身近に見れる在来種自生アジサイ、といえば三浦半島海辺の萼紫陽花。
土地開発が興る前、昭和30年代の三浦半島~相模湾沿岸各地で普通に見られた。
が、首都圏の宅地開発ブームで萼紫陽花の生育場所は激減激狭した、とメモがある。
今でも観音崎~南下浦に掛けての海岸線の崖で自生萼紫陽花は、見られる。
そして萼紫陽花からの自然変種したテマリ咲き萼紫陽花も見れたらしいが???
今や確認できないので、幻。何所かでひっそりと咲いていまいか、探そうと思うのだが。
テマリ咲アジサイで日本固有種に“姫紫陽花”という種類がある。
手鞠紫陽花=園芸種(西洋紫陽花)と思っていた青春時代。だが、知識不足だった。
アジサイ(ホンアジサイ)と称している紫陽花。
ガクアジサイの両性花が装飾花に変化し、葉や茎が固く丈夫な性質を受け継ぐ。
ガクアジサイの自生地周辺で、現在も生育している。この目で確認している。
逆にアジサイ(ホンアジサイ)からガクアジサイに戻る変異も見つかっている由。
かつて(半世紀前)庭や公園に植えられていたのは、殆どが西洋紫陽花だったか!?!
淡い色の大型テマリ咲きで咲進むにつれ白から淡青、淡紫紅色へと変わっていく。
「アジサイ」、本来ガクアジサイのテマリ咲きになったものを指したが、
ガクアジサイ・ヤマアジサイ・エゾアジサイなどを含め広い意味でも使われている。
混乱を避けるためにガクアジサイのテマリ咲きを「ホンアジサイ」とも呼ぶ。
こうした中でヒメアジサイ(マキノヒメアジサイ)と呼ばれる紫陽花もある。
来歴不明のテマリ咲き、樹高はホンアジサイと同じくらい大きくなる。
葉は、光沢が少なく、質は薄くホンアジサイと明らかに違う。
山裾の多湿地を好み早咲き傾向である。
ホンアジサイとの違いに初めて気が付いたのが、故牧野富太郎博士。昭和4年に発表。
ヒメアジサイのヒメは、小型の意味ではなく、やさしい感じの意味でつけられた。
関東で紫陽花寺とすっかり有名になった鎌倉の名月院の紫陽花は、この種類。
以前の画像だがアジサイの一つとしてあげたい。以前ブログルでも記した。
「令和参年(皇紀2681年)6月06日、記」