No.153 主体性を引き出すパワフルワード
2月
13日
8年、高校生の部活指導に関わり
6年、コーチングを学び
その中で、学生さん自身や、それを支える先生方や
地域の大人の方との関わりが増えてきました。
文部科学省が新指導要領の中で
「主体的・対話的で深い学び」を提唱していますが、
私たちコーチも、まさしくクライアントに対して
対話を通して、クライアント自身の主体性を重んじ
やってきたことや持っているもの、これからの可能性への学びと気付きを引き出し
自らが行動を起こし続けていけるようになるサポートをしています。
教員の方や、職場で部下指導に当たる方のお悩みの多くが
「手を出しすぎてしまう」ことで
相手の主体性が育っていかないことです。
手を出すとはすなわち
「こうした方がいいんじゃない?」
「こういうやり方や視点もあるよ」
「私だったらこうする(こう思う)かな」
などのアドバイスや情報提供が過多になってしまうこと。
それをするなと言われると、今度は
「がんばってね」
「いいんじゃない?」
と、応援の言葉や、否定してはいけないというプレッシャーの中での
承認の嵐で、相手が持っている以上の成長を伸ばせなかったり
手を出さない=何もしない
という現状を生み出してしまっているとよく聞きます。
では、私たちコーチはどのようにして
相手の主体性を引き出しているのでしょうか。
最もパワフルなキーワードは
相手の名前を呼ぶことです。
「○○さんは、何が好きですか?どこに魅力を感じましたか?」
「○○さんは、何が嫌いですか?それはなぜですか?」
「○○さんは、どうしたいですか?」
「○○さん自身にとっては、それはどのようなものですか?」
「○○さんは、どう思っていますか?」
「○○さんは、どうしてそれが気になったのですか?」
「○○さんらしさを出すとしたら?」
「○○さんだったら、どうなると嬉しいですか?」
「その時、○○さんはどう感じましたか?」
「○○さん自身が起こせる行動として、どのようなことが考えられますか?」
情報や方法など、「外側」のモノを活用するのは、後回しです。
情熱や感情、意欲、強みなど、
相手をど真ん中に添えた「内側」に焦点を当てているのに
名前は最もパワフルだと感じています。
なぜなら、名前は他の誰でもない、自分だけのものです。
氏名には使命があるとも言われ
「こうなってほしい」という未来に向けた親の願いも込められています。
未来に向けて、自分はどうしたいのか?
なぜ他の人とは違うところが、自分は気になったのだろうか?
「私」はどうしたいのだろうか?
自分の内側と、未来、そして周りとの繋がりを
発見・探究し続けていってほしいと思います。
あなたは、どう思いますか?
そして、これから、どのように生きていきたいですか?
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