オトギリソウ(弟切草);
草名の由来は、鷹匠がこの草を秘薬としていた秘密を漏らした弟を斬ったという逸話から。
日当たりのよい山野に自生している。 茎はほとんど分枝せず、直立し高さは50cm位。
葉、花弁と萼片に特徴的腺体がある。腺体は、黒く見え黒点(線状=黒線)と呼ばれる。
葉は対生、長さ1.5~5㎝、幅0.8~1.3㎝の狭い三角状卵形~狭長楕円形。
先は鈍形、基部は円形〜心形で縁に黒点が並ぶ、葉裏にも黒点と明点がある。
花は黄色い直径約2㎝の5弁花。暗くなると花を閉じてしまう。
花弁と萼片には黒点と黒線がある。萼片は長さ約2.5㎜、幅約1㎜。
雄蕊は、多数あり基部で短く合着して3つの束にわかれている。雌蕊1個、花柱3個。
以上が基本構造だが葉の形、黒点の有無などに変異が多く、多くの変種や品種がある。
類似種の小形のコケオトギリやヒメオトギリには黒点はない。
「令和参年(皇紀2681年)7月14日、記」