大西洋を航行中のオランダの運航会社が所有するクルーズ船「MVホンディウス号」でネズミなどの齧歯類が媒介する「ハンタウイルス」の集団感染疑いが出ていることを巡り、世界保健機関(WHO)は6日、船に乗っていた感染者から〈アンデス型〉の「ハンタウイルス」を確認したと明らかにしました。この型は主に南米で確認され、ヒトからヒトへの感染がまれに起きることで知られています。
アフリカ西部の島国カボベルデ沖に停泊していた船は6日、航行を再開しました。スペインメディアによりますと、受け入れ先はスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島で、9日に到着する見込みになっています。
カナリア諸島自治州の<クラビホ首相>は安全に関する情報が不足しているとして受け入れに反対を表明しましたが、スペイン中央政府は「国家の問題のため州は要請を拒否できない」として、受け入れを強行する方針です。
(WHO)によりますと、これまで3人が死亡しており、4月11日にオランダ人男性(70)が死亡。4月24日に男性の遺体とともに下船した妻(69)も体調を崩して亡くなり、5月2日にはドイツ人乗客が船内で死亡しました。
感染の疑いがあるのは計8人で、うち3人の感染が確認されています。船内には乗客乗員約150人が残っており、乗客には日本人も1人含まれていますが、感染は確認されていません。感染の疑われる3人が6日、治療のため船外に搬送されています。