《 “里地にひっそりと食材が”!!❖ 23-16❖》

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フキノトウ(蕗の薹) キク科 ... フキノトウ(蕗の薹) キク科 (Asteraceae /Compositae)    学名:Petasites japonicus (Sieb. et Zucc.) Maxim.

《 “蕗の薹・款冬・菜蕗”野菜!?!泉の森端》


ふきのとう(蕗の薹・蕗の花を指す)は、蕾みの状態を意味している。
それを摘み取り、天ぷらや煮物・味噌汁・ふきのとう味噌等に調理する。
一般的には、花が開いた状態になったふきのとうは食べない。
細かく刻み油味噌に絡める「ふきのとう味噌」などには利用されている。
蕗の薹の茎部分を軽く灰汁抜きし肉や刻んだ油揚げ、糸蒟蒻等で煮付けで頂く。
葉柄は、重曹や木灰等を入れた熱湯で灰汁(アク)抜き煮物や炒め物に。
生のまま塩や塩糠に漬け込み保存、調理前に煮て流水で塩抜き、
煮物や炒め物にする。このように処置しておくと冬の間にも利用できる。
醤油と砂糖で濃い味の佃煮にしたものを「きゃらぶき」と言い保存食・常備菜となる。
繊維質やミネラルが豊富で、昔は冬の野菜不足を補う一般的な山菜であった。
蕗の薹は、植物としては フキ(蕗)だが、早春の山菜としておなじみ。
花が開くほど苦味が強くなるので、生で食べるには花の開く前が良い。
がしかし、高温の油で苦味が少なくなる。天麩羅には咲き始めの花が美味。
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観ることはできるが近づけない場所にあるフキノトウ。
昨日は、今年初めての積雪を見た(神奈川では2・3月が普通)。
地中は、春まじかとメタボリズム(新陳代謝)が始まっているだろう。
目の前のフキノトウは、食材に供するのではなく野生化してる。
里地の片隅に見る「蕗の薹」、今年もまた会えた。早春である。
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まぼろしに現(うつつ)まじはり蕗の薹(たう)萌ゆべくなりぬ狭き庭のうへ
枯れ伏しし蕗にまぢかき虎耳草(ゆきのした)ひかりを浴みて冬越えむとす
(1937「庭前」,齋藤茂吉『寒雲』)
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今日は、建国記念の日、1967年(昭和42年)から実施されている国民の祝日。
かつては”紀元節”として奉祝されてきたが、戦後廃止された。
「紀元節(きげんせつ)」とは、神武天皇が即位したと日本書紀で伝えられている日。
当時の暦では1月1日で、明治に入って新暦に換算されて2月11日となった。
神武天皇が即位したのは、西暦では紀元前660年にあたる。
神武天皇は初代天皇で、神倭伊波禮毘古命(かむやまといわれびこのみこと)の事。
以来皇統は途切れることなく引き継がれ、令和の天皇は第126代に在らせられる。
現在主流となっている西暦は、イエス・キリストの生誕年を元年とする紀年法。
一方、神武天皇即位の年を元年とする紀年法は、1872年に制定された。
「皇紀(こうき)」「皇暦(こうれき)」「神武暦」と呼ばれていた。
日本独自の紀年法に基ずく呼称に戻すのも一考と思う。

「令和伍年(皇紀2683年)2月11日、記」

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