4月
30日,
2024年
《 雅羅・/・襍囈〝4月感慨〟❖ ’24-121 》
こうした方々のお陰で、森の生態系は堅持されている。
だが森管理者の不用意な伐採で森が変わりつつある。
それでも長い目で見れば、自然に対し、人間は勝てないだろう。
科学的に検証したわけではないが、人と対話出来る様に感じる。
ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科(Chloranthaceae)
学名:Chloranthus japonicus Siebold
Tricercandra japonica (Siebold) Nakai
別名:ヨシノシズカ(吉野静)、マユハキソウ(眉掃草)
ヒトリシズカ(一人静);
「静」とは静御前の事、白い清楚な花穂が1本、でこの名前がある。
ヒトリシズカには花弁がなく、白いブラシのように見えるのは雄蕊。
雌蕊は雄蕊の根元にあり、と大層変わった花構造。
近縁種にキビヒトリシズカ(吉備一人静)がある。
山野の林内や草地に生え、茎高10~30cm。
茎は直立し、はじめ赤紫色を帯びるものが多い。
茎の下部の節には膜質の鱗片状の葉がつく。
上部には2対の葉が十字形に対生するが節間が短い。
それ故に4個の葉が輪生しているように見える。
葉は光沢のある濃緑色で、長さ10cm程の卵状楕円形。
先は短く急に尖り縁には鋭い鋸歯がある。
葉が伸び切る前に葉の中心から白い花穂を1個(稀に2個)のばす。
花には花弁も萼もなく、雌蕊1個と子房の横腹に雄蕊3個がつく。
雄蕊の花糸は白色でよく目立つ。
外側2個の雄蕊は基部の外側に黄色の葯があるが中央の雄蕊には葯がない。
芳香も少しある。果実は核果で長さ2.5~3mmのゆがんだ倒卵形。
泉の森外れで定点觀察してた野草の脇に見た一人静の佇まいが好きだった。
近日立ち入り禁止区域になり人が通らなくなり藪と悪化している。
共存共栄を真摯に考えるべきだ。生態系の本質をもわきまえるべきだ。
《 今年の4月は!?!〝4月花XXXVI〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
林床に楚々と咲く一人静は、控えめだが姿は美しい。
4月・春めきて心地よい季節に似合う花と映る。
里山緑地の斜面に広がるヤマブキソウは、圧巻であった。
例年のことだが、その群落の中に二輪草群落もあったり。
近年、そんな中にキンランがポツンぽつんと咲いている。
春・爛漫、と云った風情。
今年は、のんびりと散策できなかった。
雑用が山積、出かける途に緑地を縦断して一駅先に向かう。
ボケた頭に草花・木々が活力を注入してくれた。
扨さて、5月はいかなることが待っているか??
「令和陸年(皇紀2684年)4月30日、記」
4月
29日,
2024年
《 雅羅・/・襍録〝散策路の蔓花〟❖ ’24-120 》
《 泉の森・シラカシの家北側道路・他〝4月花XXXIV‐V〟❖ ’24/04/25 ❖ 》
ハンショウズル(半鐘蔓);在来種(日本固有種)
和名の由来は花の形が半鐘に似ていることから。
葉は対生、3出複葉。小葉は長さ3~10㎝。
葉は対生、3出複葉。小葉は長さ3~10㎝。
葉柄は長さ6~12㎝、葉柄が巻いてからみつく。
葉腋から出る長い花柄の先に下向きに花をつける。
花は紅紫色の鐘形。花弁に見えるのは、萼片で、花弁はない。
萼片は長さ2.5~3㎝、表面が暗赤紫色、捲れ上がった縁は白色。
雄蕊多数、花糸は扁平、軟毛を密生する。
果実(痩果)は長さ約6㎜。
花柱が約3㎝に伸びて白色の長い羽根状の毛となり、
果実が熟すと風で散布される。花期は4月下旬~5月初め。
シロバナハンショウズル(白花半鐘蔓);
白い花を咲かせるキンポウゲ科の植物。
低木などにからまるつる性の半低木。石灰岩地を好む。
葉は1回3出複葉、小葉は卵形で3中裂し、鋸歯がある。
葉腋より花柄を伸ばし、広鐘形の花を下向きにつける。
萼片は4枚、白色で外面に長い毛を持つ、長さ1.5-2cm。
花期は4月下旬。
「令和陸年(皇紀2684年)4月29日、記」
4月
28日,
2024年
《 雅羅・/・襍録〝散策路の花3〟❖ ’24-119 》
《 泉の森・野鳥観察デッキ付近で見れる樹花〝4月花XXXIII〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
ハナイカダ(花筏);
日の当たらない多湿の林内に生える、高さ1-2mほどの落葉低木。
全株無毛。枝は葉痕がいぼ状に残り、上部でよく分枝する。
葉は互生し、卵円形、表面に光沢がある。
雌雄異株で、葉の表面の主脈に淡緑色の小さな花を数花つける。
花には萼は無く、短い花柄がある。果実は秋ごろ黒く熟し、液質。
小鳥が好んで食べる。
和名は葉の中央に小さな花がつき、葉の筏に乗っている様に見える事に由来する。
ミズキ科からハナイカダ科に分離された。
「令和陸年(皇紀2684年)4月28日、記」
4月
27日,
2024年
《 雅羅・/・襍録〝散策路の花2〟❖ ’24-118 》
《 泉の森・山野草園で見た花〝4月花XXXI~II〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
エビネ(海老根);
名は地中に横に連なる球茎をエビに見立てたもの。
花の色合いや形に微妙な変化があって好まれ乱獲され激減している。
花の色合いや形に微妙な変化があって好まれ乱獲され激減している。
環境省2018「準絶滅危惧(NT)」、神奈川県2020「準絶滅危惧」に指定された。
山野の林内に生える多年草で、葉の間から花茎を伸ばし、高さ20-40cmになる。
茎は短いが基部が肥大して球茎(偽鱗茎)となり、 それが地中で横に連なってふえる。
葉は長楕円形から倒卵状披針形で先が尖り、 葉脈が隆起して縦筋があり根生する。
葉鞘が重なり合って茎の様になる。
秋に新芽を出すが冬眠し、春になって伸びる。
春に花茎を立て、上半部に萼片3枚、
春に花茎を立て、上半部に萼片3枚、
花弁3枚ある多数の花を穂状花序に横向きにつける。
唇弁は3裂し、中央裂片には縦に3本の隆起線がある。
花は萼が茶色で唇弁が白色のものが多いが、色については 様々の変異がある。
キエビネ(黃海老根);
春咲種。花は唇弁ともに黄色で、大輪、強健種。
エビネとの自然雑種が多くあり、タカネC.×bicolor Lindl.とも呼ばれる。
エビネ 似だが、葉が大きく唇弁の中裂片は先が2裂しないで垂れ下がり 距が短い。
葉は先のとがった長楕円形で根生し縦筋があり 幅5~7cm、長さ20~30cm。
葉は先のとがった長楕円形で根生し縦筋があり 幅5~7cm、長さ20~30cm。
エビネより幅広で長い。 葉鞘が重なり合って茎のようになる。
直立する花径に直径約5センチで鮮黄色の唇形花を互生状に俯き加減に咲かせる。
直立する花径に直径約5センチで鮮黄色の唇形花を互生状に俯き加減に咲かせる。
唇弁の中裂片は先が2裂しないで垂れ下がる。
「令和陸年(皇紀2684年)4月27日、記」
4月
26日,
2024年
《 雅羅・/・襍録〝散策路の花1〟❖ ’24-117 》
学名:Lamium album L. var. barbatum (Sieb. et Zucc.) Franch. et Savat.
Lamium barbatum Siebold et Zucc.
《 泉の森・紫陽花の路、野外教室広場側で見れる花〝4月花XXX〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
オドリコソウ(踊り子草);
和名は葉の間から出る花が、笠をかぶった踊り子に似ている事に由来。
漢方薬として利用され、野芝麻(やしま)と呼ばれ、乾燥した根を利用する。
道端や河川の土手に群生していることが多い。
茎は4稜形、中空、しばしば紫褐色を帯び、茎稜には下向きの毛がまばらに生える。
葉は十字対生、長い柄がつき長さ5~10㎝。葉表に白毛がある。
葉裏の脈付近には白色の長毛とごく柄の短い腺毛があり、
葉柄に続き面上にも細かな腺点(小さすぎて柄が見えない)がある。
上部の葉腋に2~3個(まれに1個)の集散花序が集まる仮輪をつける。
花は1個の集散花序に普通、5~7個つく。
集散花序の基部には4~5個程度の披針形の不揃いの苞がある。
花は長さ3~4㎝の白色~淡紅白色の唇形。
花冠の筒部は湾曲し上唇は曲がって上部は丸くなり白毛が密生する。
下唇の側裂片は小さく刺状、大きい中央裂片は先が2裂し裂片には白毛と腺毛がある。
萼は10脈があり5中裂し裂片は細長く尖り縁付近に白毛と腺毛が多い。
萼筒の根元の下面に黒色の班紋がある。雄蕊は4個、外側の2個がやや長い。
花糸に短腺毛があり、白毛が散生する。
葯は黒色、4個が並び周囲に白毛が密生し縦に裂開して黄色の花粉を出す。
雌蕊の花柱は先端が2裂し先が尖り、雄蕊とほぼ同長。
先が雄蕊の葯の間にあり、見えにくい。
「令和陸年(皇紀2684年)4月26日、記」
4月
25日,
2024年
《 雅羅・/・襍録〝定点観測ⅤI〟❖ ’24-116 》
《 泉の森内一個所で見れる低木樹花〝4月花XXIX〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
泉の森には、観察中とするコツクバネウツギ(小衝羽空木)が2本見える。
コツクバネウツギ(小衝羽空木);
資料等では、落葉低木・中部地方以西〜九州が自生地とある。
泉の森の樹が、自生野生種なのか等々、仔細不明。観察結果の発表が楽しみ。
概要を図鑑等から引用すると、日当たりのよい丘陵の雑木林に生える。
樹皮は灰白色〜灰褐色。葉は対生。葉身長さ2〜5cm、幅1〜2cmの卵形〜狭楕円形。
縁には不揃いな鋸歯がある、又は全縁。裏面の主脈基部に短い開出毛が密生する。
新枝の先に花を1〜7個つけ、花は黄白色、又は、黄色、ときに淡紅色を帯びる。
花冠は長さ1〜2cmの漏斗状で細い花筒から徐々に鐘状に広がり内面に長い毛がある。
先はやや唇状で、下唇の内面には橙色の網状紋がある。
萼は基部まで2〜3裂し、萼片は長さ5〜9mm、ときに先が2〜3浅裂する。
雄蕊は4個、二長雄蕊(didynamous)。子房は長さ8~10㎜、有毛。
花柱は細く1本。雄蕊より長く花冠からやや突き出し柱頭は頭状。
花柱の基部に扁平な蜜腺がある。痩果は長さ8~10㎜の細い円筒形。
ホソバコツクバネウツギ(form. obspathulata )は葉が小形で長さ1~2㎝、幅3~7㎜。
葉の形は、披針形~広披針で葉幅が狭い。
ヒロハコツクバネウツギ(form. gymnocarpa) は萼片が2個。
葉が長さ4~7㎝と大きく、幅が広い。花色は、白色~黄色。
ツクバネウツギ(Abelia spathulata) は、萼片が5個で花全体が大きい。
ツクバネとは「筑波嶺」ではなく「突く羽根」のこと。
プロペラ状になる萼片の様子が羽根突きの羽根に似る。
樹齢を重ねると中空になる枝の様子がウツギに似ており命名された。
「令和陸年(皇紀2684年)4月25日、記」
4月
24日,
2024年
《 雅羅・/・襍録〝定点観測Ⅴ〟❖ ’24-115 》
《 泉の森・各所で見れる〝4月花XXVII~XXVIII〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
金蘭、銀蘭が、散策路のあちこちで見られるようになった。
泉の森内では、10年前に比べて明らかに広がり増えている。
遠くに見える花茎の種類を特定できない(急ぎ通り過ぎた)。
キンラン属の野草がここの緑地に幾種類存在してるか?
キンラン・ギンラン・ササバギンラン・ユウシュンラン・クゲヌマラン
これらの5種が自生していたら楽しい等と思いながら里山緑地を後にした。
電車のなかで携帯画像を見ていて思った。各地で自生種が減少している。
身近な環境に生育する植種であるため盗掘が後を絶たないと聞く。
身近な環境に生育する植種であるため盗掘が後を絶たないと聞く。
ラン科植物の殆どは "ラン菌" と呼ばれる共生菌から栄養を得て生きる。
共生菌は、樹木の外生菌根菌で鉢栽培では上手く育たない。
腐食菌(落ち葉や枝を腐らせる菌)や菌根菌(生きた植物の根に共生する菌)、
共生菌は、樹木の外生菌根菌で鉢栽培では上手く育たない。
腐食菌(落ち葉や枝を腐らせる菌)や菌根菌(生きた植物の根に共生する菌)、
ラン・菌根性樹木・菌根菌の三者共生関係で成り立つ。
人間は、我が儘身勝手。都合よく園芸的に創作してしまう!!
最近、ランの生産業者が、キンランの無菌培養苗を作ってしまった。
この "無菌培養キンラン" 山野草と同様に育てられると言われている。
キンランは、この仲間で唯一商業生産が為されている種らしい。
早春に他の植物に先駆けて,鮮やかな黄色の花を多数咲かせる。
典型的な里山の植物,庭ではなく森の精であってほしい。
日本の自生キンラン属の全てが身近な里山緑地で見たいものだ。
最近、ランの生産業者が、キンランの無菌培養苗を作ってしまった。
この "無菌培養キンラン" 山野草と同様に育てられると言われている。
キンランは、この仲間で唯一商業生産が為されている種らしい。
早春に他の植物に先駆けて,鮮やかな黄色の花を多数咲かせる。
典型的な里山の植物,庭ではなく森の精であってほしい。
日本の自生キンラン属の全てが身近な里山緑地で見たいものだ。
「令和陸年(皇紀2684年)4月24日、記」
4月
23日,
2024年
《 雅羅・/・襍録〝交雑種!?!〟❖ ’24-114 》
《 泉の森・こもれび広場下〝4月花XXIV~VI〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
ジュウニヒトエ(十二単);
日本各地 、山地や農道の縁等で普通に見られる野草。
全体に白毛が多く、花穂が長く伸び多数の花をつける。
花は、葉腋につくのではなく、穂状花序に花が多数つく。
花色は、淡紫白色と云うか白〜薄紫色で明るい色合い。
花の詳細は、幾度か記載した。今回は、思いが一寸違う。
野草の進化を垣間見て、ただただ驚いたのである。
同属のキランソウ(金瘡小草)、花の形状が似かよっている。
ジゴクノカマノフタとも呼ばれるキランソウ、
根生葉が地面に張り付くように這い広がり茎は立上がらない。
花色は濃い紫色(日照、土質、水分等で濃淡に変化がある)。
野生の2種類が交雑した種類を身近で観れるのはラッキーだ。
それと思しき株を見かけてはいたが、専門家の意見を聞けた。
ジュウニヒトエ(十二単);
日本各地 、山地や農道の縁等で普通に見られる野草。
全体に白毛が多く、花穂が長く伸び多数の花をつける。
花は、葉腋につくのではなく、穂状花序に花が多数つく。
花色は、淡紫白色と云うか白〜薄紫色で明るい色合い。
花の詳細は、幾度か記載した。今回は、思いが一寸違う。
野草の進化を垣間見て、ただただ驚いたのである。
同属のキランソウ(金瘡小草)、花の形状が似かよっている。
ジゴクノカマノフタとも呼ばれるキランソウ、
根生葉が地面に張り付くように這い広がり茎は立上がらない。
花色は濃い紫色(日照、土質、水分等で濃淡に変化がある)。
野生の2種類が交雑した種類を身近で観れるのはラッキーだ。
それと思しき株を見かけてはいたが、専門家の意見を聞けた。
ジュウニキランソウ(十二金瘡小草);
明るい林内や道端などに生える多年草。
ジュウニヒトエとキランソウの自然交配種。
両種の分布が重なる場所では特に珍しいない由。
ジュウニヒトエに近いものから、
キランソウに近いものまで個々で違いがある。
比較的出現頻度は高く,各地で見れる由。
花は両種の中間的な淡紫色であることが多く,
キランソウのように茎を四方に伸ばし,
ジュウニヒトエの様に花序が少し立ち上がるものが多い。
別種のタチキランソウに全体の形が似ることもあるが,
タチキランソウは花冠の上唇が大きくて深く切れ込む。
* * *
近間の緑地で見つけたが、今年の開花状態で確信をもった。
ゆっくり熟視してみたく思っていたが、
偶然に観察中の専門家に出会い、お話をお聞きできた。
幸運にも、己の観察判断が正しかったのが嬉しかった。
「令和陸年(皇紀2684年)4月23日、記」
4月
22日,
2024年
《 雅羅・/・襍録〝日陰の花〟❖ ’24-113 》
《 泉の森・水車小屋広場〝4月花XXIII〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
コンロンソウ(崑崙草);
山地の谷間や川辺の湿った半日陰を好む湿生植物。
根茎は少し肥大し水平に伸び、分枝して大きな群落をつくる。
茎は直立して毛があり、茎高40-60cm。タネツケバナ(種漬花)の仲間。
葉は4〜7個あって長い柄があり羽状で互生する。葉裏には、毛がある。
広披心形の先が鋭尖形で鋸歯があり、小葉は5~7枚。葉先端は細長く尖る。
葉柄(ようへい)基部は茎を抱かない。
葉柄基部が耳状に茎を抱き葉先が尖らないのはヒロハコンロンソウ(広葉崑崙草)。
コンロンソウは、4-6月に茎頂及び分枝の先に総状花序をつける。
花弁は白色で倒卵形か長楕円形、長さは5-10mm。
草名の由来は不明だが、中国の崑崙山脈にでも関係しているのか。
珍しい草本とは思わないが、神奈川県内では自生地が少ない希少な植物。
「令和陸年(皇紀2684年)4月22日、記」
4月
21日,
2024年
《 雅羅・/・襍録〝孤独な花〟❖ ’24-112 》
《 泉の森・山野草園〝4月花XXII〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
イチリンソウ(一輪草);
和名の一輪草は、花が1輪だけつくことに由来、根茎は横に広がる。
一つの茎に花を一輪だけ咲かせ、ニリンソウに比べかなり大柄の花。
身近な山麓の草地や落葉広葉樹林の林床や林縁で生育している。
半日陰の乾燥しない環境を好む草花で日本固有種。
イチリンソウは、葉の裂片の幅が狭く花も1個つき大きくて目立つ。
ニリンソウは、葉の裂片幅が広く花は小さい。違いは、鮮明である。
イチリンソウ(一輪草);
和名の一輪草は、花が1輪だけつくことに由来、根茎は横に広がる。
一つの茎に花を一輪だけ咲かせ、ニリンソウに比べかなり大柄の花。
身近な山麓の草地や落葉広葉樹林の林床や林縁で生育している。
半日陰の乾燥しない環境を好む草花で日本固有種。
イチリンソウは、葉の裂片の幅が狭く花も1個つき大きくて目立つ。
ニリンソウは、葉の裂片幅が広く花は小さい。違いは、鮮明である。
イチリンソウは、根生葉が地下茎の先につくが花茎の基部にはつかない。
茎葉は3個輪生し、3出複葉で、長い柄がある。小葉は羽状に深裂する。
花は1個つき、直径3~4cm。花弁はなく白い5~7個の萼片が花弁に見える。
萼片の裏面が紫色を帯びることがあるので裏紅一華とも呼ばれるようだ。
ニリンソウ(二輪草)は普通に見られるが、イチリンソウは中々見かけない。
鎌倉の寺社境内では見かけない。公園花壇で栽培されてもいない。
初夏には地上部は枯れてなくなる。所謂スプリング・エフェメラルである。
春の儚い草花、早春季植物・・・〝春の妖精〟そのものに映る。
身近な里山緑地で観る一輪草は、他の野草の中にポツンと一輪見えた。
「令和陸年(皇紀2684年)4月21日、記」