iPad 対応のために POP サーバーを改造

iPad はそれだけでしか持たないと言うデバイスではなく、デスクトップやノートパソコンと併用するケースがほとんどだと考えられます。ですから、当然 PC と iPad で同じメールボックスへのアクセスが必要になります。

今までは起こらなかった問題なのですが iPad はメールボックスを常時接続した形で使うようにメーラーが作られています。要するに IMAP 形式のメールサーバーを対象にしているのですが、POP でも同じことをしてしまいます。バグとも言えますが、仕様と言った方が良いかもしれません。

このために iPad と同じ POP メールアカウントを共有する他の PC は POP へのアクセスができなくなると言う現象が出ます。POP はマルチデバイス対応ではないことが原因です。そこで PSP では、iPad を使っても PC と同じアカウントを共有できるように改造を行いました。上記がそのフローなのですが、基本的にファイルのロック処理を取り除いて、ファイルを複数のマシンからアクセス出来るようにしたのです。

そしてファイルだ削除されたときに発生するメールの実態がなくなると言う問題をエラー処理でメーラーに返すことで対応しました。５月末に控えた日本での iPad リリース、それまでに改造した　POP を十分にテストして全サーバーにリリースするための準備を進めています。

POP を自社で開発しているからこのような柔軟な対応が可能です。POP を自社でつくっていた良かったと思います。