「ビットコイン」下落
11月
15日
暗号資産(仮想通貨)「ビットコイン」が、節目の10万ドルから一段と下げています。市場全体に広がるリスク回避の動きを受け、投資家は9億ドル(約1400億円)近い資金をビットコインに投資するファンドから引き揚げています。
14日、「ビットコイン」は一時(2.8%)下落して9万6000ドルを割り込みました。その後下げを縮小しましたが、10月初旬に記録した最高値からは(20%以上)値下がりしています。
コインゲッコーのデータによりますと、10月10日に発生した190億ドル規模の清算で、仮想通貨全体の時価総額から1兆ドル余りが消失。コイングラフのデータでは、清算はなお続いており、過去24時間で10億ドル相当のレバレッジ取引が失われています。
一方、「ビットコイン」に投資する上場投資信託(ETF)では、13日に約8億7000万ドルの純流出が発生。市場での取引が開始されて以降で2番目に大きい1日当たりの流出額となりました。
現在の売りは他のリスク資産と完全に相関していますが、仮想通貨はボラティリティーが高いため、変動幅も大きいとみられています。
流動性も急速に低下しています。大口取引を吸収しても大きな価格変動を起こさない市場の「デプス(厚み)」は、今年のピーク時からおよそ(30%)縮小しています。
<トランプ米大統領>の2期目就任以降、ビットコインはマイナス圏に転じ、仮想通貨市場全体の時価総額も年初来の上昇分をほぼ失っています。9万ドル台前半までは下値支持線が乏しく、当面はセンチメントの低迷が続く可能性が高いようです。








