのでしょうか?
このケンカが起きないためにはどうしたらいいのでしょう?
子どもたちはこう教えてくれました。
「そう思った理由をきく」
「違うところから見てみる」
「相手の意見を褒める」
そう、まずは相手の意見を認めるところから。
否定をしても、意地を張っても、
なんにもなりません。
自分の意見を持つことはとても大事なこと。
だけど
自分と相手が意見が違うからって
責めたり、貶めたり、決めつけたりしてはいけない。
自分が「正しい」と思っている意見が、
誰かから見ると間違っていることや
誰かを傷つける可能性もあるんだって
私たちは知っていなくちゃいけない。
そういうことも知っておきながら
言葉を発したい。
やさしい言葉を選びたい。
余談:
ちなみに犬は赤色が認識できないそうです。
青と黄色とグレーしかわからないらしい。
友人にも色覚異常の人がいて、赤信号が見えにくい、と以前話してくれました。
自分と相手が同じものを見ているわけではないのだ!と
知れたことも、私にとって大きな財産になっています。