《 雅羅・/・襍録〝桜の前に〟❖ ’24-97❖ 》

アーモンド      バラ科(Rosaceae)
学名:Prunus amygdalus Batsch
別名:ヘントウ(扁桃)、ハタンキョウ(巴旦杏) , bitter almond 。
近寄ってみても、さくらにみえる。
よくよく見ないと・・・!!

《 そっくりさん〝アーモンド & !?!〟〝4月花Ⅶ〟 》
バラ科サクラ属の落葉高木または低木、果樹の中堅果類として分類される。
和名は、ヘントウ(扁桃)。アンズ、モモの近縁種で、梅などに似た果実をつける。
その果肉は薄く食用にならない。
が、食用のアーモンドは種子の殻を取り除いた種子の中の仁(kernel)である。
以前はモモ属 (Amygdalus)又はモモ亜属(Prunus subg. Amygdalus)に分類されていた。
現在ではサクラ属・スモモ亜属・アーモンド節に分類される。
西アジアを原産とする。風味のある種子はナッツとして食用にする。
世界各地で栽培されているが、モモの近縁種で春の花として観賞価値がある。
開花はモモと同じ3~4月上旬。花弁は5枚で端に切れ込みがある。
咲き始めは、花弁縁のピンク色が目立つが、徐々に全体が淡いピンク色となる。
野生種の花は一重だが、多くの変種があり、八重咲き種もある。
葉はモモと同じような細長い楕円形で、長さ4~10cm、幅1~2cmほど。
先端は尖り、葉の縁にはギザギザがある。
サクラなどに比べると枝葉はまばらであり、幹は曲がって育つ。 
果実は毛で覆われ、小さなモモ風だが、果肉は薄くて堅く、食用にならない。
食用とするアーモンドは種子に含まれる「仁」という部分。
ビタミンEやオレイン酸を多く含み、健康食品として注目される。
春三月に、淡紅色の、30mm程度の大きな花を葉に先駆けて付ける。
遠目に見たら“桜”其のものにしか見えない。
アーモンドと桜違いは、花柄(かへい)にあるようだ。
花柄とは、枝上における花の配列状態を支える茎のこと。
アーモンドはこの花柄が短く、枝に沿うように花を咲かせている。
一方の桜は、さくらんぼのようにふんわりとした長い花柄で、
1つの花芽から複数の花を咲かせるのが特徴。
アーモンドは、雌雄同株(しゆうどうしゅ)で桃に近い。
果肉を食べるのがモモ、ギンナン(銀杏)の様に種の中身を食べるのがアーモンド。
和名の扁桃、喉(のど)の炎症を”扁桃腺が腫れている”というが、
扁桃腺は、喉の左右の壁が殻付きアーモンドの様に見える事から名が付けられた。
美しい花を付けるが、殆ど身近では見かけない。植物園で観る程度か。
花はミモモ(実桃)や一重咲きのハナモモと同じような姿。
ミモモや一重咲きのハナモモと同形同色。サクラに似ているが、
桜の花には長い柄がある。又、かすかだが花もアーモンドの臭がする。
アーモンドとモモは、萼がちょっと違う。萼片の先端がアーモンドは尖らない。
小さな切れ込みが入るが、モモは丸みを帯びるが軽く尖り気味。
アーモンドは萼片の縁(ふち)の辺りに集中して白色の毛が目立つ。
細かく見れば違いはあるが、一見すれば、みな桜だ!!


今年の花見は、入学・始業とうまく重なった!!
昔、桜ではなく、アーモンドの花見にスペインを旅したことがあった。
西欧、特にスペインは、アーモンド栽培が盛ん。
アーモンドの花を見に参った事があった。
段々畑でオリーブやアーモンドを栽培している場も訪ねた。
スペイン・レバンテ地方、アリカンテの景観、
アーモンドの花がよく似合う。
また、地域独自の調理法、素晴らしい米料理が食べれた。
アロス・ア・バンダ(魚入り)、アロス・ネグロ(イカ墨入り)、
アロス・アル・オルノなど。美味しい魚介類、
そしてデザートでのパン・デ・イゴ(乾燥イチジクのお菓子)、
トゥロン(炒ったアーモンド、ハチミツ、砂糖で作ったお菓子)、
ヒホナのアイスクリーム、とっても美味。而してデザートワインが良い。
この地の米料理は、美味。思い出した。

「令和陸年(皇紀2684年)4月6日、記」
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