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Zak_Kinchaku-Bukuro
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10月
4日,
2024年
《 雅羅・/・襍囈〝花=貴婦人〟❖ ’24-278 ❖ 》
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サガミジョウロウホトトギス(相模上臈杜鵑草) ユリ科(Liliaceae)
学名:Tricyrtis ishiiana (Kitagawa & T. Koyama) Ohwi & Okuyama
又は、スルガジョウロウホトトギス(駿河上臈杜鵑草)ユリ科(Liliaceae)
T.ishiiana (Kitagawa et T.Koyama) Ohwi et Okuyama var.surugensis Yamazaki
* ! * ? * ! *
野生自生地が、絶滅すると危惧されてる草本。
ここでも鹿の食害が深刻であるようだ。
山の沢筋・岩場に見られる貴重、且つ稀有な花。
この稀有な花が突然、庭の片隅に花を見せた。
2014年10月2日から1週間の顔見世!!
開花した数年前から茎・葉だけは見ていたのだが、
百合科の草本か?程度にしか思っていなかった。
以前、温室を撤去した際に土等も今の庭に移した。
そんな庭片隅に1度だけ花を付けたのである。
そのおり、デジカメでかなりの量、写真に記録したが。
保存していたHDDが壊れて今は観ることができない。
1枚だけブログに残っていた(自庭で撮った生き証人)。
長い間の土壌での同化で花まで咲くようになったか?
我が家に来た花々は自生種移植、突然発生はないだろう。
レモンイエローの花、花の内側に赤紫色の斑点が特徴。
大きな釣鐘型フォルムは美しいが、花名由来は???
「ジョウロウ(上臈)」には「貴婦人」という意味がある由。
庭片隅では生育環境に適さないのに現に咲いたは不思議。
相模上臈杜鵑草か、駿河上臈杜鵑草と推測したが?
外観・葉の形状からすると駿河上臈杜鵑草に近いか。
《 詳細観察したい秋花〝上臈杜鵑草〟 》
**神奈川県植物誌**
(1)サガミジョウロウホトトギス Tricyrtis ishiiana (Kitag. & T.Koyama) Ohwi & Okuyama; T. macrantha Maxim. var.
ishiiana Kitag. & T.Koyama in J. Jpn. Bot., 33: 254. (1958) の基準産地は相模塔ケ岳 (1957.9.2 石井初男 TNS)
高さ 20~60cm.茎は上方でジグザグとなり,淡褐色の斜上粗毛がわずかにある.
葉は長楕円形または披針形,先は尾状に尖り,基部は心形で茎を抱き,
長さ 5~12cm,幅 1.5~3.3cm,上面は光沢があり,5~7 脈があり,
下面へ隆起し,脈上に早落性の微毛がある.
花は 8~9 月,茎の頂または上部に散房花序が出て,
黄色い筒状花が下向きに咲く.茎先端部の花が咲くころに,
数節おいて基部寄りの葉腋から花序が出る.
外花被片の距は長さ 3mm 以上あり,苞は顕著である.
葯はあずき色.神奈川県固有の種.
丹沢の高所の岸壁に垂れ下がって生える.
『神 RDB06』では絶滅危惧ⅠB 類とされた.
本種は,はじめトサジョウロウホトトギスの変種として記載されたが,
後に大井次三郎・奥山春季(奥山 1962 原色日本植物図譜 6: 164)が
独立種に格上げした.
ジョウロウホトトギス類は高知県にトサジョウロウホトトギス
(ジョウロウホトトギス)T. macrantha Maxim.,
紀伊半島にキイジョウロウホトトギスT. macranthopsis Masam.
が古くから知られていたが,サガミジョウロウホトトギスが加わり 3 種になった.
その後,静岡県の毛無山や愛鷹山などにもこの仲間の植物が産することが分かり
(榎本 1960 植研 35: 218),本種の変種,スルガジョウロウホトトギス
var. surugensis T.Yamaz. として記載された(山崎 1962 植研 37: 351).
本調査会会員の岩田実は赤石山系の前衛の篠井山の一角からも発見した.
サガミジョウロウホトトギス(以下サガミと略す)と
スルガジョウロウホトトギス(以下スルガと略す)はよく似ていて,
従来言われている花序の出方や葯の色などの形質は区別点にならない
(城川 1980 FK (5): 20).スルガは花柱の下部まで腺毛があるのに対し,
サガミは花柱の下半部は無毛である(大場 1980 FK (5): 19)とされ,
花柄や花軸がサガミはより短く,花序がコンパクトで,
苞同士が重なるように見え,スルガの苞には縁毛がないが,
サガミには,ごくまばらに毛が生える.
しかし,これらの違いも多数の個体による比較ではないため,
サガミとスルガの形態的な違いについては,
今後の詳細な研究が必要である.
§ § §
サガミジョウロホトトギス、丹沢山地に見える。
場所も知っており、2回ほど観たが山行途中の事。
仔細な観察は、していない。関心はたかまるばかり。
体力を整え再見したい草本である。
自庭に今一度、茎をだしてほしい。
「令和陸年(皇紀2684年)10月4日、記」
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